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エリザベス女王杯、武蔵野S、京王杯2歳Sなど

  • 2011年11月07日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・エリザベス女王杯
・アヴェンチュラ
「前走(秋華賞1着)は上手な競馬で、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。レース後も順調に調整できていますし、1週前追い切りの動きもいい反応で申し分ない内容。このままなら引き続き高いレベルで好調を維持して出走できるでしょう。さらに相手は強くなりますが、ゆったりしたリズムで運べる距離はプラスだし、ここでもいい競馬を期待しています」(清山調教助手)

・イタリアンレッド
「夏場から重賞3連勝。年齢を重ねて中身がしっかりしてきて、精神的にも落ち着きが出てきたことが大きいですね。この中間も好調をキープ。馬体に張りがあって本当に調子がいいですよ。今回は強い外国馬に3歳馬も加わってメンバーが強くなりますが、それでも恥ずかしい競馬はしないと思います」(古川調教助手)

・フミノイマージン
「前走(府中牝馬S3着)は次につながる競馬だったと思いますし、この中間は順調に調整していて、状態は間違いなく前走以上。以前と違い、後方からのレースができるようになったことで、走りに力みがなくなり、それがいい結果につながっているのだと思います。上積みを感じるデキだし、切れ味勝負でどこまでやれるか楽しみですよ」(本田調教師)

・レーヴディソール
「10月の初めに帰厩して、じっくりと調整。かなり体が大きくなっていたし、太めも感じていたので、プール調教も交えて調整してきた。ここにきてだいぶ締まってきたし、時計を出し始めてどんどん良くなってきた。それで、ジョッキーが乗った1週前追い切りがこの馬本来の動きに近いすばらしい内容だったからね。強気なことは言えないが、まだ良くなる余地はあると思うよ」(松田博調教師)

◆土曜東京11R・京王杯2歳S
・オリービン
「前走(未勝利戦1着)が期待どおりの強い内容。レース後はここを目標にじっくりと調整してきました。引き続きいい状態をキープしているし、しっかりと乗り込めているのがいいですね。1週前追い切りの動きも申し分なかったし、直線の長い東京コースは魅力。距離も合っているし、重賞でも期待していますよ」(橋口調教師)

・ゲンテン
「前走(デイリー杯2歳S3着)は、道中掛かり気味に進んでしまいましたが、それでも最後差し返す根性を見せていましたからね。結果は3着でも、次につながるレースはできたと思っています。この中間も変わりなく順調に調整できていますし、実戦に行っていいタイプ。ここでも楽しみにしています」(久保調教助手)

・サドンストーム
「前走(すずらん賞5着)は外、外を回りながらよく踏ん張った。ここまで順調に調整できていますし、良くなっている手応えも感じる状態。少し行きたがる面があるので、レースではうまく折り合って我慢できるかがポイントになりそう。終いの脚を生かせればチャンスが出てくると思いますよ」(西浦調教師)

◆日曜東京11R・武蔵野S
・シルクフォーチュン
「前走(南部杯3着)は、ダート界のトップレベルが揃った一戦で、マイルの距離でもよく頑張ってくれました。レース後も順調に調整できており、落ち着いた精神状態を保っているのがいいですね。ここは前走と同じ条件、舞台ですし、展開さえ向いてくれれば期待していいと思います」(藤沢則調教師)

・ダノンカモン
「前走(南部杯2着)は抜け出してからソラを使ってしまったし、勝ち馬トランセンドに格の違いを見せつけられた形。それでも2着に食い下がったあたりに力をつけていることを改めて感じさせました。体調は上向いているし、最後まで真面目に走ってくれればこの馬もそろそろ順番かな、と期待しています」(池江調教師)

・テスタマッタ
「前走(マリーンS2着)後、左前のねんざがあって放牧へ。その後はここを目標に調整しており、順調に来ています。久々は苦にしないタイプですし、仕上がりも上々。今のところはこれといった不安材料はない状態ですね。ここでいい競馬をして、目標のJCダートにつなげたいところです」(村山調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・エリザベス女王杯
・アニメイトバイオ
 府中牝馬S2着後の反動もなく、中間は入念な乗り込み。2日の1週前追いではポリトラックに入って1600万リヴァーレとの併せ馬。5Fで1馬身追走から、直線は外へ馬体を持って行き、相手馬なりに対し、追って劣勢の脚どりとなったが、G前しぶとく食い下がって併入。前回時も1週前追いではゴール前もたつきがあり劣勢併入だったと考えると、この内容で今週はキッチリ仕上がってくるはず。昨年は秋3戦目で疲れが出た感の15着だったが、今年はここ目標にレース間隔を十分にとって来ただけに、前走後さらに上積みが期待できるほど出来が良い。距離は多少長い気もするが、出来の良さと、瞬発力比べの展開から克服可能。初のGIゲットの大チャンス。

・アパパネ
 休み明けの前走府中牝馬Sは500kgを超す馬体重。元来が叩かれて変わるタイプということもあり、中団でもまれて結果14着と大敗。デビュー以来初めての成績となってしまったが、馬自身にはダメージが少なく、中間の調教内容からは前身あるのみ。2日の1週前追いは南Dコースに入り、1600万オッキオディガットとの併せ馬。5Fで1秒追走からゴールでは半馬身差遅れたが、手応え十分で、66秒5〜3F38秒0をマーク。前回時の1週前追いとほぼ同じタイムだったが、スピード感十分の走りから内容は一変。明らかに上昇気配が窺える。これで直前にもう一度ゴール前キチッと追ってくれば変わり身を見せるはず。昨年3着の挽回ができる仕上がりに近づいたことは確か。

◆土曜東京11R・京王杯2歳S
・モンストール
 前走の新潟2歳S。中団の馬込みの中でスムーズに折り合いをつけ、直線で残り500mで仕掛けて一気に先頭。そこからさらに加速してタイレコードの圧勝。中間はこのレースを目標に坂路、ウッドで入念に乗り込み、1週前の追い切りでは古馬ノボジュピターを5Fから1秒ほど追走し、68秒6〜上がり39秒6を押さえきれない手応えでマーク。最初から最後まで全く集中力が途切れることなく精神面でも成長を感じさせる。3連勝も可能な器。

◆日曜東京11R・武蔵野S
・プレシャスジェムズ
 1000万→準オープンを危なげなく連勝。以前は気性が不安定で(馬場には常に先出し+パシュファイャー)、モマれるとサッパリだったが、この夏を境に本格化。もちろん、ハナを切るのがベストなのだが、好位で折り合えるようになったのだから、これが「成長」というものなのだろう。JBCとの両睨みで仕上げてきたが、最終的には東京マイルの武蔵野Sヘ。前半がゆっくり流れるこの条件なら、ほぼマイペースは確実。一気の相手強化の重賞でも、不安より楽しみの方が大きい。

◆日曜東京10R・ノベンバーS
・ムーンリットレイク
 4戦3勝、負けた1戦はプリンシパルSのトーセンレーヴにクビ差の2着。大事に使われてきた素質馬が、今回も必勝態勢を整えている。先週はウッドチップ66秒9-38秒9、4馬身先行させた格下馬に半馬身先着してゴールイン。それほど稽古駆けするほうではなく、時計的には平凡だが、これだけ追えることが好調の証。脚元への不安がなくなり、グングンと成長を見せている。昇級戦といってもプリンシパルS2着のこの馬にしてみれば、まだ格下の条件。まだまだ快進撃は止まらない。

◆土曜東京9R・赤富士S
・ゴールデンチケット
 2歳のエーペックスを2馬身追走する形から、後藤騎手が持ったままの手応えで、49秒台の好時計をマーク。スピード感満点で絶好の動きだし、一叩きの効果で気合い乗りも一変。大幅に良化した感がある。前走は1年以上の休み明けということで、さすがに息切れしたが、見せ場十分のレースぶり。パンとすれば、このクラスでは能力上位と思えるし、ブラジルCでエーシンモアオバーの2着したように、東京のダート2100mは得意のコース。

・トーセンアレス
 前走後はここ目標に入念な乗込みを消化。先週はポリトラックの8分どころを回って66秒1-39秒1、前半から13秒台のラップで飛ばしたが、最後まで余力たっぷりにゴールイン。あまり気合を表に出さない馬だが、今回は気合十分に鋭い脚さばきを披露。休み休みで今回が14戦目、ようやく軌道に乗り、充実ぶりが目立っている。スピード勝負より、スタミナが必要となる2100mダートは大歓迎。もうこのクラスで足踏みはしていられない。

◆日曜東京9R・赤松賞
・ハイリリー
 前走の新馬戦、それほど目立つ調教時計は出ていなかったが、太め感はない仕上げ。まだトモが弱くスタートで出遅れて後方から。道中うまく脚をタメることができたにしても直線だけの競馬で坂を上がってから一気に伸びて差し切った。1頭だけ能力の違ったレース内容。1週前の追い切りは、同格ツクバヤマノオーと併せ余力残しで5F68秒0〜上がり38秒8。バネを十分に利かせた走法で追えば弾けそうな手応え。牝馬同士なら連勝も可能。

・ハナズゴール
 410kg台の細身牝馬ということで、中間は多少控え気味の調整だが、前走の反動、馬体減りというものは見られず元気一杯。好気合でキビキビした動きを見せた。調教が地味だったせいか、人気にならなかった前走だが、最後方に近い位置から一気に突き抜けた決め手は一級品。折り合いに専念できる東京コースなら、このクラスでも間違いなく好勝負できる。

◆土曜新潟10R・飛揚特別
・リネンパズル
 ここは中1週の競馬になるが、間隔が詰まっている馬とは思えないほど元気。この中間は北のすべての馬場を使って、連日のように軽めの運動をしているが、走りたくて仕方のない様子。まずは万全の状態とみていいだろう。いくらかズブさが出てきているが、やはり新潟の直線1000mなら堅実そのもの。この条件は、今季の新潟では来週が最後。何がなんでも、結果を求めたいところだろう。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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