ペリエ騎手は、昨年のジャパンCで10番ジャングルポケットに乗って勝っているから、その力量も特徴も十分にわかっている。3番ゴーラン、12番ブライトスカイなどの力量も十分に知っている。ブライトスカイが勝った仏オークス、2着がペリエ騎手のダンスルーティンという馬だった。力量比較の難しい国際レースで、有力馬の力量や脚質を知っているのは大きな強みだ。
一方、武豊騎手も4月の青葉賞で7番シンボリクリスエスに乗っている。ペリエ騎手と同じように遠征馬を知っているのは強みだ。
軸にすべきは、ペリエ騎手のシンボリクリスエスか、武豊騎手のジャングルポケットだろう。
シンボリクリスエスの強みは、この秋2戦してきわめて順調にグングン成長中。間違いなく完調に近いこと。また、中山コースは3戦して3、1、1着。早めにもスパートできる自在脚質で展開(ペース)を問わない。さらには、距離2000m〜2200mは1、1、1着とパーフェクトであることだ。
3歳というのも実は不利ではない。もう古馬に十分に追いついている秋後半、4歳以上より2キロ軽い55キロも有利だろう(天皇賞は56キロだった)。
セントポーリア賞で不良馬場を経験。インから突っ込んで2着しているように、渋った馬場でのマイナスも非常に少ない。
対するジャングルポケットは、チャンピオンとしてやはり譲れない立場。位置取りとしてはシンボリクリスエスをマークできる立場に立てる。強引にまくった皐月賞で3着しているように、トニービン産駒にしては中山コースもまず苦にしない。
岡部騎手の15番マグナーテンの先行ではスローの公算大だが、2200mは外回り。十分に追い込みの利くコース形態で、またみんな早めにスパートする。先行残りはありそうでいて可能性は少ないと考えた。