この1600万クラスがもっとも激戦区。このレースも14頭もの除外馬があった。12月の阪神の元町Sで、格上がりながら快走した西のサンライズキング。また、1月5日の雅S(京都)で好走したディーエスサンダーがいるから全体レベルは高い。
人気を集めるグループが明けて4歳の上昇馬に移ってきたあたりにも大きなポイントがありそうだ。4歳馬は、秘める能力のわりにまだハンデに恵まれている。
いかにもハンデに恵まれている感があるのは、4歳牝馬マイネミモーゼ。前走は初ダート。そのうえ前半もまれて砂をかぶっていた。
ただし、決して軽ハンデに恵まれ、ハイペースを利して突っ込んだものではなく、初のダート戦とあって、向正では少し行きたがるのをなだめている。また、行けば動ける余力はあったが、3角でもスパートを遅らせての好走だった。
今度はダートも2戦目、十分に通用することがわかっただけに手探りではなく、強気にスパートして勝ちに出る形がとれそうだ。追い比べに持ち込めれば、52キロの軽ハンデがフルに生きてくる。
牝馬だが非力ではない。3歳春のフローラSでは、雨でのめりながら直線先頭。底力のあるところを示した。オークスも0.4秒差の4着。インを突っ込んできた。
マルゼンスキーの肌(公営のブルードメアサイアー断然トップ)に、ブライアンズタイムの配合は、文句なしのダート巧者であって不思議なく、成長力にもあふれている。
同じ4歳の牝馬、9番サンライズキング、8番ディーエスサンダーが成績通りに強敵だが、1番アグネスブレイヴ(アグネスレディーの一族)も、父がラムタラとあって大変なダート巧者に育つ可能性もある。