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ジャパンCダート、ステイヤーズS、鳴尾記念など

  • 2011年11月28日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・ジャパンCダート
・エスポワールシチー
「前走(みやこS1着)は2番手でうまく折り合って強い競馬。ようやくいいころに戻ってくれて、収穫の多いレースでした。レース後もここを目標に順調。1週前追い切りはウッドチップが重くて多少時計を様子ましたが、問題はありません。ここにきて復調してくれて、この馬らしい仕草を見せるようになってきました。勝った2年前と遜色のない状態ですから、期待したいですね」(安達調教師)

・ダノンカモン
「南部杯、前走の武蔵野Sと惜しい2着が続きましたが、その後も順調に調整できています。変わらずいい状態をキープできていますし、1週前追い切りの動きもまずまずでした。1800m戦は久々ですが、ジョッキーも大丈夫と言っていましたし、強い先行馬を見ながら運べる分競馬もしやすいはず。楽しみにしています」(池江調教師)

・トランセンド
「前走(JBCクラシック2着)は勝ったスマートファルコンが強かったけれど、道中フワフワするところも見せながら最後詰め寄ったあたりにこの馬の能力を感じました。レース後も順調に調整できていますし、特に変わりなく順調。使いつつ体も締まってきました。ここは負けられないというぐらいの気持ちですし、しっかり結果を出してほしいですね」(安田調教師)

・ニホンピロアワーズ
「前走(みやこS3着)は道中砂をかぶってフワフワした感じで走っていたけれど、それでも最後はいい伸びを見せてくれました。この中間も順調に乗り込んでいますし、まだまだ伸びしろも十分。どこからでも競馬ができるのは強みだし、キャリアも13戦と浅いので、どんどん成長しているところです。相手は強いけれど、いい競馬を期待したいですね」(大橋調教師)

・ミラクルレジェンド
「前走(JBCレディスクラシック1着)はラストしっかりと脚を使って、強い内容でした。ゆっくり成長する血統ですが、この馬も夏以降グッと成長してくれました。前半自分のペースで余裕を持って追走できれば、終いは必ずひと伸びしてくれました。相手は強いけれど、今の勢いでどれだけやれるか楽しみです」(田代調教助手)

・ヤマニンキングリー
「前走(シリウスS1着)は本当に強い勝ち方。調教の走りからもダートが上手そうなのは分かっていたし、一度使ってみたいと思っていたし、期待どおりですね。ここに向けて順調に調整できており、1週前追い切りもいい動きでした。これで当週ビシッとやれば仕上がります。相手は強いけれど、未知の魅力があるから期待していますよ」(河内調教師)

◆土曜阪神11R・鳴尾記念
・サダムパテック
「前走(菊花賞5着)は早めに動いて先頭に立ちながら、最後までよく踏ん張ったと思います。そういう意味ではないようの濃いレースでしたね。レース後は特に疲れもなく順調。状態も引き続きいいのでここを目標にしました。今回はコーナーが2回の1800mとベストと言える舞台。今後に向けてもいいレースをして欲しいですね」(西園調教師)

・フレールジャック
「前走(菊花賞10着)は距離が長かったですね。レース後は放牧に出してリフレッシュ。疲れがないことを確認して、ここを使うようにしました。1週前追い切りはモタれる面を見せていましたが、元々坂路ではあまり動かないタイプですからね。状態は引きつづきいいですし、落ち着きもあっていいデキです。条件のいいここで改めて期待したいですね」(友道調教師)

・レッドデイヴィス
「秋は一度帰厩させてから馬体の戻りが悪く、再度放牧に。その後は順調に調整できて、今は馬体もふっくらしていい状態です。ひと追いごとにピッチを上げていい動きを見せているし、当週のひと追いで万全に仕上がるはず。春の京都新聞杯はレース中に骨折していたようだから度外視できるし、夏を越えてどれだけ成長しているか楽しみです」(音無調教師)

◆土曜中山11R・ステイヤーズS
・ビッグウィーク
「前走(天皇賞・秋17着)はかなりのハイペースでしたし、仕方なかったでしょう。その後も引き続き状態はいいし、しっかり調教を詰めて体つきもいいですよ。今回は距離が延びるのもプラス。直線でヨーイドンのような競馬になると分が悪いが、スタミナ勝負になればチャンスが出てくるはずです」(長浜調教師)

・ビートブラック
「前走(アルゼンチン共和国杯5着)はちょっと後手後手に回ってしまった感じ。後方から瞬発力を活かすよりも、先行した方が持ち味が出るし、この距離でも止まらないスタミナがあるので問題ないと思います。ジョッキーも2走前に乗ってくれている安藤勝騎手だし、改めて期待したいですね」(中村調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆土曜中山11R・ステイヤーズS
・マイネルキッツ
 4か月半ぶりで臨んだ前走の京都大賞典。直前の追い切りがダートコースで5F67秒5と軽く息遣いに不安を残し8分程度のデキ。そのため実戦でも道中の行きっぷりが悪く本来の姿ではなかった。今回はスタミナ強化を図り2週前の稽古で6F84秒3と長めを追われ、さらに1週前の調教では6F81秒7〜上がり39秒2と強化。今度は馬体も大きく見せて筋肉の張りがガラッと変わってきた。叩き良化タイプ。早めに動いての粘り込み。

・コスモヘレノス
 秋2戦を11、9着と大敗しているが、元来が使い込んで変わるタイプ。昨年この1戦を勝ったローテーションと同様に、アルゼンチン共和国杯を叩いての挑戦だが、24日の1週前追いで鋭い動きを見せつけやっと調子が上向いてきたところ。古馬500万シンボリマルセイユを5F標で5馬身差。その後1Fごとに差を詰め、残り1F馬体を併せて互角に併入。5F67秒8〜3F39秒0〜1F13秒0の時計は平凡でも、外目を回って力強い脚どりは前2走時より明らかに上の内容。これで直前にもう一本ビシッと追い切ればキッチリ仕上がってくるはず。距離が長いほど歓迎は昨年の一戦で実証済み。中団追走で上手く流れに乗れば2連覇の可能性も十分。

◆土曜阪神11R・鳴尾記念
・カリバーン
前走時は減っていた馬体が戻り状態面は文句なしという感じ。勝ち馬をマークする格好から直線で突き放されたのは、やはり距離の壁か。条件戦を含め、1800〜2000mで強い勝ち方をしているように、このくらいの距離が守備範囲と思える。ジャパンCに登録があったように、先々週のコース追いと先週の坂路追いで仕上がりは万全。札幌記念でトーセンジョーダンと差のない競馬をした馬、能力は十分通用。

◆日曜中山11R・ターコイズS
・ダンスファンタジア
 滑る馬場は何度か経験しているが、前走富士Sのような力が要る不良馬場は未体験。そのため3〜4コーナーで折り合いを欠いてしまい、G前失速気味に12着と大敗は納得済み。その後中5週レース間隔が開くが、坂路とウッドで入念に乗り込み、1週前追いだけは芝コースに入っての調整。5F71秒2〜3F41秒2と本馬場にしては軽めの内容だったが、馬に落ち着きが見られ、終始折り合いがついたスピード感十分の走りだった。これで秋3戦目らしい太め感のない仕上がり状態に近づいていることは確か。中山コースは今年1月のフェアリーS完勝で相性が良く、コーナリングもスムーズ。あとは良馬場とバラける展開待ちとなるが、2か月ぶりに使用の絶好の馬場コンディションなら持ち前の瞬発力も生かされること確かだ。

・カルマート
 前走の秋華賞は、長距離輸送があったためか−6kgの体重で細く映った。さらに非力なこの馬には力の要る緩い馬場も合わず参考外のレースと見た。この中間は馬体の回復を図りじっくり調整され、2週前の調教では6F84秒0〜上がり39秒7と長めを追えるほどに回復。1週前の稽古は直線重視で4F57秒4〜上がり41秒6。今回は2000→1600へと距離は短縮されるが、末の切れ味を生かすには好材料。安藤勝己騎手のレース運びに注目。

◆土曜中山8R・イルミネーションジャンプS
・マジェスティバイオ
 前回まで手綱をとっていた(今回は山本騎手騎乗)柴田大騎手、田中剛調教師が見守る中、7ハロンから意欲的に追い切った。道中はピタリと折り合いがついて、100秒5〜83秒9〜69秒5〜54秒8〜40秒5を馬なりでマーク。前走の重賞勝ちのあとも、放牧に出されることなくじっくりと調整。疲れはまったく残っておらず、万全の態勢といっていい。ここはGI馬(マイネルネオス)も出走するが、1キロの斤量差があれが互角の評価が妥当。中山コースもまったく問題はなく、アッサリ勝って暮れの中山グランドジャンプに弾みをつけたい。

◆日曜中山10R・市川S
・キングレオポルド
 東京開催は見送ってリフレッシュ。坂路とウッドチップで入念な乗り込みを消化、先週はウッドチップで、直線目一杯に追って66秒9-37秒3。 1秒5先行させた格下馬を2馬身捕まえ切れなかったが、これだけハードに追えれば1週前の稽古としては内容十分。来週もう1本追い、不安のない状態を整えてくる。折り合いがつくようになり、爆発的な末脚を炸裂して2連勝。着差以上に圧倒的な勝ちっぷりで、昇級戦になる今回もクラスの壁よりも楽しみのほうが大きく、一気に重賞制覇まで見えている。

・アイアムマリリン
 1週前は坂路馬場の外目をスピード感満点の動き。吉田豊騎手が軽く仕掛けると、キビキビした伸び脚を見せた。気のいい牝馬で仕上がり早タイプ。今週の時点で、全く重さを感じない動き。来週は好調時の状態で出走できそうだ。ここ2戦の敗因が? だが、今春は中山の1600万下1200mで2度とも好レースをしている馬。立ち直りを見せる今回は、差のない競馬ができるはずで、狙い目十分と思える。

◆土曜中山10R・アクアラインS
・キングパーフエクト
 休養明け3戦日になる前走、キッチリと変わり身を見せて、クビ差の惜しい2着。好走の反動もなく、1週前はポリトラックで67秒6-40秒0。この馬にとっては軽く流した程度だが、脚さばきの鋭さが目立ち、張ち切れんばかりの体を黒光りさせて、絶好調をアピールしてきた。逃げ〜追い込みまでどこからでも競馬の出来る馬で、競馬場が変わる心配はない。ダートではまだ底を見せてなく、ここはキッチリものにする。

◆日曜中山9R・霞ヶ浦特別
・エイブルブラッド
 もともとが左回りを得意とする馬。前走の札幌戦のあとは休養をとっていたが、暮れの中山開催に向けて乗り込み急ピッチ。1週前には、格下のトレノローザを終始追いかける形から併入(80秒1〜64秒5〜50秒3〜 37秒6)。持ったままで速い時計を叩き出してしまうのだから寺やはりポテンシャルは相当高い。1000万下特別4、3、4着なら、このクラス脱出は時間の問題。終い一手の脚質だが、地力勝負でも十分に届くはずだ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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