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東京新聞杯、きさらぎ賞、小倉大賞典など

  • 2012年01月30日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・東京新聞杯
・サダムパテック
「前走(京都金杯5着)はスタートで後手を踏んで後方からの競馬になったけれど、あの位置取りから最後はよく差し込んできて、力のあるところは見せてくれたと思います。この中間も馬は元気いっぱい。東京コースはいい勝ち方をしたコースだし、直線が長い分じっくり行けるからね。マイルも合っているので巻き返したいですね」(西園調教師)

・フラガラッハ
「前走(阪神C3着)は後方から直線いい脚を見せてくれました。近走は振るわなかったけれど、スムーズなら重賞でも十分やれますし、力はありますよ。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。変わらず順調だし、武豊騎手とも手が合うので、直線の長い東京コースで持ち味を活かしてもらいたいですね」(松永幹調教師)

・フレールジャック
「前走(鳴尾記念4着)は道中折り合いを欠いて最後の伸びがもうひとつ。その後は放牧に出してリフレッシュさせていました。京都金杯に使うプランもありましたが、無理をさせずここまで延ばしました。帰厩後は順調で、1週前追い切りでも落ち着いて折り合っていました。あとは輸送後のイレ込みなどがなければ」(友道調教師)

◆日曜京都11R・きさらぎ賞
・ワールドエース
「前走(若駒S2着)は緩んだ馬場と逃げ馬にうまく行かれてしまった展開に手も足も出ませんでしたが、それを考えればよく2着まできたと思います。実質直線2ハロンしか競馬をしていないので、レース後のダメージはなく翌週もすぐに乗り出せました。京都の外回りコースになるのはプラスだし、ここで結果を出したい」(池江調教師)

・アルキメデス
「前走(京都2歳S4着)は外枠からの競馬で後方の位置取りになりましたが、デビュー戦のように前々でも運べるタイプ。その後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に順調に調整できています。いいスピードがあるので1800メートルに短縮されるのもプラスでしょう」(田代調教助手)

・ジャスタウェイ
「前走(東スポ杯2歳S4着)後は放牧に出してリフレッシュ。いい状態で帰厩してくれました。1週前追い切りは秋山騎手に跨がってもらったが、いい感触を掴んでくれました。あとは当週やれば中身もできるでしょう。真面目な気性で乗りやすい馬。重賞で差の無いレースをしてきているし、ここでも好勝負を期待したいですね」(須貝調教師)

・スノードン
「前走(京成杯5着)後は放牧に出してリフレッシュしていましたが、状態がいいのでここを目標に帰厩させました。終いの脚を活かす競馬をすればしっかり差して来られることが分かりましたが、もう少し流れに乗れれば。そのためにも中間は課題のゲートをしっかり練習していますし、いい競馬を期待しています」(安田調教師)

・ベールドインパクト
「無理のないような競馬をさせてきた分勝ち上がるまで3戦を要しましたが、能力はいいものを持っています。この中間も順調に調整できており元気いっぱいですよ。重賞でメンバーは強くなりますが、使いつつ前向きさが出ていますし、ここでも遜色ないと思っています」(大久保龍調教師)

◆土曜小倉11R・小倉大賞典
・エクスペディション
「前走(中山金杯5着)は後方からの競馬になってしまったし、位置取りの差がそのまま結果に出た印象で、力負けではないと思っています。レース後は疲れもなく順調に乗り込めていて、引き続き好調をキープ。小倉は実績があるコースだし、うまく流れに乗って競馬ができればチャンスだと思っています」(和田調教助手)

・ブロードストリート
「前走(愛知杯2着)は勝負どころで勝ち馬にちょっと離されてしまったけれど、直線はいい伸びを見せてくれたし、力は出せたレースでした。これで愛知杯は2年連続2着。コーナーが4つあるレースは集中して走れるようですね。引き続き状態はいいけれど、今回は牡馬相手だし、ハンデがポイントになりそう」(田代調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・東京新聞杯
・マイネルラクリマ
 待望の重賞制覇の後も緩めることはなく、中一週で調教を再開。1週前にはウッドチップで85.7-69.6-40.3秒。長めから外々を回ってきたが、手綱を押さえたまま余力十分にゴールイン。体全体を使った大きな走りは迫力満点。もともと好馬体の持ち主だったが、その体に動きがついてくるようになり、本格化気配を迎えている。マイル戦はオープン特別と重賞戦だけで[1-1-2-2]着外の2回は朝日杯JFの6着と、NHKマイルCの6着。いずれもGI戦でマイル戦では崩れない馬。状態面も絶好で連勝を決める。

・スマイルジャック
 昨秋の復帰後2戦をいずれも大敗しているが、今回は年明けとともに調教を再開し入念な乗り込み量を消化。追い日ごとにピッチを上げ、2週前の18日に6F84.6-3F41.2秒。そして、25日の1週前追いは単走で6F86.6-3F40.8秒をマーク。時計がかかる南ウッドでの追い切り、馬場の大外を回っただけに、時計は平凡だが、ラスト1Fの脚どりに立ち直りの気配。これで直前の追い切りを直線目一杯追って6F83秒前後-3F40秒を切る時計が出れば9分通り仕上がってくるはず。明けて7歳馬、以前のように稽古でダイナミックな走りを見せなくなったが、昨年制覇の相性のよさと、得意の東京マイル戦となればここは甦る手がかりを得るチャンス。

・ガルボ
 前走ニューイヤーSは不利な中山1600の大外枠を克服しての2着。昨秋の休養明けは常に安定した内容で。一戦ごと力をつけていることも確か。今回は中山2週のレース間隔で挑むが、前走後の反動も少なく25日の1週前はポリトラックに入って素軽さ十分の内容を消化。5Fからスピードに乗って67.0-3F38.1-1F12.8秒を手ごたえ十分にマークするあたりが好調を裏付けている。これで直前にもう1ホン5F66秒前後の時計が出れば万全。東京1600はNHKマイルCでの惨敗以外、3、2着の実績。充実一途の今なら今度こそ勝機。

◆土曜東京8R・春麗ジャンプS
・トキノナスティア
 昨年12月のイルミネーシヨンJSで落馬をしてしまったが、幸い馬にダメージはなく、その後はこの東京戦を目標に熱心な乗り込み。1週前にはコンビを組むことに決まっている高野和騎手が手綱をとって、65.4-50.7-38.5秒をマーク(一杯に追う)。まったく重め感はなく、万全の仕上げといっていい。バンケットのある中山より、連続障害の東京が合う馬。直線のダートさえこなせば、もちろん勝ち負けを意識できる。

・フローライゼ
 平地時代はオープンまで出世した馬。その後は体調面の問題もあって伸び悩んだが、障害に転向してからは順調そのもの。2戦目で勝ち上がると、続くオープン戦でも見せ場を作って5着。飛越面でも大幅な進境を見せており、通用のメドはしっかりとついている。早くから五十嵐騎手に騎乗を依頼して、ここは楽しみな一戦。次週には京都で淀ジャンプSが組まれており、強力な関西勢も遠征してこない手薄なメンバー構成。十分に好勝負に持ち込めるはずだ。

◆土曜東京9R・春菜賞
・ゴールデンポケット
 今の新馬戦は出馬ラッシュ。除外を覚悟しながら仕上げなければならない(調整が難しい)のだが、この馬は奇跡的に―発で抽選を突破。正直、1〜 2本追い足りない状態で迎えたデビュー戦だった。しかし、非凡なスピードを見せて鮮やかに初戦勝ち。よほどの素質がなければできない芸当といっていい。もちろん体調画の大幅な上積みは見込めるはずで、さらに芝もまったく問題のない走法。牝馬限定戦なら、いきなり通用しても不思議はない。

・ダイワミストレス
 前走のフェアリーS。初めての距離1600だったが、内目の好位でうまく折り合う。しかし最後の直線で前が壁になり追い出すタイミングが遅れた。ゴール前は鋭く伸びたものの脚を余しての3着。1週前の追い切りはテンからハイラップを踏んで6F81.5秒と好タイムを計示。牝馬がこれだけ意欲的に追えるのは充実度の高さを示した稽古内容。牝馬同士の自己条件なら負ける材料は見当たらない。

◆日曜東京9R・テレビ山梨杯
・フルアクセル
 東京戦では4、1、3、2、3着と、抜群の安定感を持つ馬。ここ目標にキッチリと仕上げられている。先週はウッドチップで67.8-38.6秒。押さえるのに苦労するほどの手ごたえで楽々とゴールイン。 1週前の時点で息づかいは整い、もう1本追えることを考えれば、万全の状態で出走ができる。ベストの条件に万全の状態での出走、不安材料はなく、人気でも負けられない一戦になる。

・ハングリージャック
 前走の1000万下。外枠でも行き脚がついて好位置をキープ。直線へ向いて手ごたえ十分のため早めに仕掛けて勝ちを急いだ。そのぶん坂上から伸び切れず3着。もっと追い出しを我慢すれば勝てていた内容。1週前の追い切りは500万のアサクサポイントを5Fから2馬身追走。ゴール前は目一杯に叩き合って1馬身ほど遅れたが、1週前にこれだけハードに追ったのはめずらしくデキ落ちのないことをアピール。仕掛けるタイミングさえ間違えなければ。

◆土曜東京11R・白嶺S
・デンコウヤマト
 1週間前追いで帰厩後4本目の追い切りになったが、ビッシリ追われて終い上々の伸び脚。このひと追いでキッチリ仕上がりそうだし、気合いのりも良好。好調時の状態で出走できそうだ。昨秋は惜しいレースが続いたが、折り合いをつけて直線勝負に賭けられる東京千六が、同馬にとってベストな条件と思える。リフレッシュした今の状態で得意のコースなら、間違いなく好勝負できる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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