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ジャパンC、京阪杯など

  • 2011年11月21日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京10R・ジャパンC
・ヴィクトワールピサ
「久々になりますが、体は徐々に絞れていますし、ゆっくり上昇曲線を描いています。間隔が開いていても海外では好結果を残しているし、休み明けの不安は杞憂に終わってくれるのではないでしょうか。1週前追い切りの動きも良かったし、これでスイッチが入ってくれるはず。全体的にドッシリして古馬の風格が出てきたし、いい結果を期待できると思います」(清山調教助手)

・ウインバリアシオン
「前走(菊花賞2着)は直線はこの馬らしい伸び脚が見られたからね。レース後も順調で、本当にいい状態。3000mよりも2400mのほうがレースもしやすいだろうし、決め手勝負ならここでもヒケは取らないと思います。古馬のトップクラスが相手になるけれど、いつもどおり後方から進めるレースで、どこまでやれるか楽しみですね」(松永昌調教師)

・エイシンフラッシュ
「前走(天皇賞・秋6着)はパドックでも非常に落ち着いた雰囲気だったし、状態は文句なかったんだけれど、結果的に気分よく行きすぎてハイペースに巻き込まれる形になってしまいましたからね。レース後は特に問題なく順調。使ったことで力みが取れて、上積みも感じられる状態ですよ。道中溜められれば、確実に切れる脚を使ってくれるので、そういうレースができれば楽しみ」(田代調教助手)

・オウケンブルースリ
「春の天皇賞(10着)のあと時間をかけて立て直してきて、ようやくいい頃の走りが戻ってきました。休み明けを2回使ってさらに状態は上向いているし、ここまでは順調そのもの。力を出し切るレースができれば、2年前ウオッカに迫ったぐらいの走りはできるはず。スムーズに運んで、終いの脚を活かすような競馬をして欲しいですね」(音無調教師)

・トゥザグローリー
「前走(天皇賞・秋5着)は久々でぶっつけと、いくらか急仕上げなところがあったけれど、直線はあわやの場面も見せてくれて、こちらの想像以上に走ってくれた。やはり力はありますね。昨年末から日経賞にかけての好調時に近づきつつありますし、2400mの方がレースもしやすいはず。気温が下がってくるにつれて馬もどんどん元気になっているし楽しみです」(池江調教師)

・トーセンジョーダン
「前走(天皇賞・秋1着)は、逃げた馬がハイペースで飛ばして後続が脚を使わされた分、結果的にスタミナ勝負の流れになったことが良かったですね。レコード決着のあとだけれど、思ったほどダメージは残らなかったし、反動はなさそう。1週前追い切りの動きも上々で、以前よりも攻め駆けするようになっています。2ヶ月ぶりだった前走を使ってさらに良くなっていますし、距離が延びるのもプラスでしょう」(池江調教師)

・ブエナビスタ
「前走(天皇賞・秋4着)は4コーナーで終わったと思ったが、最後はよく来ているよな。体は絞れていたけれど、まだ中身が万全とは言えない状況だったし、よく走っていると思う。レース後も特に変わりなく来ているし、1数前追い切りもしっかりやれたのが良かった。前走を使って間違いなく良くなっているし、素軽くなってきたからね。今度は期待していいよ」(松田博師)

・ローズキングダム
「前走(天皇賞・秋10着)は前が飛ばすハイペースについていってしまったからね。脚を溜めるところがなかったし、この馬の瞬発力を活かすことができなかったから、あれでは仕方ない。レース後は順調に調整できているし、1週前追い切りも終い重点で理想的な内容。これなら大丈夫でしょう」(橋口師)

◆土曜京都11R・京阪杯
・ジョーカプチーノ
「前走(スワンS2着)は最後差されてしまいましたが、悪い内容ではありませんでした。1度使ってだいぶ素軽さが出てきましたし、トモの筋肉にも張りが出てきましたね。1200mもベストですし、この中間も順調そのもの。プラス材料が多い一戦ですし、楽しみですね」(窪田調教助手)

・ロードカナロア
「前走(京洛S1着)は久々で万全のデキとまではいきませんでしたし、初めての古馬相手。不安も多い一戦でしたが、控える競馬で結果が出たのは大きかったですね。思った以上に強い内容でしたし、改めて能力の高さを確認しました。レース後も久々の反動を見せることはなく順調。一度使った上積みが見込めるデキですし、ここでも期待したいですね」(安田調教師)

・ワンカラット
「前走(スワンS7着)は久々だったこともありますからね。ひと叩きした割にまだ体重は思ったほど絞れてこないけれど、見た目には締まってきている印象。1度使ってここを目標にすることは予定どおりですし、順調に良化していますよ。上積みが見込める今なら前走のようなことはないはずです」(藤岡健調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京10R・ジャパンC
・ペルーサ
 1週前追いは点から13秒台のペースで同格レッドスパーダを追走。横山典弘騎手が、最後まで押さえきれない勢いで、素軽さ満点の動きを見せた。今月の9日から15ー15の時計を出し始めたほどで、前走好走の反動は皆無。好調子を持続している。前走も一瞬は突き抜けるかと思えたレースぶりで、完全復調は明らか。青葉賞の強い勝ち方を持ち出すまでもなく、同馬にとって東京の2400がベスト条件。久々の勝利を期待できる。

・ジャガーメイル
 前走天皇賞・秋は超ハイペースの中、直線残り400から一瞬伸びかかったが、最後の爆発力に繋がらず結果9着。やはり2000mでは距離不足の感が残る戦いだった。その後13日に15〜15の追い切りを消化し、17日の1週前追いはPコースで目一杯追って5F64秒6〜3F36秒0〜1F12秒0の好タイムをマーク。秋3戦目やっと太めが絞れて切れ味UPは確かで、昨秋のデキに近づいてきた。これで最終追いは4Fから追い、1F11秒台で上がって来れば万全の状態に仕上がってくるはず。荒れた馬場状態で上がり時計がかかるのは必至。外国勢が先行する速い流れも歓迎で、息の長い末脚で台頭の可能性は十分にありそうだ。

◆土曜京都11R・京阪杯
・アーバニティ
 出走取り消し後のスプリンターズSで、体調ひと息だった前走は参考外。今回はじっくりと間隔をあけて、立て直してきた。先週はウッドチップで65秒6-38秒2を馬なりのまま楽々とマーク。良い頃の馬体の張りが戻り、気合のりも一変。7歳馬だが年齢的な衰えは全く感じさせず、絶好調をアピールしてきた。京都の1200は今年の初め、シルクロードSで2着、その後の高松宮記念3着に続けた相性の良い条件。人気的にも妙味が大きく、狙い撃ちする。

◆土曜東京11R・キャピタルS
・マイネルラクリマ
 朝日杯JF6着、NHKマイルC6着、そして前走の富士S3着。マイルがこの馬のベスト条件、来年に向けても賞金の加算がぜひとも欲しく、ここは負けられない1戦になる。先週はウッドチップで82秒7-67秒4-39秒2、2秒先行させたコスタパルメーラを直線並ぶ聞もなく差し切ると、逆に3馬身差つけてゴールイン。追っての反応鋭く、パワフルな脚どりは最後まで衰えず、迫カ満点の動きを披露。休養を挟んで今期3戦日、状態・条件ともに不安材料は全く、勝ちっぷりに注目したい。

・スズジュピター
 前走の富士Sは終始リズムに乗りきれず14着と大敗。プラス8kgで太めの馬体も影響したようだ。そのため中間は追い日ごとにハード内容を消化。10日に5F68秒9〜3F38秒9で強めに追い、17日は5F67秒3〜3F38秒2〜1F13秒0を目一杯に追ってマーク。もう一本追い不足感が残った前走とは臨戦過程も違い、今回はキッチリ絞れてくるはず。どうしても中央場所だと荷が重い戦いぶりとなるが、少し時計がかかる馬場、得意のマイル戦なら力の差はないはず。今春の新潟でリディルと接戦の実績から、体調さえ戻ってくれば十分に通用は可。最終追い切りでもう一度1Fをビシッと追ってくれば大駆けの可能性も。

◆日曜東京11R・東京ウェルカムP
・ネオサクセス
 危なげない内容で2連勝。そして準オープン初挑戦となった前走だが、小差の3着と大健開。1〜2着馬は、オープンでも勝負になりそうな実力の持ち主。その相手と差のない競馬ができたのだから、いよいよ本格化なったとみていいだろう。連闘で新潟の福島記念に挑戦するプランもあったが、予定どおり自己条件のここへ。1800→2000もプラスとしてよく、堂々と主役を張れる。

◆日曜東京9R・アプローズ賞
・エチゴイチエ
 前走の500万下。五分のスタートを切れたが道中狭いところに入り折り合いに注文を付けた。それでも最後はしっかり伸びて地力の違いを見せて勝利。デビュー時はダービーでの期待を持たせたほどの馬。昇級でも楽に通用の内容。1週前の追い切りは、さらにパワーアップを図り珍しく6Fから追われ、81秒5〜上がり39秒5を時計のかかるウッドで楽々マーク。勢いを増し1000万も通過点。

◆土曜東京10R・晩秋特別
・ニシノヴァンクール
 叩き2戦目。大幅な変わり身を期待した前走だったが、直線では伸びずバテずといった内容で、コンマ9秒差の5着止まり。しかし、もともとが使い込んで調子を上げるタイプ。まだ2連勝した春のデキにはひと息でも、今回あたり一変しても不思議はない。過去の実績どおり、東京のダート2100mはベストの条件。今年の東京戦もこれが最後。「勝負がかり」であることは間違いあるまい。

◆土曜東京9R・からまつ賞
・ローマンエンブレム
 阪神へ遠征しての新馬戦。500kgを超す大型馬で明らかに太め残り。好位追走も1ハロン標手前で息が上がり8着。叩かれた前走もまだ馬体は太めに映ったが、道中の手応え素晴らしく直線で期待どおりに伸びて快勝。1週前の追い切りは1600万下のタツミリュウを4Fから1秒2追走。さすがにゴール前の手応えは見劣ったが、大柄馬が終いビシッと追えたことに評価。レースセンスとダート向きのパワーを兼ね備えた馬。500万でも好勝負必死。

◆日曜東京8R・シャングリラ賞
・メイショウツチヤマ
 小島太厩舎独特の、6〜7頭が一度にバラバラっと来る追い切りだが、アプリコットフィズとともに、動きの目立っていたのがこの馬。気合い乗りも良く、状態面は文句なしと言えそうだ。500万下を楽勝した後の前走が、クビ、ハナ差の3着。上げ下げのタイミングで負けた印象で、このクラスでも能力は互角以上ということを示した。状態面の上積みも見込める今回は、勝機十分と思える。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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