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ローズS、セントライト記念、エルムSなど

  • 2011年09月12日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・ローズS
・マルセリーナ
「オークス(4着)は残念な結果だったけれど、その後放牧に出してリフレッシュして馬体はずいぶん良くなった。1頭で乗っているとハミを取らないところがあって、1週前追い切りでもそれほど動かなかったが、元々攻め駆けするタイプではないからね。リラックスして調教できているし、休み明けの体も締まってきた。ここは仕切り直しというつもりの一戦だね」(松田博調教師)

・エリンコート
「オークスは能力を発揮して素晴らしいレースができたと思います。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、8月上旬に帰厩。順調に調整できています。1週前追い切りの動きは久々の分まだ重い感じがしたけれど、このひと追いで動けるようになるでしょう。馬体も成長しているので、次につながるような競馬を見せて欲しいですね」(笹田調教師)

・ドナウブルー
「この夏は近郊のNFしがらきへ放牧に出して調整。8月後半に帰厩し、順調に乗り込んでいます。1週前追い切りはジョッキーを乗せて行いましたが、いい動きでしたよ。やれば時計は出るタイプなので、テンションを上げすぎないように注意しつつ調整してきました。仕上がりに手間取らないタイプなので、あとは当週のひと追いで態勢は整うでしょう。1800mでもリラックスして走れれば対応できるはずです」(古川調教助手)

・ハッピーグラス
「春は結果的に厳しいローテーションになりましたし、夏場のリフレッシュ放牧で心身ともにいい状態で戻ってきてくれたのが良かったですね。その後は順調に調整できていますし、春も大崩れしていないように能力は高い馬。夏を経てどれくらい成長したか楽しみです」(田代調教助手)

◆日曜中山11R・セントライト記念
・サダムパテック
「前走(ダービー7着)は距離どうこうというよりも、トビのきれいな馬の分道悪が堪えたという印象。その後は北海道へ放牧に出してリフレッシュさせ、8月半ばに帰厩しました。馬体重自体は変わっていないけれど、ひと夏を越してたくましくなったように見えますよ。成長を感じる動きを見せているし、久々も苦にしないタイプ。期待しています」(西園調教師)

・トーセンラー
「ダービー(11着)は道悪でノメッて力が出せなかったレース。その後は北海道へ放牧に出してリフレッシュさせて8月上旬に帰厩しました。放牧の効果で落ち着きがあるし、体も大きくなったように感じますよ。順調に調整できており、いきなりから力を出せる状態。春は敗因がはっきりしているので、良馬場で巻き返してほしいですね」(田代調教助手)

・ベルシャザール
「ダービー(3着)のあとはラジオNIKKEI賞に使うプランもありましたが、成長を促すために北海道へ放牧。無理をしなかった効果は確実に出ていますね。帰厩後は以前のようにイライラすることがなく落ち着いて調教に取り組めています。脚質的に中山コースは有利ですし、いきなりから期待したいところです」(松田国調教師)

・ユニバーサルバンク
「この春はなかなかうまく賞金を加算することができず、押せ押せのローテーションになってしまった。ダービー(10着)はさすがにそれが響いたと思う。夏場は北海道に戻してリフレッシュ。8月後半に帰厩し、順調に調整できているよ。1週前追い切りもしっかりやれたし、これまでのレースぶりを見ても、久々でも変な競馬にはならないだろう」(松田博調教師)

◆月曜札幌11R・エルムS
・エーシンモアオバー
「前走(しらかばS2着)は惜しい競馬だったけれど、自分の競馬をして勝ちに行ってのものだから仕方ない。レース後は函館に戻して、9月7日に札幌へ移動。疲れを見せていないし、現地で調整できるので体もしっかり戻るでしょう。状態は引きつづきいいので改めて期待したいですね」(大久保調教助手)

・ダイシンオレンジ
「前走(アンタレスS11着)はハイペースに巻き込まれてしまい、力を出せませんでした。東海Sに使うプランもありましたが、放牧に出してここに備えてきました。リフレッシュの効果で腰もパンとしており、カイバ喰いも良好。休み明けでもいい仕上がりでレースに臨めそうです」(矢島調教助手)


【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・ローズS
・ホエールキャプチャ
 8月初旬から函館で時計を出し始め、帰厩後も追い日ごとに速い時計をマーク。今週も余裕の手応えで49秒台と、スピード感満点の動きを見せた。気合い乗りも上々で、今週の時点で出走態勢は整ったと思える。オークスでは雨の中を34.0秒の末脚で追い込み、クビ、ハナ差の3着。勝ち馬以上の内容でマルセリーナ以下には2馬身以上の先着。現時点では3歳牝馬のトップと思えるし、高速馬場も望むところだ。

・マイネイサベル
 オークス6着以来4か月ぶりだが、放牧先で入念に乗り込んできたせいか、美浦に戻ってから4日、7日と計2本の追い切り本数でも馬体はスッキリ仕上がっている。7日の1週前追いはポリトラックに吐いて2歳未勝利馬を4馬身追走から、直線でアッサリと交わして逆に4馬身先着。5F64秒4〜3F36秒7の時計も優秀で、特に1Fを11秒9駆け抜けた推進力は文句なし。このひと追いで、息もちが整うはずで、直前追いは5F69秒前後の時計は出れば十分。デビュー勝ち、続く新潟2歳Sを連勝しているように、ポン駆けが利くタイプで、距離1800も守備範囲。強敵相手となるが、実戦向きのしぶとさが生きる展開となれば十分にチャンスがあるはず。

・リヴァーレ
 ひと息入っていた前走も完勝。ここ4戦で3勝、負けた1戦も出遅れから上がり33秒3の末脚を使っての3着と、負けてなお強しの1戦。ここにきての充実ぶりが目立っている。先週はウッドチップで66秒8-38秒4、馬場の外目を回ってきたが最後まで余力たっぷりにゴールイン。はち切れんばかりで牝馬とは思えないほどの体つき、まさに上がり馬の勢いを見せている。逃げ〜追い込みまでどこからでも競馬のできる馬、初の重賞挑戦でも展開に左右はされず、GIへの切符をものにする。

◆日曜中山11R・セントライト記念
・フェイトフルウォー
 皐月賞、ダービーともにハミを取らず直線の伸びを欠いた。持っている能力を出し切れず不完全燃焼。今回は久々のレースになるが、1週前の追い切りで6Fから精力的に追われ81秒9〜あがり38秒7の好時計を計時。ウッドコースで大外を回っての時計で価値のある調教。これで直前もう1本追えば態勢は万全。3走前の京成杯のようにガチッとハミを取って掛かるぐらいのレースができれば好勝負。

・ターゲットマシン
 1秒半も先行していたので、シセイオウジに断然優勢というのは当然だが、張りのある好馬体で、動きも素軽さ満点。久々とは思えない状態を見せている。気性面に若さが残り、クラシック戦線を棒に振ったが、新馬→特別を半端でない勝ち方で連勝した素質馬。このタイプは、夏場の休養でガラリ一変する可能性十分。今回が絶好の狙い目と思える。

◆土曜中山11R・セプテンバーS
・ミスクリアモン
 北海道での2、2着後も疲れ、反動は一切なく、元気に美浦に帰厩。先週はウッドチップで69秒1-38秒4、馬場の大外を馬なりのまま来たが、ラスト1ハロンを11秒8。決して折り合いを欠いたわけではなく、気迫にあふれた走りが目立っている。スピードをフルに生かせる馬場の良い中山コースは大歓迎、人気にはなるが不安材料はなく、不動の中心馬になる。

・デリキットピース
 前々走のTVh杯は、スタートは悪くなかったが、すぐに押さえて後方から。直線を向いても手応え十分。しかし前が壁になり完全に脚を余した。前走は出遅れたが、直線は前が開いて鋭く伸び3着。馬体が戻って復調を感じさせた2走。美浦へ帰厩してからも順調に乗られ、1週前の追い切りは珍しくウッドコースで追われ4F55秒2〜上がり40秒2。時計は控えめでも馬体を大きく見せ気迫十分。スムーズな競馬ができれば上位必至。

◆日曜中山10R・内房S
・ケイアイダイオウ
 体調ひと息と思えた前走の新潟戦だったが、オープンへの格上挑戦だったにもかかわらず、しぶとく伸びてコンマ2秒差の4着。それも、出遅れの不利を克服してのものだけに、内容的にはかなりの価値がある。ここは中1週の競馬になるが、元々が間隔を詰めて調子を上げるタイプ。前走以上は間違いないところだろう。しかも自己条件+中山のダート1200m戦と条件も大きく好転。勝機は十分だろう。

・ハイエモーション
 2日の阪神戦以来で7か月ぶりの実戦だが、8月下旬美浦に戻ってから急ピッチの乗り込み。7日の1週前追いで初めて強めの内容を消化したが、ラスト1Fを12秒5でキチッと反応しており、5F67秒3〜3F39秒6と全体的時計も重さを感じさせないものだった。中山1200mは1、1、2、13、2、10の好相性で、1分10秒台決着なら大崩れはしない。多少ズブさは増しているものの、スンナリ2、3番手追走で立ち回れればチャンスが来るはず。あとは直前追いでもう一度ビシッと追い、5F66秒前後の時計が出れば仕上がりに関しても心配なし。

◆日曜中山9R・初風特別
・ノーワンエルス
 函館戦4着のあとは、中山に照準を合わせてじっくりと。1週前の追い切りでは、単走で64秒4〜49秒4〜36秒6(強めに)と、出色の時計をマーク。文句なしの仕上がりといっていい。たまに出遅れるポカはあるが、以前のようにモタれる面がなくなって、気性面での成長十分。道中スムーズに脚がたまれば、1000万では上位の決め手がある。時計勝負ももちろんOK。勝ち負けできる。

【お知らせ】
 来週の当コラムは3日間開催のため、20日(火)18時公開とさせていただきます。何卒ご了承の程よろしくお願い致します。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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