ただのオープン特別だが、イキのいい4歳馬に好素材がそろった好カード。ここで勝ち負けに持ち込めると、3月2日のG3阪急杯1200mから、3月30日のG1高松宮記念1200mも展望可能になる。
その高松宮記念の行われる中京1200mのCBC賞で好走している10番カフェボストニアン、15番テンシノキセキ、13番キーンランドスワン、11番マンデームスメは強気になれる。回りこそ異なるが、同じ平坦の直線コースで快走しているからだ。
中でも注目はキーンランドスワン。CBC賞では最初から馬群の真ん中にとじ込められてしまい、レースの流れが33.6−34.8秒のどの馬もバテない先行馬ペースだったから、最後、外に出すしかなかった。
勝ったサニングデールは最内、今回人気を分けているカフェボストニアンも内を通って伸びている。
外に出すロスがあって5着止まりだが、差はたった0.2秒だけ。もまれ通しの展開があまりに痛かった。
京都なら、たとえ内回りとはいえ直線は馬群はバラける。まして現在の芝は、外に出して差す馬が伸びるコンディションだ。55キロの別定も4歳馬のこの馬に有利。前々走、上がり33秒4を記録したのが、同じ京都内回りの1200mだった。
父はミスタープロスペクター系のまだ若い種牡馬で、日本で活躍しているのはこの馬だけだが、成長力十分の配合。1400mぐらいまでは平気だろう。
カフェボストニアンも同じ4歳の快速型。ボストンハーバー…カポウティとさかのぼる父系はやや単調なことが多いが、この馬は追っても味がある。直線が平坦というのも、この系統には何よりの強みと考えていい。