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セントウルS、京成杯AH、朝日CCなど

  • 2011年09月05日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・セントウルS
・エーシンヴァーゴウ
「前走(北九州記念、3着)は続けて直線競馬を使っていたこともあってちょっと馬が戸惑っていた印象です。最後はハンデも響きましたが、コーナー自体はうまくこなしてくれましたし、力はありますね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に調整。状態は安定しています。相手は強くなりますが、開幕週の馬場で先行有利でしょうし、ここでも楽しみです」(小崎調教師)

・エーシンリジル
「前走(北九州記念、2着)は上手に立ち回ってきっちり抜け出したところを勝ち馬に強襲された形。残念でしたが、一線級相手にも十分戦える感触は掴めました。レース後も疲れを見せず、カイバ喰いが旺盛なのでしっかりと乗り込めています。相手は揃いますが、使ってきてさらに調子を上げている感じがしますし、期待していますよ」(高野調教師)

・ダッシャーゴーゴー
「前走(CBC賞、1着)後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に乗り込んでもらっていたので、帰厩後もスムーズに速い調教をこなせています。1週前追い切りの動きはまだ少し重いかなという印象でしたが、この馬らしい素晴らしい時計が出ていますし、このひと追いで変わって来るでしょう。阪神コースは実績がありますし、久々は苦にしないタイプ。ここまで戦ってきた相手を考えてお、負けられないという気持ちです」(安田調教師)

・トウカイミステリー
「前走(北九州記念、1着)は本当にいい脚で追い込んできてくれました。夏場に調子を上げるタイプだし、脚を溜める競馬を覚えさせていたことが結果につながりましたね。レース後も特に問題なく、順調に乗り込めています。今回は別定戦ですし、相手も強くなりますが、引き続き状態はいいので展開さえ向けば楽しみです」(安田調教師)

◆日曜中山11R・京成杯AH
・エアラフォン
「前走(関屋記念2着)は最後よく伸びていますが、スタートで立ち遅れたのは響きました。また、長距離輸送を経てもプラス体重だったように、いくらか太め残りだったということもありますね。レース後は順調に調整できていますし、状態はいいですよ。中山コースも問題ないと思いますが、開幕週の馬場なのでうまくゲートを出てある程度の位置で進めたいですね」(池江調教師)

・オセアニアボス
「前走(朱鷺S1着)は、速いペースでもうまく前につけられたし、最後もしっかり伸びてくれましたね。南半球産馬で遅生まれですから、ここにきてようやく馬がしっかりしてきたということもあるのでしょう。レース後も順調に調整できていますし、引き続き状態はいいですよ。前走内容からはマイルも問題なさそうですし、この相手でも楽しみです」(安藤調教助手)

・レインボーペガサス
「前走(関屋記念1着)は展開も向いたけれど、完勝と言っていい内容でしたねレース後はいったん放牧に出してリフレッシュここを目標に乗り込んでもらっていたので、体に緩みはありません。1週前追い切りもいい動きだったし、引き続きいい状態で出走できそう。ここでも期待しています」(門田調教助手)

◆土曜阪神11R・朝日チャレンジC
・アドマイヤメジャー
「前走(小倉記念、10着)は前が詰まるところがあって、スムーズな競馬ができませんでしたね。暑い時期が合っている馬で、ここのところずっと調子はいいですし、レース後も引き続き体調も良好です。ここを目標に順調に調整できていますし、広い阪神コースに替わるのは歓迎ですね。能力的には十分やれるはず。前進を期待しています」(友道調教師)

・ミッキードリーム
「前走(大文字S、着)の後は放牧に出してリフレッシュさせていました。以前の長期休養明けは少しイレ込むようなところを見せたけれど、今回は長い休みではないし、しっかりと乗り込んできたから問題ないでしょう。追うごとに気配は良化していますし、当週も併せてしっかりやる予定。休み明けでも力は出せる状態ですよ」(音無調教師)

・レディアルバローザ
「前走(クイーンS6着)は、直前に雨が降った影響があって、ノメッて走っていた感じで最後伸びきれませんでした。レース後は函館競馬場に戻って疲れを取りつつ乗り込んで、1週前追い切りも消化して栗東へ移動。順調に調整できていますし、改めて期待したいですね」(福田調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・セントウルS
・サンカルロ
 稽古駆けとはいえ、先々週3F35.3秒という馬鹿っ速い時計を馬なりでマーク。1週前も多少控え気味とはいえ素軽さ満点。馬体は多少余裕残しだが、動きの良さが目立っているし、最終追い切りと関西への輸送でキッチリ仕上がりそうだ。前走を見る限り、この馬にとって折り合いを欠く千六は長すぎ。阪急杯、高松宮記念で実証したように、阪神1200〜1400ならGI級の能力を発揮する。

・テイエムオオタカ
 果敢にハナを切った前走。しかし、なぜか道中は少し外にモタれ加減。その分、ラストの粘りを欠いて4着止まりだったが、強敵相手にしっかりとスピード能力の高さは示せた形。一戦ごとの地力強化には目覚ましいものがあり、今回のGII戦でも通用可能な下地はある。さらに、開幕週の荒れていない時計勝負の馬場は、逃げるこの馬には願ってもない格好の舞台。もちろん、55キロでも軽視はできまい。この中間もいつもと同じように、北馬場と坂路併用で熱心な乗り込み。体調も高値で安定している。

◆日曜中山11R・京成杯AH
・アプリコットフィズ
 久々の前走は、さすがにテンションが高め。前に壁ができず行きたがったぶん終い失速したが、それなりのスピードを見せてくれたし、何よりも22キロ増えた馬体に好感。今までのギスギスした面がなくなり、明らかに成長が感じられた。1週前の追い切りも、余裕の手応えでゴール前は目立つ伸び脚。使い込むとよくなかった馬が、叩いて良化するようになってきた。中山千六なら折り合いの不安もない。

・マイネルファルケ
 前走の関屋記念は、明らかに急仕上げで馬体が太く、直前の調教でも5F68.3秒の時計で未勝利馬にアオられ途上と思われるデキ。さすがにハナを切ったものの12着と大敗したが、初めてのブリンカー効果で最後まで走るのを止めようとするところは見せなかった。この中間は順調に乗られ、1週前の追い切りで6F83.4-上がり38.5秒をゴール前で軽く仕掛けただけでマーク。叩いて息使い、気合いともに一変。開幕週でスピードを生かす。

◆日曜中山9R・白井特別
・ロジスプリング
 昇級初戦を実質追い切り2本で使った前走は参考外。真夏の開催は避け、ここまでじっくり間隔をあけて立て直してきた。8月の初めから調教を再開して、今までに5本の時計をマーク。先週はウッドチップで71.3-41.4秒、馬場の外々を回ってきたが脚どりが乱れることはなく、最後まで力強い走りを披露。ムダ肉のないスッキリ見せる体で、すでに不安のない状態を整えている。マイルで1分33秒6の持ち時計がある先行馬で、開幕週の馬場も大歓迎。芝・ダート問わない万能型、降級戦になる今回は取りこぼしはしない。

◆日曜中山10R・レインボーS
・マコトギャラクシー
 すでに1000万条件を2度勝っている馬で、能力の裏付けは十分すぎるほど。昇級戦のここは、一気に相手が強くなるが、ベストの2000m+得意の中山なら、いきなり通用しても不思議はない。キッチリとローテーションを守って北馬場と坂路で乗り込み、状態も前走以上と思えるほど。たまにスタートで後手を踏む不器用な面はあるが、互角に出てスムーズに流れに乗れるようなら、まとめて差しきるシーンも。

・アサティスボーイ
 前2走、得意の新潟戦でともに6着だったのは不本意な成績だったが、早々と目標をこの一戦に絞っての調整。1週前追いの8月31日はポリトラックに入り単走追い。5Fからスピードを上げ66.9-3F38.0秒を持った切りでマーク。稽古駆けらしくスピード感十分の内容を消化。休み明けを叩いて3戦目、やっと本来の走りが戻ってきた。中山戦は勝ち星こそないものの、7戦して[12-2-2-2-3-3-3]着の超安定味。特にコーナーが4度ある内回り戦で器用に立ち回るタイプで、今回の2000も不安なし。デキが上向いてきただけに好位から抜け出すシーンは十分にありそうだ。

◆土曜中山11R・紫苑S
・ピュアオパール
 前2走ダート路線で戦ってきたが、今回は芝のレースに戻っての挑戦。距離2000は初距離となるが、開幕週特有の軽い馬場でスピード能力優先なら十分に通用するはず。ジャパンDダービー以来2か月ぶりとなるが、小柄で仕上がりの早い牝馬。8月28日、9月1日だけ計2本の追い切り本数ながら太め感はなく、スッキリとした馬体。1日の1週前追いでは1000万ホノカアボーイを5馬身追走から、直線余力十分の脚どりで併入し、4F52.8-3F39.1秒をマーク。このひと追いで息もちも整ってくるはずで、直前追いは5F68秒前後の時計が出れば十分。先手が取れないとモロさはあるが、4度回るコーナーを味方に、テンからスピードを生かす積極策なら粘りきる利からはある。

・カルマート
 1勝馬の身で挑戦したオークスが刺激になったのか、夏を境にグングンと力をつけてきた。先週はウッドチップで53.7-38.7秒、バネを利かせた走りは鋭さ満点。数字こそそれほど変わっていないが、張ち切れんばかりの体つきは、今の充実ぶりをアピールしている。前走は500万とはいえ毎日杯4着のエチゴイチエ、フラワーC3着のマヒナがいたハイレベルな1戦。さらに上昇気配、3歳牝馬同士ならオープン戦でも壁にはならない。

・メーヴェ
 前走の500万下。初めての1800と距離は延長されたが、中団で折り合いをつけ直線を向いて大外へ持ち出すと一気に弾けた。4角で少しズブい面を見せ距離はもっと伸びた方が…と感じさせた。今回は3か月ぶりのレースになるが、急ピッチで調整され、1週前の追い切りは、めずらしく力を必要とするウッドコースで追われ5F68.4-上がり37.6秒を余裕で計示。最後の1F12.6の反応も素晴らしく息使いは万全。馬体、精神面共に成長してパワーアップ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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