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京成杯

  • 2003年01月18日(土) 09時26分
 ふつうは連勝中の注目馬がいて、いったいどのくらい強いのだろう。もうその馬が負けるとしたらどの新星だろう。そういう視点が求められたりするレースだが、今年の注目馬は少しトーンが異なる。

 たとえば武豊騎手の12番ブルーイレヴン。あの気性は右側だけのブリンカーや、メンコでまともになるのだろうか。力を出し切れるだろうかの疑問が大きい。

 8番ブラックカフェは2連勝の内容は文句なしだった。ところが前走、スパートしても伸びずに牝馬のマイネヌーヴェルに引き離されている。あまりになさけない内容で、あれで本当に大丈夫だろうか。

 13番テイエムリキサンは崩れていないようにみえるが、前走は先行馬総つぶれの超ハイペース。スタートで置かれ後方に位置したのはむしろ有利な展開。あれで届かないようではAランクとはいえない。

 9番シアトルユーも、楽な手ごたえで進みながら追い出すとジリすぎて、坂のあるコースではいつも惜敗に終わる危険がある。

 他馬もクラシック候補というには光る部分が少なく、大きく変われば…が見どころだ。

 大きく変わって欲しいという意味で、ブルーイレヴンに期待する。もちろん再度気難しさを出して凡走の危険もあるが、まだ本気で走ったことはなく、だからこそ、また今回も武豊騎手が乗る。11月の中山で抜け出したレースなど、ちゃんと追えたのはゴール寸前だけ。もともとサッカーボーイ産駒は難しい一面があるのがふつうで、うまくレースの流れに乗れさえすれば、すでに抜け出している形のザッツザプレンティ、エイシンチャンプあたりとは互角以上だろう。まちがいなく、やがて大成する奥のあるタイプだ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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