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村山厩舎函館支部です

  • 2011年06月23日(木) 18時00分
みなさん、こんにちは!
鹿屋です。

今、僕は函館にいます。

ここにくる前、栗東はムシムシとして暑かったので、函館の涼しさは快適です。北海道は梅雨もないし、いいですよね。

ただいま、村山厩舎の函館支部(?)は4馬房、スタッフ3人。トレセンに比べれば馬も人も少ないので、何となくのんびりした雰囲気のなかで仕事をしています。でも、競馬が始まったので、前の週よりは活気がありますね。記者さんたちの数も増えたようですし。

函館に入厩しているのは、2歳馬のフォントルロイ、サトノインスパイア、そしてテスタマッタ、スプリングレベル。

この間までは、チェスナットバロンもいたのですが、ゲート試験に無事合格し、今はいったん放牧に出ています。

さて、2歳っ仔たちですが、やはり競馬場という初めての場所に戸惑ったのか、最初の内はやや落ち着きなくキョロキョロしていました。物珍しくて、調教でコースに出ても周囲の風景が気になってしかたがないんでしょうね。このあたりは、人間の子供と一緒です。

でも、すっかり慣れてしまった今は、厩舎に戻れば大人しくしています。

フォントルロイ


フォントルロイは、少し気の弱いところがあるような気もしますが、これはまだ幼いからでしょうね。でも、体の方はしっかりしていて、調教の動きもこの時期の2歳馬にしてはめずしいぐらいいいですよ。

今はゲート試験に向けて、日々稽古を積んでいます。

先にゲート試験に受かったのは、サトノインスパイア。一発合格だったんですよ。エライでしょ?

まだ競馬場に慣れない2歳馬にとって、ゲートってけっこう苦痛だと思うんですよ。練習の内容は「ゲートの中でジッとしていること」「扉が開いたらスムーズに出ること」が主な内容ですが、幼稚園の男の子に狭いところで大人しくしろって言っているようなものですからね…。

で、ゲートも含めて順調に進んでいるサトノインスパイアですが、先週まではのんびりしていて、ハミを取ろうとか、しっかり走ろうっていう気があまり見られなかったんです。

でも、今後調教が進んでいくことで、よくなっていってくれるといいなと思っています。

お兄さん馬たちも、2歳っ仔に負けず意気軒昂です。

テスタマッタは、北海道内の放牧先から直接函館に入りました。牧場でしっかり乗り込んでくれていたらしく、筋力や体力が落ちたということもなく、今は来週の大沼Sを目標に調教をしています。

テスタマッタ


また、スプリングレベルですが、今週の函館3レースに出走する予定です。久々のレースですが、一度使うことでよくなっていってくれるといいなと思っています。

ところで、函館競馬場の特徴は、なんといってもウッドチップコースがあること。これは、僕らにとっては大きいですね。2歳馬や脚元にやや不安のある馬の調整にいいですからね。

ただ、芝、ダートコースの内側にあるので、ちょっと距離が短いんですよ。ですから、テスタマッタのようなオープン馬は、様子を見ながらダートや芝も取り入れて調教していくことにしています。

というわけで、函館では人馬ともに、いい空気を吸い、おいしい物も食べ、みんな元気に過ごしています。みなさんも、お休みの日には函館競馬場へぜひきてくださいね。

なかなか雰囲気のいい、きれいな競馬場ですよ〜。お待ちしています!

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1990年3月3日に栗東所属で騎手デビュー。同年4月22日に初勝利。以降、平地障害共に騎乗し、94年キンセンアラシで中京障害Sを、00年武蔵野Sをサンフォードシチーで重賞制覇。07年2月20日に現役引退。通算成績は3186戦218勝。 08年に調教師免許取得、同年9月開業。37歳という若さと、騎手時代、調教助手時代を通じて松田国英厩舎や角居勝彦厩舎という名門厩舎で腕を磨いてきた実績により、開業当初から大きな注目を集めた。これまでJRA通算18勝(7月27日現在)を挙げ、09年7月8日にはジャパンダートダービーをテスタマッタで制し、開業1年目にして交流GI制覇という快挙を遂げた。

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