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逆瀬川S

  • 2002年12月13日(金) 12時46分
 現在、残り2週を残す時点で、トレーナーランキングの1位を争っているのが、東の藤沢和厩舎と、西の山内厩舎。勝ち星は同じ45勝で並んでいる。3番手以下は少し離れているから一騎打ちだが、この2週間、勝機のある馬はフル出動だ。

 藤沢和厩舎はペリエ騎手を配し、土日ともに阪神のメインに有力馬を遠征させている。日曜の阪神牝馬Sのダイヤモンドビコーも計算できるが、土曜のハッピーパスもチャンス十分だろう。

 まだ2勝だが、重賞で2着が2回ある実力馬。オープン級の底力を秘めている。4歳の今年は2000m前後に連続して出走しているが、この条件馬相手ならマイルの方がいいだろう。

 少々タイプが異なるとはいえ、マイルをベストに大活躍したシンコウラブリイの半妹。

 このコースには桜花賞を1分34秒9で4着した星もある。ややジリ脚質の面があるため速い流れに乗って抜け出す形の方が合っていそうだ。

 ペリエ騎手、マイル戦だとかなり強気にハイペースで先行しすぎることもあるが、このハッピーパスの場合はなだめてタメるより、強気に動いて出た方が底力が生きる。

 ハンデ戦とあって怖い馬が多いが、人気にならないところでは、フォーレルアゲインに注目。ここ2戦は不振だが、今春、東京のマイルを上がり33秒3(4走前)で一気に突き抜けた星がある。だから今回、57キロのハンデを課せられたわけで、重いハンデを嫌うより、素直に力量評価だろう。

 中山のメインは少頭数のわりに接戦。1800mこそベストの馬が多いが、並ぶ形になるとしぶとい3歳の1番サードニックスに魅力大。今度は早めに3番ローエングリンをつかまえに出ること必至。斤量差が2キロになった。石崎騎手の6番ウインマーベラスとの3つ巴本線。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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