注目の2歳牡馬チャンピオン候補のシルクブラボー(3連勝中)が回避し、直前には15番エイシンブーンが取り消した。エイシンブーンは一気に行く可能性が高かっただけに、展開が変わる。ここはそう速くなりそうもない。
もちろん展開など小さなことで、スケールを問うG1だが、ある程度は早め早めに動いてスピードを生かせる馬有利だろう。
14番マイネルモルゲンに注目。しだいに距離を延ばしてきて前走1800m。前半はかかってしまったのでどうなることかと思えたが、追い出して11.9−12.0秒。あれだけ行きたがっていながら、追って伸びたのは立派だ。
その1800mをこなしたあと、1600mに距離短縮されるのはきわめて有利だろう。
父母両系ともにスピード色が濃く、クラシックうんぬんのタイプではないが、逆にこの時期のマイル戦なら、フルにスピードと完成度の高さが生かし切れる。
差して良さを生かしたい馬が多く、ペリエ騎手ならスッーと好位で流れに乗れそうだ。なにも行かなければ、ハナを切っても単騎マイペースの可能性が出てくる。
持ち込み馬で、牝系は知られていないが、祖母のイースタンドーンは、朝日杯をぶっちぎって勝ち8戦8勝だった、いまや伝説のマルゼンスキーといとこになる。
芝があいそうなのは、名門の牝系の出身の2番サクラプレジデントが筆頭。マルゼンスキーの肌にサンデーは、スペシャルウィークなどと同じで、一昨年の勝ち馬メジロベイリーもそうだった。母はこのレースを勝ったサクラチヨノオー、サクラホクトオーの妹。チヨノオーとは全兄妹になる。
3番テイエムリキサンは札幌2歳Sでそのサクラプレジデントに負けたが、あれはコース取りの差。内容は互角以上だった。勝負強いコスモインペリアルがその次。