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神戸新聞杯、オールカマーなど

  • 2011年09月20日(火) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・神戸新聞杯
・オルフェーヴル
「春は一戦ごとにレース内容が良くなり、ダービー(1着)では道悪にノメりながらもよく頑張ってくれました。レース後は近郊のNFしがらきへ放牧に出して夏を越しましたが、順調に調整できていましたね。帰厩の追い切りでも、騎乗した池添騎手が腰の甘さが解消したと言っていましたし、成長を感じます。久々になりますが、折り合ってスムーズな競馬をしてほしいと思います」(池江調教師)

・ウインバリアシオン
「前走(ダービー2着)は直線の伸びが際立っていたし、力を出せたレースでした。そのあとは放牧に出してリフレッシュ。ひと夏を越して実が入り、心身ともに不安なところがなくなりましたね。歩様もしっかりしていますし、1週前の動きも素晴らしかったですよ。これなら休み明けでも楽しみです」(松永昌調教師)

・カーマイン
「ひと夏を越して馬体はだいぶ大きくなりましたね。ほとんどが成長分でしょう。早めに栗東に戻して時間をかけて調整してきましたが、追うごとに動きが良くなっています。1週前追い切りの内容を見ても、以前よりもずいぶん動けるようになっていますし、時計も出ています。態勢は順当に整ってきていますよ」(桑村調教助手)

・クレスコグランド
「ダービー(5着)のあとは放牧に出してリフレッシュさせていました。夏を越してたくましくなった印象です。同じく神戸新聞杯に出走予定のカーマインと併せた1週前追い切りの動きも良かったですし、太め感もない状態。ひと追いごとに馬が良くなっていますし、いいメンバーが揃ったここでどんなレースをしてくれるか楽しみですよ」(石坂調教師)

・ショウナンマイティ
「前走(ポプラS1着)は休み明けとはいえ放牧先でも乗り込んでいましたし、負けられないというぐらいの気持ちでしたが、そのとおり強い競馬をしてくれました。レース後は栗東に戻して軽めの調整を行い、疲れがないことを確認して速い調教を消化してきました。まだ課題も多いですが、能力は高い馬。ここでも期待しています」(梅田智調教師)

・スマートロビン
「前走(阿寒湖特別1着)は休み明けでしたが、古馬相手に強い競馬をしてくれて、秋に向けていいスタートを切ってくれました。栗東に戻ってからも順調に乗り込めていますし、1週前追い切りの動きでも以前よりも迫力を感じますね。体形やフットワークを見ても長い距離は合っていると思っていましたし、ここは相手が強いですが期待しています」(松田国調教師)

・フレールジャック
「1週前追い切りに跨がりました。ひと夏を越えてだいぶ実が入ってきた印象ですね。まだ道中外に逃げようとしたりちょっと幼いところはありますが、体がしっかりしてきているので遠慮なく攻めていっても良さそうです。キャリアも浅くこれからの馬ですし、今回のレースである程度今後のことも見えてくるのではないでしょうか」(福永騎手)

◆日曜中山11R・オールカマー
・アーネストリー
「予定していた札幌記念は軽い筋肉痛で回避しましたが、緩めたわけではないので順調に調整できています。1週前には坂路で51秒台の時計が出ているように上々の動きを見せていますし、当週のひと追いできっちり仕上がるでしょう。中山コースは1度しか走ったことはありませんが、距離はぴったり。もちろんいいレースができると思っています」(佐々木調教師)

・ゲシュタルト
「前走(天皇賞・春17着)のあとは近郊牧場へ放牧に出してリフレッシュさせていました。順調に調整できていましたし、帰厩後も問題なく乗り込んでいい動きを見せています。昨年のこの時期よりも気配は上。走れる仕上がりにあることは間違いありません」(坂本調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・オールカマー
・マイネルラクリマ
 ラジオNIKKEI賞以来で2か月ぶりの挑戦だが、美浦に戻ってから14日が初めて強めの稽古内容で、多少追い不足の感。そのため、5F71.1-3F40.0秒の平凡な時計。ラスト1Fも追ってピリッとせず、13.1秒かかった。馬体は意外とスッキリとしており、今週のひと追いで息使いも変わってくるはず。1600のGI朝日杯FS、NHKマイルCをともに6着。1800の3戦で4、1、2着。今回の2200メートル戦は初挑戦で、距離的にギリギリの感じがするが、今の高速馬場と先行有利の展開が大きな味方となり、必ず克服してくれるはず。最終追い切りでも一度ビシッと追い、5F68秒前後の時計が出れば古馬相手でも好勝負が期待できる。

・シャドウゲイト
 前走の七夕賞は58キロのトップハンデ。好位で折り合いをつけ直線入り口で先頭。さすがに斤量を背負って勝ちに行ったぶん最後で失速したが、中身の濃いレース内容だった。中間ひと息入れたが、1週前の追い切りでは、1000万のミッキーシュタルクを6Fから2.5秒追走し79.0-上がり37.1秒の好タイムをマーク。ウッドコースでこの時計は破格。確かな息使いで仕上げに不安なく、別定戦なら好勝負必至。

・カリバーン
 夏は札幌記念の1走だけで切り上げ、早めに帰厩。美浦に戻ってからは11日、14日と計2本追い切り時計が出ているが、特に14日は久々にスカッとする動きを見せ、1週前として文句なりの好内容だった。500万条件ホッコーファルコンを5Fで1.2秒追走から、直線では一気に突き抜け逆に1.5秒先着。6F78.8-3F37.51F12.7秒のタイムも、力が要る南Dコースの馬場状態を考えるとかなり優秀で、休み明けをひと叩きされた成果が十分に出ている。昨夏からの急成長で前々走では初のOP特別勝ち。そして休み明けの前走でも強敵相手に5着と善戦しており、さらに力を付けている印象。先行力が生かせる中山2200メートル戦、叩いての変わり身も見込めるだけに初のGII勝ちも十分に期待できそうだ。

・コロンバスサークル
 1週前追いは稽古駆けのファンフェアと併せ、始終素軽さ満点の動き。帰厩後の本数は少ないが、気合い、馬体の張りが良く、好調子をキープしている。函館記念が5着といっても0.3秒差の好勝負。重賞レベルの走りを見せてくれたし、みなみ北海道Sでは道中不利があっての2着。滞在競馬とはいえ、中1週で馬体が増えていたように、好調時のデキを取り戻している。過去3勝と、中山コースの実績も十分。

◆日曜中山9R・外房特別
・ミサトバレー
 ここは3か月半ぶりの実戦となるが、十分に時間をかけて文句なしの仕上がり。1週前の追い切りでも、余力を残して64.8-51.4-38.7-秒の好タイムをマーク。完全に戦闘モードに入っている。終い一手の脚質のため、どうしても流れに左右されてしまうが、ツボにはまった時の切れ味は、特別のこのメンバー相手でも互角以上の評価。ベストの中山マイル+ハンデ戦なら、一発があっても驚かない。

◆日曜中山10R・茨城新聞杯
・シルクファルシオン
 前走の新潟戦。スタートこそひと息だったが、その後はスムーズに好位で流れに乗って、まったく危なげのない勝ちっぷり。夏場に強いタイプで、体調も良かったのだろうが、ハッキリと力(スピード)の違いを見せつけた。その後は中山の3週目を目標にじっくりと。500万を勝ち上がった直後に、すぐに1000万でも2着と結果を出したのが昨年8月。ダート1200メートルなら、能力は互角以上としてよく、今回もいきなり「好勝負」の期待がかかる。

◆土曜中山10R・九十九里特別
・ルイーザシアター
 1週前追いは2歳未出走馬トーセンシーザーに合わせた形だが、押さえ切れない勢いで素軽さ満点の動き。気合いのりも良く、状態面の不安はなさそうだ。前走は一番人気を背負ってスローな流れ。道中動くに動けず不本意な結果になってしまったが、京都新聞杯(GII)で差のない競馬をしているように、このクラスでも能力は上位のはず。まだまだ上を狙える器だ。

・アッパーイースト
 弥生賞5着の後、少し立て直しに時間はかかったが、500万の前走は危なげのない競馬で完勝。今回は中6週あけたゆったりしたローテーションで、さらに状態を上げている。先週はポリトラックでシビルウォーと併せて、68.5-38.8秒。最後まで手綱を動かさなかったが、ゴーサインが出れば突き放せるほど、勢い十分の走りで格上を圧倒。素質馬が夏を越して本格化気配を見せている。昇級戦とはいえ1000万クラスでは壁にならず、勝ちっぷりに注目したい。

◆土曜中山11R・ながつきS
・プレシャスジェムズ
 好発を決めて、ペースを落とさずに後続に脚を使わせ、追撃を封じた前走は見事な勝利。気性が激しく、自分の形でレースを進められないとモロい馬だが、気分よくハナを切れた時には、とてつもない力を発揮する。ここは昇級戦となるが、以前は1600万条件で何度も好勝負を演じ続けており、潜在能力は互角以上。早めに札幌から美浦に戻り、毎週のようにキチンと追い切られており、体調も申し分ない。

・トーセンアレス
 格上挑戦だった前走の関越S。スタートでアオって後方から。直線は良く伸びて差を詰めたが、発馬のロスが大きく、スムーズに流れに乗れていたら…と感じさせたレース。その時の調教が中1週の競馬にしても、まったく時計を計示せず体調面でも万全とはいえなかった。今回は1週前の追い切りで6F80.4-上がり38.4秒をマーク。これだけ意欲的な強い調教はめずらしくスタミナ強化しての出走。自己条件の定量戦なら地力上位。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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