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阪神JF、中日新聞杯、カペラSなど

  • 2011年12月05日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・阪神ジュベナイルフィリーズ
・アンチュラス
「前走(ファンタジーS2着)は好位からうまく競馬を進められましたね。いくらか燃えやすい気性なので、折り合いがカギになると思いますが、1週前追い切りはスムーズに走れていましたし、使いつつの良化は感じています。カイバ喰いも良好で、いい状態でレースに臨めそうですよ。折り合えれば距離も対応できると思います」(安田調教師)

・エピセアローム
「前走(小倉2歳S1着)のあとはここ一本に絞って放牧。放牧先のスタッフが一生懸命やってくれたおかげで、本当にいい状態で戻ってきてくれました。1週前追い切りはやや行きたがるのを抑えながらも、最後しっかり伸びていましたし、いい内容だったと思います。順調に来ているのが何よりですね」(桑村調教助手)

・ジョワドヴィーヴル
「前走(新馬戦1着)は心配していたゲートも五分に出てくれたし、まだ子供っぽいところを見せながらも完勝と、素質の高さを感じる内容だったね。レース後はここに目標を定めて調整。順調に来ているよ。1勝馬だけに抽選に通るかどうかだが、能力が高いことは間違いないから、出走できれば楽しみだね」(松田博調教師)

・ファインチョイス
「前走(ファンタジーS3着)は出遅れてかかってしまったのが痛かった。敗因がはっきりしているから、悲観することはないでしょう。久々を一度使って馬は良くなっているし、落ち着きも出てきました。1週前追い切りも、終いがしっかりしていていい動きだったし、距離もマイルまでならこなせると思います」(領家調教師)

・ラシンティランテ
「前走(白菊賞1着)は強い勝ち方をしてくれました。調教から乗っていた藤岡佑騎手も、『札幌の時より良くなっている』とかなり手応えを感じていたし、そのとおりの内容でした。厳しいレースではなかったのでダメージもないし、順調に調整できていますよ。坂路でも時計の出るタイプなので、直線坂のある阪神もこなしてくれるはずです」(友道調教師)

◆日曜中山11R・カペラS
・ケイアイガーベラ
「JBCスプリントは賞金的に出走が難しいので、一度放牧に出してここを目標にしてきました。順調に調整できていますし、1週前追い切りもこの馬らしい動きを見せていていい雰囲気。長距離輸送になるけれど、中山コースは問題ないと思います。ベストは1400メートルでも、十分対応できるでしょう」(平田調教師)

・セイクリムズン
「前走(JBCスプリント2着)は敗れたとはいえ、よく頑張ってくれたと思います。レース後も順調に調整しており、使いつつ状態は良化。1週前追い切りも言うことのない内容だったし、絶好調に持って行けそう。中山コースにも不安はありませんから、なんとか連覇してほしいですね」(服部調教師)

・セレスハント
「前走(JBCスプリント5着)は、GIのメンバーで外を回らざるを得なかったからね。それでも、厳しい展開になりながら最後はよく伸びていたし、ここにきて差す形も板に付いてきた印象。引き続き状態はいいし、この相手でも展開さえ向いてくれれば確実に脚を使ってくれるはず」(松永幹調教師)

◆土曜小倉11R・中日新聞杯
・エクスペディション
「前走後(釜山S1着)後は放牧に出して、早くからここを目標に調整してきました。以前に比べて道中リラックスして走れるようになったことで成績も安定。ここまで順調に来ているし、小倉は実績があるコースですからね。いい仕上がりで臨めるので、重賞のメンバー相手でも楽しみです」(和田調教助手)

・ダノンバラード
「前走(アンドロメダS3着)は、直線で前が窮屈になってしまって、不完全燃焼のレースでした。走りきっていない分ダメージはなく、ここまで順調に調整できていますね。ただ以前よりも行きたがるような面を見せるようになっているので、実戦に行っての折り合いがポイントになると思います」(川合調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・阪神JF
・サウンドオブハート
 夏の新潟で新馬戦を勝ち上がったあと、ひと息入れて臨んだ前走のオープン芙蓉S。当日輸送でも馬体を大きく見せ牝馬とは思えぬほど落ち着いて抜群の雰囲気。直線で好位から先行馬を楽々交わし、最後は流しての圧勝。今回も間隔を開けてジックリ乗り込まれ。2週前の追い切りではウッドの大外を回って6F82秒0〜上がり38秒2を目一杯追ってマーク。そして1週前は5F66秒0〜上がり37秒8を抜群の手応えで計時。態勢は万全。

・アラフネ
 札幌の新馬・特別を連勝後ひと息入ったが、11月美浦に戻ってから追い日ごとに入念な乗り。特にここ3週はラスト1Fをビシッと追い切っており、息の入りはすでに万全な状態。30日の1週前追いは、格下馬を4馬身追走から、直線1Fで馬体を併せ互角併入。5F69秒5〜3F38秒4と時計は平凡でも、ラスト1Fの粘り強い動きは重め感なく仕上がっている証。あとは直前追いで輸送考慮した内容で、5Fを70秒前後で追い切ってくれば十分。430kg前後の馬体が大きく見えるほどで、札幌戦より成長の可能性があり、精神面でも落ち着きは十分。競ってしぶとい末脚が持ち味だけに、乱ペースでの接戦になれば3連勝の期待がかかる。

◆日曜中山11R・カペラS
・デュアルスウォード
 前走快勝後は東京戦を避けてここ目標に入念な乗り込み。11月に入ってから18日、23日、27日、そして1週前追いの30日と計4本の追い切り時計。特に30日はポリトラックに入り単走追いから、5F62秒2〜3F36秒3の好タイム。このハイペースを最後まで足取りが乱れずラスト1Fは12秒4。1週前追いとすれば文句なしの内容だった。これで直前は5F66秒前後を馬なりで上がってくれば万全の状態に仕上がってくるはず。前走1600万条件戦といえ、2着を0.4秒も突き放す強さから、OPに入っても力は十分に通用するはず。3歳馬の勢い、ダート1200mでは底を見せていないことを考えればいきなりチャンス。

・クリスタルボーイ
 勝った後も緩めることはなく、先通はポリトラックで63秒5-35秒9。1秒1先行させた格下馬を、馬なりのまま抜き去ったラスト1ハロンは11秒8。動き・時計ともに文句なしのもので、引き続き絶好調をアピールしてきた。1200ダート[4-4-1-3]と、ペース・展開が結果に大きく影響する条件で抜群の安定感を誇る馬。充実ぶりが目立つ今、タイミングの良い時に重賞挑戦。スピード能力に見劣りはなく、一気に重賞制覇を狙う。

◆土曜小倉11R・中日新聞杯
・ホクトスルタン
「再生工場」という異名をとる田中剛厩舎。この馬に対しても、連日のように工夫をこらした調教メニューを課しており、そろそろ「復活」のムードが漂う。前走、あえて忙しい1400メートルを使ったのも、馬の気持ちに火をつけるため。小回り小倉+適距離に戻って本来の逃げを打てれば、一変があっても不思議はない。1週前の水曜には、調教師自身が手綱をとって入念に動きと馬体をチェック。仕上げにも狂いはない。

◆土曜中山11R・ラピスラズリS
・ブルーミンバー
 休み明けのダート戦では今イチの内容だったが、芝に変わった前走が一変した好内容。ひと叩きされた状態面の良化もあったが、好位で折り合えたことが収穫。元々、短距離向きのスピードは一流のものがあったし、レース運びに安定性が出れば、バリバリのオープンに入っても、かなりの活躍が見込めそうだ。中間の動きは文句なし。昨年、暮れの中山で勝っているように、季節、コースも好材料。

◆日曜阪神12R・阪神ウインターP
・ハクバドウジ
 およそ半年ぶりの実戦となつた前走は、数宇以上に太めの体つき。さすがに息がもたずに惨敗したが、もともとが使われながらグングン諷子を上げる大型馬。叩いての変わり身は十分に見込める。中山に適鞍(ダート1400m)がないため、再度西下することとなったが、春には阪神の同じ距離を強い内容で勝っており、条件面では決して悪くないはず。すんなりと先手をとって、マイペースの逃げを打てれば大きく変われる下地はある。もちろん今回もプリンカーを着用。好発を決めて一気に飛ばす。

◆土曜中山10R・北総S
・ロンギングスター
 前走の東京ゴールデンプレミアム。久々をひと叩きされたが、+2kgと馬体が絞れず太め。好位から十分な手応えで直線へ向いたが伸びきれず5着。馬体が太かった上、この馬には上がりが速すぎて参考外と見た。この中間は馬体を絞るため入念に調整され1週前までに7本の時計を計時。既に馬体がキリッと締まり休み明け2戦と比べ雰囲気が大きく変わった。3走前に勝っている1600万下。叩き3戦目。絶好の手応えで臨む。

・デンコウヤマト
 1週前は格上ミステリアスライトとテンからビッシリ併せ、一歩も引けをとらない素軽さ。気合の良さも目立っている。一戦毎に成績が上がっているように、典型的な叩き良化型タイプ。今回も、前走時以上の状態で出走できそうだ。その前走が馬群で前が開かず、不利を克服しての2着。一瞬のいい脚を使えるタイプで、コース変わりは問題ないはず。今回は勝機十分。

◆日曜中山10R・美浦S
・ビンテージチャート
 前走の東京戦では、終始馬場の悪いインを走らされてしまって自慢の末脚が不発。それでも、馬体の造りは決して悪くなく、叩いた上積みは十分見込めた一戦といえる。その後は中山を目標に乗り込んで、さらに体調アップ。一千万を強い内容で連勝した馬で、準オープンに入っても、もちろん能力は互角以上。右回りにも実績を残しているように、まったく問題はあるまい。やや器用さに欠ける面はあるものの、追い比べの形になればラストはグイグイ伸びるはず。改めて期待する手だろう。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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