父内国産馬という限定条件のついたローカル重賞。ここが狙いという中京巧者がいる。たとえば一昨年の勝ち馬トウショウアンドレがそうなら、昨年の勝ち馬グランパドドゥもここを目標にしていた。ローカル重賞はこれが1つのパターンで、最近の成績を離れて狙う手がある。
一方、もう12月。世代交代はどんどん進んでいる。3歳馬の中にはやがてこういうレースが大の得意になる馬がいる。未来の平坦巧者を狙う手法もある。今年はどちらの可能性が高いかだが、メキメキ力をつけている3歳馬から入りたい。
春はダービーに挑戦して12着。秋は菊花賞に出走して7着どまりだが、バンブーユベントスは長丁場向きではなく、今回の距離ベストの本質スピード型とみる。
自身、春シーズンにはマイル戦を快勝している。距離をこなすため途中から差し一手に転じたが、もともとは自在型だった。
母のスプリングバンブーは小倉記念を勝つなど、ローカル重賞で大活躍した馬。祖母サワーバンブーのいとこにはバンブーメモリーがいて、バンブーメモリーは安田記念馬だが高松宮杯、CBC賞など、平坦のスピード重賞も大の得意だった。
こういう一族の特徴を考えると、父にはマヤノトップガンこそ持つものの、バンブーユベントスの真価発揮は中距離戦だろう。春4月の青葉賞でシンボリクリスエスの2着。左回りはまったく心配ない。
相手にも上昇中の3歳馬が魅力で、すでにこの中京でも2勝しているマイソールサウンド、前々走、左回り新潟の内容が光るオースミコスモ、さらには前走の勝ちっぷりがいいエーティーダイオーを中心に買う。最大の穴馬は立て直してきたヒマラヤンブルーの先行か。