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朝日杯フューチュリティS

  • 2002年12月06日(金) 12時42分
 注目の2歳牡馬チャンピオン候補のシルクブラボー(3連勝中)が回避し、直前には15番エイシンブーンが取り消した。エイシンブーンは一気に行く可能性が高かっただけに、展開が変わる。ここはそう速くなりそうもない。

 もちろん展開など小さなことで、スケールを問うG1だが、ある程度は早め早めに動いてスピードを生かせる馬有利だろう。

 14番マイネルモルゲンに注目。しだいに距離を延ばしてきて前走1800m。前半はかかってしまったのでどうなることかと思えたが、追い出して11.9−12.0秒。あれだけ行きたがっていながら、追って伸びたのは立派だ。

 その1800mをこなしたあと、1600mに距離短縮されるのはきわめて有利だろう。

 父母両系ともにスピード色が濃く、クラシックうんぬんのタイプではないが、逆にこの時期のマイル戦なら、フルにスピードと完成度の高さが生かし切れる。

 差して良さを生かしたい馬が多く、ペリエ騎手ならスッーと好位で流れに乗れそうだ。なにも行かなければ、ハナを切っても単騎マイペースの可能性が出てくる。

 持ち込み馬で、牝系は知られていないが、祖母のイースタンドーンは、朝日杯をぶっちぎって勝ち8戦8勝だった、いまや伝説のマルゼンスキーといとこになる。

 芝があいそうなのは、名門の牝系の出身の2番サクラプレジデントが筆頭。マルゼンスキーの肌にサンデーは、スペシャルウィークなどと同じで、一昨年の勝ち馬メジロベイリーもそうだった。母はこのレースを勝ったサクラチヨノオー、サクラホクトオーの妹。チヨノオーとは全兄妹になる。

 3番テイエムリキサンは札幌2歳Sでそのサクラプレジデントに負けたが、あれはコース取りの差。内容は互角以上だった。勝負強いコスモインペリアルがその次。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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