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天皇賞・秋、スワンSなど

  • 2011年10月24日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・天皇賞・秋
・アーネストリー
「坂路で行った1週前追い切りは、終いが切れすぎずそれでいてビシッとやれました。ダメージが残らない負荷をかけることができましたし、時計うんぬんよりも内容が大切だと思いますからね。ラスト1ハロンは13秒0でしたが、しっかりとやれたことが何より良かった。最終追い切りに向けていい調整ができましたよ」(佐藤騎手)

・エイシンフラッシュ
「宝塚記念(3着)以来だし、1週前追い切りはCWコースで併せてしっかり負荷をかけたかった。併せた相手がいい動きをしたので最後は半馬身ほど遅れたけれど、予定どおりきっちりやれたのが良かったね。あとは体調をしっかり整えて行ければ問題ないでしょう」(藤原英調教師)

・トゥザグローリー
「1週前追い切りに跨がりました。久々に乗ったけれど、やはり涼しい時期がいいのか、夏前に比べるとずっと良くなっていますね。久々がどうかと思っていたけれど、予想以上に動けたし、1週前追い切りでビシッとやれば来週は確実に変わってきますからね。これなら休み明けでもいい仕上がりでレースに臨めそうです」(福永騎手)

・トーセンジョーダン
「前走(札幌記念1着)は最後並んでしぶといこの馬の持ち味が出たレースでした。その後は一度放牧に出してリフレッシュさせ、10月頭に帰厩。追うごとに本来の動きが戻ってきている印象ですね。東京コースは相性がいいとはいえ、今回は一線級が相手。ヨーイドンのレースになると分が悪いが、この馬の粘りが発揮できるような展開になれば楽しみ」(池江調教師)

・ブエナビスタ
「ここまで乗り込んできて、1週前追い切りはスムーズな動きだった。時計は気にしていないし、ピリッとしてきたのがいいね。中年太りのようなものでなかなか体が締まってこないけれど、ここから馬が自分で体を造っていくだろう。この距離を使うのだから、特別調整を変える必要もないし、あとは順調に行ってくれればいい」(松田博調教師)

・ローズキングダム
「前走(京都大賞典1着)は59キロを背負ってもキッチリ結果を出してくれましたね。中2週での競馬なので、1週前は日曜日にサッと時計を出して、あとは当週のひと追いでしっかり仕上がるでしょう。強いメンバーが揃いますが、傑出した存在はいないと思いますし、良馬場なら58キロでもいい競馬をしてくれるはずです」(橋口調教師)

◆土曜京都11R・スワンS
・エーシンフォワード
「前走(安田記念12着)は、直線で挟まれる不利。高松宮記念でも故障馬のアオりを受けるなど、春はスムーズなレースができませんでした。その後は放牧に出してリフレッシュ。ここを使ってマイルCSに向かう予定ですが、ひと追いごとに状態は上向いており、態勢は整っているので楽しみですね」(中二調教助手)

・グランプリボス
「夏を越してかなり体高が高くなり、成長を感じますね。その分馬体も増えていますが、ほとんどが成長分と見ていいでしょう。だいぶ精神的にも大人になって普段の調教から折り合いがつくようになっています。1週前追い切りは馬場が重かった分最後は掛かりましたが、これで変わってくるでしょう。久々でも力は出せると思います」(安藤調教助手)

・ジョーカプチーノ
「夏場は暑さ負けしていた印象でしたが、ここにきて回復してきました。プール調教を併用して動きに柔らかみが出ていますし、順調に調整できていますね。あとは当週のひと追いでいい状態に仕上がってくれると思います。ここが目標ではありませんが、近走の不振から巻き返してほしいですね」(窪田調教助手)

・フラガラッハ
「前走(道頓堀S1着)は久々でいくらか体が太め残りかと思っていたのですが、そんな心配は無用の強さでした。春は疲れが出たのか本来の走りができていなかったし、しっかり立て直して復調。この中間も順調に調整できています。1週前追い切りはそれほど時計は出なかったけれど、前走の前もこのような感じでしたし、テンションが上がらず調教できているのが何よりいいですよ」(松永幹調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・天皇賞・秋
・ダークシャドウ
 前哨戦毎日王冠は2着リアルインパクトとクビの差の勝利だったといえ、スタート後手。流れに乗れない中での圧勝劇で、今年1年の成長を見せつけるには十分の内容だった。その後、中3週のレース間隔となるために、1週前追いは21日の金曜日に消化。南ウッドに入り単走で4F54秒5〜3F39秒9と抑え気味だったが、これはテンションを上げないためで、動き自体にはスピード感があり、これで十分。後は最終追いで1Fを12秒台、G前もキチッと追い切れていれば仕上がりは万全となるはず。一気に相手強化のGI戦だが、まだ底を見せていない好素質馬だけに、力負けは一切無し。直線で巧く馬群を捌ければビッグチャンス到来。

・シンゲン
 ともに休み明けとなった全2戦が12、10着。鉄砲駆けするタイプだけに不本意な結果となっているが、8歳馬としてのズブさがでてきたことも確かで、以前よりポン駆けをしなくなってきた可能性も否めない。中間は美浦に居残っての調整だが、20日の1週前追いは田辺裕信騎手を鞍上に、6Fから折り合いに専念の内容。そのため6F84秒5〜3F40秒0と平凡な時計となってしまったが、動き自体はスピード感を増しており、休み明けを一叩きされた効果は十分。あとは直前追い、輸送をクリアーしてテンションが上がらなければ、その実力が甦る可能性もあるはず。一昨年が5着、昨年は6着からの大逆転は今週の最終追い切りの動きが鍵を握っている。

・ペルーサ
 時計を出し始めたのは9月下旬からだが、その後の乗り込みが意欲的で重さを解消。1週前追いはサトノコクオーを追走する形から、G前で3馬身ほど先着。48秒台という馬鹿っ速い時計を出して迫力満点の伸び脚。GI級の動きを見せつけた。出遅れ癖などで、力を出し切れない競馬もあったが、潜在能力は間違いなく一級品。リフレッシュした今回は、真価発揮の場だ。

◆土曜京都11R・スワンS
・サンカルロ
 気性が勝った馬で稽古駆けといえ、1週前追いは楽な手応えで終い1F11秒台をマーク。素軽さ満点で動きの良さが目立つし、気合のりも絶好。状態面は前走時以上と思える。前走も外を回りながら0.6秒差まで詰めているが、最近は千二では多少急がしすぎる印象。今春の阪急杯を快勝したように、折り合いがついて決め手を生かせる千四がベスト条件と思える。状態面もアップして、今回は巻き返す。

◆日曜京都11R・カシオペアS
・ダイワファルコン
 久々でも降級戦になる前走は、危なげのない競馬で楽勝。使った反動はなく、この中間も順調に調教を重ねている。先週はウッドチップを単走で85秒3-69秒4-39秒0。馬場の外々を回ってきたが軽く仕掛けると、ラスト1ハロンを12秒4。500キロを超える大型馬だが、重苦しさなどは一切なく、鋭さ満点の動きを見せてきた。好メンバーがそろった大阪杯をコンマ6秒差の7着、全くの完敗ではなく、食らいつく伸び脚を見せてはいた。いずれは重賞も狙える馬、オープン特別なら負けられない1戦になる。

◆土曜東京11R・紅葉S
・プレイ
 前走の韓国馬事会杯。久々を叩かれたが馬体が絞れず太めに映った。そのためスンナリと逃げたものの上がりの速い競馬になったこともあり失速しての4着。今回は2週前の調教で6F84秒4〜上がり39秒3を目一杯追われ、1週前の追い切りではさらに攻め強化して6F83秒1〜A勝ち39秒を、これも目一杯追って計時。馬体を絞ることと、スタミナ強化の両面でのハードな稽古を消化。叩き3戦目、万全の出来で臨む。

◆日曜京都10R・西陣S
・クリスタルポーイ
 前々走はアクシデントで競馬を止めたが、その影響は全くなく、前走は自分の競馬でキッチリ2着を確保。この中間も意欲的に追われて、さらに調子を上げてきている。先週はポリトラックで、1秒ほど先行させていた併せ馬を並ぶ事なく抜き去り、64秒3-37秒0。動きから硬さが抜け、追われてからの伸び脚が変わってきた。京都のダートは(1-2-1-0)とベストコース、状態・条件ともに不安材料はなく、信頼度の高い中心馬になる。

◆日曜東京9R・精進湖特別
・インプレザリオ
 500万へ昇級してから1頭になるとソラを使って遊んだりして子供っぽさが抜けきらず勝ち切れなかったが、前走のロベリア賞で武豊騎手が、うまく馬群に入れてそのクセをカバーし着差はハナでも余力を残しての勝利。今回は4か月半ぶりのレースになるが、1週前の追い切りで同格ミヤビファルネーゼを5Fから3馬身追走し69秒3〜上がり38秒1を計時。瞬発力を身上とする馬で最後の1Fを敏感に反応して12秒0。夏場を休養させた効果で気性面で大きく成長。能力は1000万でも上位。

◆日曜東京8R・くるみ賞
・チャンピオンヤマト
 まだまだ気性に幼さは残るものの、動きは実にダイナミック。1週前の追い切りは、単走で85秒5〜69秒6〜54秒5〜40秒4(馬なり)と派手さこそなかったが、馬場の大外をグイグイ。抜群の推進力て直線を駆け抜けた。ダートで勝ち上がった馬で、問題は芝適性だが、スピードと切れ味を兼ね備えたタイプだけに、適性は十分にあるはず。昇級のここでも、通用可能なムードはある。

◆日曜新潟10R・雨飾山特別
・シンボリボルドー
 未勝利の身分で、500万を走り続けた今年の北海道シリーズ。見せ場たっぷりのレースを続けたあとで、最後の最後にとうとう初勝利。洋芝適性も高かったのだろうが、地力強化も間違いなかった。函館では、一千万で勝ち負けをしていた複数の関西馬に、何回も先着したのだから、これは大きな自信になったはず。極端な上がり勝負以外なら、直線では素晴らしい勢いで伸びてくる。ここは久々の新潟戦になるが、2400メートルと距離はベスト。勝って再度同条件という形なら、当然強気になれる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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