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日経新春杯、京成杯など

  • 2012年01月10日(火) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・日経新春杯
・トゥザグローリー
「このところスッキリしない競馬が続いていましたが、前走(有馬記念3着)は、力のあるところを示せたレースだったと思います。昨年秋は涼しくなるのが遅かったので、今どんどん調子を上げているところ。馬体も増えてあのぐらいがいいようです。使ってさらに好調ですし、あとはハンデがどのくらいになるかですね」(池江調教師)

・スマートロビン
「逃げた神戸新聞杯は4着に粘り、前走(比叡S1着)のように前に馬を置いても最後までしっかり脚を使えています。ここにきて馬に実が入ってきた印象ですね。今回はハンデ戦でそれほど斤量は背負わないでしょうし、そのあたりも魅力。状態はいいので引き続き楽しみです」(松田国調教師)

・ダノンバラード
「前走(中日新聞杯3着)はスタートで立ち遅れたことが響いて後方からの競馬。小回りコースだけに早めに動かざるを得ず、脚を使わされてしまいました。本来はゲートの上手な馬だけに残念でしたね。レース後は特に問題なく順調に調整できていますし、叩き3走目となる今回はさらに楽しみです」(池江調教師)

・ナムラクレセント
「前走(ステイヤーズS5着)は道悪で58キロの斤量と厳しい条件ながら、よく頑張っていたと思います。上位とは距離適性の差も出たのではないでしょうか。レース後も順調に乗り込んでいますし、京都の2400メートルなら前走のようなこともないはずです」(福島信調教師)

・ビートブラック
「前走(ステイヤーズS11着)はちょっと敗因がはっきりしないけれど、その後放牧に出してリフレッシュさせて1月頭に帰厩させました。放牧先でもここを目標に緩めず乗り込んでもらっていたので、毛ヅヤも良く好調。調教の動きもいいので力は出せると思います」(中村調教師)

◆日曜中山11R・京成杯
・アドマイヤブルー
「前走(ホープフルS1着)は好位から直線いい脚を使って、センスのある競馬を見せてくれたと思います。レース後のダメージもなく順調に調整できていますし、引き続き状態はいいですよ。今回は重賞のメンバー相手になりますが、前走と同じ中山2000メートルの条件なので楽しみです」(橋田調教師)

・キネオピューマ
「前走(新馬戦1着)は好位をスムーズに追走して直線抜け出す競馬で、センスの高さを感じさせる内容でした。レース後も順調に調整できており、使ってさらに良くなっている印象です。折り合いに不安のないタイプで距離延長も問題ありませんし、重賞のメンバーに入っても期待したいですね」(清水久調教師)

・スノードン
「前走(朝日杯FS12着)はやや立ち遅れ気味のスタートで、内枠を活かせなかったですし、ややごちゃついた部分もあって力を出せませんでした。この中間はゲート練習もしていますし、体もできていますよ。マイルは忙しい印象ですし、2000メートルに距離が延びるのはプラスだと思います」(安田調教師)

・マナウス
「前走(京都2歳S3着)は最後までしぶとく脚を使っていたし、内容は良かったと思います。レース後は一度放牧に出してリフレッシュ。年末に帰厩にさせてここを目標に調整してきました。攻めはあまり動かないタイプだけれど、その分パワーはあるので、タフな中山コースは楽しみですよ」(五十嵐調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・京成杯
・アーデント
 前走のいちょうS。ペースが遅くて2番手で行きたがっているように見えたが、ジョッキーは折り合いを欠いたわけではないと断言。まだ精神面も体の使い方も上手くなく幼いところが多く未知の魅力を感じさせた内容。1週前の追い切りは未勝利馬フェニーチェを5Fから2秒ほど追走して65.3-上がり37.5秒。全身をフルに使った柔軟なフォームで一戦ごとの成長力の高さをアピール。距離延長に不安はない。

・マイネルロブスト
 朝日杯FS好走馬がこのレとスに出走となると、1番の不安材料は状態面だが、年末には調教を再開して、1週前の今週はウッドチップで66.5-36.9秒。古馬500万の馬を1秒6も追走して、直線目一杯に追ってゴールイン。半馬身遅れた形になったが、これだけ追えれば、疲れ・反動の心配は全くなく、好状態をキープしている。朝日杯FSでは勝ち馬の瞬発力に屈したが、どの位置からでも確実に脚を伸ばして来る馬。実績断然、ここは取りこぼせない一戦になる。

◆日曜京都10R・紅梅S
・サウンドオブハート
 阪神JFの惜しい3着から巻き返しの一戦となるが、暮に坂路で4F55.9-3F39.5秒を出した後は、3日の1週前追いでスピード感十分の内容を消化。ポリトラックに入り前半から折り合いがついて5F66.1〜3F38.1〜1F12.9秒を手応え十分にマーク。これで直前追いは前走時と同様5F71秒前後の時計を馬なりであがってくれば万全のデキに仕上がるはず。今回は京都コースに変わるが、直線で再びスピードが加速できるコース形態だけに、デビュー戦で見せつけた決定力が生きるはず。

◆日曜中山10R・初富士S
・アカンサス
 稽古駆けタイプとはいえ、追えば、まだまだ伸びそうな手応えで50秒台の時計をマーク。スピード感満点で絶好の動きを見せた。前走の反動はなく、状態面は良好と思える。前走は前が塞がる不利があり、仕掛けが遅れた感。それでも伸びてきたところを大外から出し抜けを食った一戦。勝ったも同様の好内容と思える。秋華賞4着の能力はオープン級で、このクラスは勝ち上がれる。

・エチゴイチエ
 勝った後も緩める事はなく、この中間も入念な乗り込みを消化。先週はウッドチップで72.7-41.5秒、落ち着きがあり、身のこなしの軽い動きを披露。気性の激しさが出世の妨げになっていたが、キャリアを積むことで、その不安は解消されてきた。好位から余力十分に抜け出した前走は、着差の半馬身以上に圧勝の内容。新馬を勝った時から、いずれはオープンでもと期待された素質馬が、本格化気配。昇級戦でも壁は全くない。

◆日曜中山9R・初春賞
・タンジブルアセット
 前走の1000万下。+8キロと少し太めに映る馬体だったが、3番手から自分で先行した馬を潰しに行き、その分ゴール前で勝ち馬に差されて2着。負けたとはいえ内容濃い。1週前の追い切りはポリトラックで追われ、5F62.9-上がり35.9秒と破格のタイムを馬なりでマーク。パワーとスピードを十分に感じさせた圧巻の稽古。さらに勢いを増した今度は必勝。

◆土曜中山11R・ニューイヤーS
・ガルボ
 5日の京都金杯は除外になることもある程度想定して中間入念な乗り込み。1週前追いとなった4日はポリトラックに入り、単走で5F67.6-3F37秒を余裕十分の脚どり。特に1Fを12.2秒で駆け上がったフットワークはすでに9分通り仕上がった印象。これで直前にもう1本5F66秒前後の追い切りを消化できれば万全。昨秋に復帰後の3戦を7、2、6着だが、いずれもスピードを生かした内容で、一瞬の見せ場も十分。元来が冬場に強いタイプで、距離1600は守備範囲。中山1600は2歳時の朝日杯FS4着以来だが、直線の急坂は特に不安がなく、スンナリ流れに乗れれば久々の勝機。

・ダンスファンタジア
 この中間は、坂路、ポリトラック、そして北馬場を使っていかにも藤沢和厩舎らしいハードな攻め過程。しかし牝馬ながらも、このトレーニングに耐えられるのだから、立派というほかない。前走のターコイズステークスは、出負けしてしまい、のびのびと走ることができずに伸びを欠いた格好だが、それでも勝ち馬からはコンマ1秒差。実績どおり、中山のマイルは悪くない条件。スムーズなら、牡馬相手でも互角以上の評価が必要だろう。

◆土曜中山9R・黒竹賞
・ダノンゴールド
 昇級戦となった前走は小差の2着と敗れたが、それでも3着以下には3馬身差。能力、そしてダート適性の高さを示した―戦としていい。年明け中山の芝にも特別登録をしていたが、もちろん狙いは2週目のここ。中間は北のダートコースで追い日ごとに併せ馬を消化して、パワフルな動きを連発。特別戦の今回は相手が強化されるが、本来の素質は断然上。単なる通過点となる可能性が高い。

◆土曜中山10R・初咲賞
・ヴァーゲンザイル
 休み明けでも少なめの調教量で使っていた馬だが、この中間は入念な乗り込み量。動きに重さがないし、気合のりも良好。状態面は前走時以上とも思える。昨年の春は青葉賞にも出走したほどで、芝の中〜長距離ではオープン級の能力があると思われている馬。状態面さえ良くなれば、もっと上で活躍できるはず。このレースをキッカケに、今年は飛躍を期待できる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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