注目馬の多い好カード。勝って不思議のない力量馬が少なくとも6〜7頭はいる。
最大の上がり馬というなら、5歳ビワシンセイキ。以前はもっと攻め馬でも動いていたが、調教でまともに走らなくなってから一気に本格化してきた。1400mで4勝も記録し、フォーティナイナー産駒らしくスピード型と思わせながら、2分5秒台もかかった大井の東京大賞典で好走したからもう本物。京都ダートは[3-2-0-0]。望むところだ。
ハギノハイグレイドはいかにもパワー型のようにみせながら、これまでレコード勝ちが2回。京都ダート1800mには1分48秒7(レコードと0.3秒差)があり、時計の速いダートが得意。1分48秒7(上がり36秒3)は今回と同じ58キロだったから、斤量はまったく心配ない。スマートボーイ、レギュラーメンバーなどの引っぱる流れも大歓迎だろう。
そして、ぜひ復活して欲しいのが、休んでいるうちにいつのまにか6歳になってしまったミラクルオペラ(父オペラハウス)。
種牡馬オペラハウスといえばテイエムオペラオーだが、公営のオペラハットや、南部杯を制したニホンピロジュピタなど、オペラハウスはダート巧者の産駒も多い。
母はダンサーズイメージの日本での代表産駒の1頭、名牝マックスフリート。マックスフリートは安藤勝己騎手を主戦に、公営の重賞を10勝もしている。4歳秋の全日本サラブレッドCで故障して競走中止となったが、まともなら15勝(23戦)にはとどまらなかったかもしれない。
芦毛は母マックスフリート、その父ダンサーズイメージ、さらにはネイティヴダンサーとさかのぼるダート巧者の血筋。ミラクルオペラの復活に大きく期待したい。ここまで休みをはさんでダートG1を3、2着だ。