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平安S

  • 2003年01月24日(金) 12時41分
 注目馬の多い好カード。勝って不思議のない力量馬が少なくとも6〜7頭はいる。

 最大の上がり馬というなら、5歳ビワシンセイキ。以前はもっと攻め馬でも動いていたが、調教でまともに走らなくなってから一気に本格化してきた。1400mで4勝も記録し、フォーティナイナー産駒らしくスピード型と思わせながら、2分5秒台もかかった大井の東京大賞典で好走したからもう本物。京都ダートは[3-2-0-0]。望むところだ。

 ハギノハイグレイドはいかにもパワー型のようにみせながら、これまでレコード勝ちが2回。京都ダート1800mには1分48秒7(レコードと0.3秒差)があり、時計の速いダートが得意。1分48秒7(上がり36秒3)は今回と同じ58キロだったから、斤量はまったく心配ない。スマートボーイ、レギュラーメンバーなどの引っぱる流れも大歓迎だろう。

 そして、ぜひ復活して欲しいのが、休んでいるうちにいつのまにか6歳になってしまったミラクルオペラ(父オペラハウス)。

 種牡馬オペラハウスといえばテイエムオペラオーだが、公営のオペラハットや、南部杯を制したニホンピロジュピタなど、オペラハウスはダート巧者の産駒も多い。

 母はダンサーズイメージの日本での代表産駒の1頭、名牝マックスフリート。マックスフリートは安藤勝己騎手を主戦に、公営の重賞を10勝もしている。4歳秋の全日本サラブレッドCで故障して競走中止となったが、まともなら15勝(23戦)にはとどまらなかったかもしれない。

 芦毛は母マックスフリート、その父ダンサーズイメージ、さらにはネイティヴダンサーとさかのぼるダート巧者の血筋。ミラクルオペラの復活に大きく期待したい。ここまで休みをはさんでダートG1を3、2着だ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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