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東西金杯、シンザン記念、フェアリーSなど

  • 2011年12月26日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆木曜京都11R・京都金杯
・サダムパテック
「前走(鳴尾記念3着)は道中スムーズに折り合いがついて理想的な競馬ができましたが、最後は瞬発力の差が出てしまった感じでした。レース後は特に疲れも見せず順調に乗り込めているし、菊花賞のあとに1800メートル戦を使ったことでマイルにも対応できると思います。あとはハンデがどのくらいになるかですね」(中二調教助手)

・ショウリュウムーン
「前走(カシオペアS3着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。順調に乗り込んでいて休み明けでも調教の動きは上々です。ここにきてモタれる面もだいぶ解消されてきているし、マイルはベストの距離ですからね。スムーズな競馬ができれば」(山田調教助手)

・ダノンヨーヨー
「前走(マイルCS4着)のあとは短期放牧に出してリフレッシュさせていました。放牧とはいえここを目標に乗り込んでもらっていたし、緩んだ感じもなく順調。調教の動きもかなりいいし、ちょうどいい仕上がりで臨めると思います。あとはハンデがあまり重くならなければ」(音無調教師)

・レーヴディソール
「前走(愛知杯4着)は3、4コーナーで少しモタついたが、徐々に良くなってきているね。レース後、乗り出してみて状態をしっかりと判断したが、動きも軟らかくていい雰囲気なのでここへ。また締まってきていい体つきだし、コンスタントに使っていくのもいいと思う。広いコースに替わるのはプラスだから期待しているよ」(松田博調教師)

◆木曜中山11R・中山金杯
・アドマイヤコスモス
「前走(福島記念1着)後はここを目標に調整してきました。レースの疲れもなく、いたって順調に乗り込めていますし、調教の動きも変わらずいいですね。条件的にも特に不安はありませんが、ハンデがどのくらいになるかがポイントになりそうです」(高野調教助手)

・エクスペディション
「前走(中日新聞杯4着)は緩い馬場を気にしたのかモタついたけれど、最後はよく差を詰めていたし、重賞でもやれる力を見せてくれたと思います。レース後は疲れもなく順調。休み明けを使って上積みが見込める状態だし、力のある馬なのでここでも引き続き楽しみですよ」(和田調教助手)

・ダノンバラード
「前走(中日新聞杯3着)は直線最後に脚が上がった格好で、結果的には少し強引に進めたことが響いたのかも。この中間も引き続き順調にきているし、調教の動きも上々。中山コースは初めてだけれど対応できると思っているし、ここでも期待は大きいですよ」(池江調教師)

◆日曜京都11R・シンザン記念
・グラーネ
「前走(未勝利戦1着)は放牧明けの一戦でしたが、課題のゲートを五分に出て、距離延長も問題なくこなしてくれたし、強い勝ち方でした。以前は他馬を怖がったりする面があったけれど、ここにきてそのあたりもだいぶ良くなってきました。レース後も順調なので、ここでも楽しみですよ」(笹田調教師)

・ジェンティルドンナ
「前走(未勝利戦1着)は器用に立ち回って切れ味も十分と、期待どおりの強い内容でしたね。この中間も順調に調整できているし、重賞でも楽しみな馬ですよ。レースセンスのいい馬なのでどんな競馬でもできそうです」(日迫調教助手)

・ピュアソウル
「前走(未勝利戦1着)のあとはソエもあったので放牧に出してじっくり調整してきた。帰厩後のキャンターを見ていると、ずいぶん力強さが出てきた印象。以前はウッドチップは苦手だったが、今は素軽く走れるようになっているからね。そういう意味でも成長を感じるし、これからが楽しみだね」(松田博調教師)

◆月曜中山11R・フェアリーS
・ラシンティランテ
「前走(阪神JF15着)は道中前に壁が作れず、厳しい競馬になってしまいました。ちょっとムキになって走っていた分、終い伸びきれませんでしたからね。レース後は特にダメージもなく順調なのでここへ。道中うまく脚を溜められれば、快勝した白菊賞のようにいい伸びを見せてくれるはずです」(友道調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆木曜中山11R・京都金杯
・マイネルラクリマ
 東京戦の後ひと息入れたが、先週から調教を再開して、一気にペースを上げてきている。先週はウッドチップで85.4-69.9-39.6秒、6ハロンから馬場の大外を回ってきたが、全く脚どりが乱れる事なく、余力十分にゴールイン。追えばいくらでも伸びていきそうな手ごたえで、鋭さ・迫力ともに満点の内容。あと2本は追える日程を考えれば、万全と言える状態が整ってくる。前走は2着馬に外から被されて行く場所を失い、まともに追えたのは残り100mだけ。3着といっても勝ち馬以上の好内容で、前走の鬱憤はここで晴らす。

◆木曜中山11R・中山金杯
・ネヴァブション
 AJC杯3着のあとで骨折が判明。戦列から離れていたが、10月にトレセンに戻ってからは順調に乗り込みを消化。年開けの金杯を目標に、ひと追いごとに動きに迫力が戻っている。以前にも骨折の経験があるが、こその後に重賞を2勝したほどの力量の持ち主。アクシデントにも負けない強い精神力があり、GIIIならブランクを考慮しても十分に好勝負可能だろう。まだまだ馬体も若々しく、もうひと花咲かせそうなムードたっぷり。もちろんハンデは背負わされるが得意の中山なら最高のパフォーマンスを見せられるはず。評価は下げられない。

・フェデラリスト
 中央に再転入してから5戦3勝、前走は後続を離す一方の圧勝劇で、本格化気配を見せている。まだ2週間近くあるため、先週はウッドチップで73.8-44.7秒と、ごく軽く流しただけだが、張ち切れんばかりの馬体は迫力満点。530キロ近い大型馬だが持て余す事は一切なく、その体をフルに使った走りは風格を兼ね備えてきた。一気に加速できるタイプで中山コースは大歓迎、3連勝で初重賞が見えている。

◆月曜中山11R・フェアリーS
・ターフデライト
 暮れの22日は3頭併せの内で追走する形から、素軽い伸ぴ脚で併入。前走時から動きの良さが目立っていた馬だが、今回も能力の高さを感じさせる動きを見せている。前走は着順こそ半馬身だったが、スローで逃げたジャーフライトをゴール前でキッチリ捕らえるという、センス十分の競馬ぶり。距離が1F延ぴるのも好材料。ここでも見劣りはしない。

・オメガハートランド
 前走の500万下。瞬発力を身上とする馬で悪い馬場が心配されたが、中団でジックリ待機して、直線は地力で伸びて、抜けてからは余裕を残して完勝。2週前の追い切りは古馬が相手で2馬身ほど先行の形を取り5F69.8-上がり39.4秒。410キロ台と小柄だが、まったく馬体は細く映らず、全身をフルに使って弾力を十分に利かせた走りを見せた。1800の新馬を勝ったようにどんな距離でも対応。牝馬同士の重賞なら能力の違いを見せる。

◆木曜中山10R・初日の出S
・トシキャンディ
 先週は15-15程度の調整だったが、好気合で押さえ切れない勢い。反動なく前走時の状態をキープしている。大型馬で、正月までに間隔があく点、太めが残る不安もあるが、気性の勝った馬で、意外と仕上がり早タイプ。中間2本追い切れば、キッチリ絞れそうだ。前々走が楽勝、昇級戦の前走も惜敗と、このコースでの安定性は抜群。今回もスピードで押し切る。

◆木曜中山9R・ジュニアC
・アーカイブ
 前走のデビュー戦。調教で若さを見せて走りに集中できず2歳未勝利のオコレマルーナに遊ばれた。そして実戦でもスタートで出遅れ、さらに道中も幼い面を出しハミを取らずチグハグな競馬。しかし坂下でハミを取ると大外一気に伸びてごぼう抜き。能力の違いを見せた。2週間前調教は格下イジゲンを5Fから1秒追走して70.0-上がり39.8秒。時計は遅かったが、キッチリ折り合ってゴール前も俊敏に反応。実戦を経験したことで気性面での進境度の高さをアピール。いきなりのオープンでも能力は互角以上。

◆日曜中山11R・ジャニュアリーS
・ブライトアイザック
 稽古駆けせず、調教では良く見せない馬だが、年末は多少控えぎみのせいもあるが素軽い動き。気合いものって状態面は良さそうだ。前走は相手関係というよりも、2走ボケの感。休み明けでナムラタイタン等に先着したペルセウスSの内容が上々で、ダートの短距離ならオープンでも十分通用する馬。中山コースとの相性も抜群、今回は好走を期待できる。

・ファイナルスコアー
 2か月半ぶりの前走(京都)はブービー人気と評価が低かったが、好位からしっかり伸びて波乱の主役に。ムラな面があることは事実でも、気分よく先行できた時には、素晴らしいパフォーマンスを示せる馬。前走もエノク、ワールドワイドといった骨っぽい馬にアッサリと先着しているのだから、やはり能力は高い。ひと叩きした上積みも当然あるはずで、得意のダート1200メートルなら再度好走可能。1分10秒台の決着になっても、十分に対応できる。

・デュアルスウォード
 暮れのカペラSはレース間隔があいて1本追い不足の感。そのためプラス16キロの馬体での出走となり、レースでは好位追走から、4コーナーで早々と失速して11着の結果。それでも自分の持ちタイムでは走っているだけに、太めが絞れ、巧くレースの流れに乗れればOPでも十分に通用する力はあるはず。今回はそのために使った後すぐに乗り始め、21日にはウッドチップコースで6F86.3-3F42.2秒のタイムが出るほどで、前走後の立ち直りはかなり早い。中間もたっぷりと乗り込んでおり、当日460キロ台まで馬体が絞れれば理想的な仕上がりと判断してよい。正月明けで少し時計がかかる馬場コンディションは確か。スタート互角に出てパワーとスピードを活かせば大駆けの可能性は高い。

◆日曜中山9R・寒竹賞
・マイネルディーン
 前々走東スポ杯2歳Sは外から追い込んだが、脚を余す形での3着。自己条件の前走エリカ賞も外から末脚を伸ばしたが、結局は再び脚を余しながらの4着。いずれも後方差し脚質特有の競馬となってしまい、実力の8分ほどしか発揮できずにいるが、上がり3F34秒台の決定力はOP級の器は確か。レース間隔が詰まっており年末は軽めの調整に終始しているが、相変わらず大きな走りで状態に関しては不変。ダンスインザダーク産駒らしく使い込んで一戦ごとに成長が見られ、距離2000も好材料。多少ペースが遅くなっても、今度こそ直一気で抜け出してくるはず。

・ダノンゴールド
 前走はダートの500万下。サッと2番手につけ確かな手ごたえで直線へ。最後は叩き合いで競り負けたが、後続には3馬身の差をつけて昇級戦にしては十分な内容。530キロ台の大型馬でダート馬に感じられるが、スピードはむしろ芝向きに思えた。2週間前の追い切りでは芝の感触を確かめるように本馬場で追われ5F66.1-上がり37.9秒を軽快なフットワークで計示。芝の新馬戦で0.1秒差の3着。スタミナ豊富。スローペースで逃げ切り。

◆月曜京都11R・淀短距離S
・シセイカグヤ
 間隔があいていた前走。1本追い足りない仕上げながら、勝ち馬からはわずかにコンマ3秒差。短距離の差し馬としての型を完全に身につけており、ラストは毎回キッチリ伸びてくる。直線が平坦の京都コースを狙っての遠征ということになるが、叩いての上積みは大きなはずで、強い関西馬相手でも見せ場以上の評価。差し馬の宿命で、前が壁になって追えないシーンも多いが、上手くさばければ面白い。

◆月曜中山10R・サンライズS
・ミスクリアモン
 月l走ペースで使われてきたが、今回はいつもより少し間隔をあけ、先週から調教を再開。ウッドチップで71.0-39.9秒、いつもどおり大外を回ってきたが、鋭い脚さばきでラスト1ハロンを12.8秒。気合のりの良さがひと際目立ち、リフレッシュ効果を強く感じさせる動きだった。出遅れから流れに乗り切れなかった前走は参考外、多少速い流れでも自らペースを作ってこそのタイプ。状態は前走以上、前走着順で人気が落ちる今回は、絶好の狙い目になる。

・アラマサローズ
 前走市川Sは好スタートが逆に裏目となり、気分良く行ってしまいいつもより前で競馬をするハメに。そのため脚をタメることができず、持ち味の瞬発力を活かせず、先行から後退しての7着。その後中4週レースが開くだけに、中間は年末からハードな内容の連発で、追い日ごと入念に乗り込んでいる。間隔があいても自ら体を造るタイプだけに、太め感はなく、息の入りも十分で、前2走のデキに近づく状態は確か。最終調整で1Fを12秒台で駆け抜けてくれば万全。得意の中山、一瞬の切れ味が活きる展開で一気に差す。

・ストロングポイント
 暮れの小倉戦を1戦だけで自重し、ここまでジックリと調整。12月21日の追い切りは坂路に入って4F54.4-3F39.8-1F12.5秒を余力十分の脚どりでマーク。舌を出したりして気性面での難しさは出していたものの、動き自体はスピード感があり上々の内容。まだレースまで感じがあるが、前走時同様に馬体面に余裕が残るが、休み明けをひと叩きして息もちが良くなっていることは確か。少しでも上がり時計がかかる馬場で、一瞬の決め手比べがベスト条件。すんなり好位追走のレース運びができればチャンス。

【お知らせ】
『今週の注目馬 トレセン生情報』の次回更新は1/10(火)となります。ご了承の程よろしくお願い致します。

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