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共同通信杯、京都記念、クイーンCなど

  • 2012年02月06日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・共同通信杯
・ディープブリランテ
「前走(東京スポーツ杯2歳S1着)後はNFしがらきへ放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に1月半ばに帰厩。体はひと回り大きくなって成長を感じるし、馬は元気いっぱいです。ちょっとうるさいところも出てきたかな、と思うけれど、レースに行くとおとなしいし、柔らかみがあっていい状態ですよ」(矢作調教師)

・ゴールドシップ
「前走(ラジオNIKKEI杯2歳S2着)は外を回って後方からよく伸びての2着。強い内容だったと思います。その後は弥生賞もと思っていましたが、オーナーの希望もあってここへ。東京コースを経験させておくのも今後にいいでしょう。厩舎で調整してきましたが、順調に乗り込んでおり状態は本当にいいですよ」(須貝調教師)

◆日曜京都11R・京都記念
・ヒルノダムール
「前走(有馬記念6着)は4コーナーでスムーズさを欠いたところもあったし、展開に恵まれなかった。当時はフランスから戻って馬体を戻しながらの調整だったことを考えると、今回は厩舎でじっくりやってきて、馬体は10キロ以上増えて出走できそう。1回使った上積みも大きいと思うし、いい結果を期待しています」(昆調教師)

・ウインバリアシオン
「前走(JC5着)は早めに自分からレースを動かしていって、強い古馬相手によく粘っていると思います。レース後はNFしがらきへ放牧に出してリフレッシュ。当初は阪神大賞典からと思っていましたが、状態がいいので復帰を早めてここから始動することにしました。ひと息入れて成長を感じるし、いいスタートを切りたいですね」(松永昌調教師)

・トレイルブレイザー
「前走(香港ヴァーズ6着)はJCから中1週で空輸もあったので、少し調教をセーブしたことが影響したのか、落ち着きすぎてしまってゲートで出遅れたのが痛かったですね。帰国後はすぐに状態が戻ってくれたし、1週前追い切りもいい動きだった。遠征疲れを感じさせないデキだし、ここでも期待しています」(池江調教師)

・トーセンラー
「菊花賞(3着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。帰厩後はいろんなコースを使って乗り込んできて、順調に調整できています。休みを挟んで少し背が高くなった印象だし、全体的に重厚感も出てきましたね。1週前追い切りはC・デムーロ騎手に乗ってもらって3頭併せ。しっかりやっていい内容でした。初めての古馬との対戦でどれだけやれるかですね」(田代調教助手)

・ゲシュタルト
「前走(AJCC3着)は上位には離されてしまったとはいえ、ロスのない競馬運びで、終いもいい伸びでした。レース後も順調に乗り込んで引き続きいい状態をキープしています。メンバーは強いけれど、相手なりに走れるタイプだし、重賞を勝っている京都コースというのも楽しみです」(長浜調教師)

◆土曜東京11R・クイーンC
・ヴィルシーナ
「前走(エリカ賞1着)のあとはNFしがらきへ放牧に出してリフレッシュさせていました。ここを目標に乗り込んでもらっていたので、緩んだ感じはないし、帰厩後も順調に調整できています。使うごとにレース内容が良くなっていますし、初めての東京コースも対応してくれると思っています」(友道調教師)

・プレノタート
「前走(阪神JF7着)はもう少しスムーズなら2着とは差の無いところまで来ていたと思わせる内容でした。コンスタントに使ってきた分、その後のリフレッシュの効果も大きいと思いますし、東京の長い直線も合っていると思います。重賞で通用する力は持っているので、ここも期待しています」(牧浦調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・共同通信杯
・ジャングルクルーズ
 前走は3コーナーからロングスパートをかけ、直線早めに先頭へ立ち、ゴール前では再び突き放す強さ。この内容なら格上挑戦といえ何らヒケは取らないはず。今回は前走後中8週で間隔があくが、年末から坂路中心にタップリ乗り込み太め感のない仕上がり。1日の1週前追いは同じ500万条件のダノンゴールドを2馬身追走から、ゴール前は手ごたえ十分に併入し、4F50.5秒-3F37.3秒3の好タイムで坂路を駆け上がった。これで最終追い切りを1Fキチッと反応すれば万全のデキになるはず。東京コースはデビュー戦で2着となっているが、上がり3F33秒7の強烈な末脚を発揮しており、直線の長いコースは絶対に合うはず。未だ1勝馬だが素質は一級品。ここで弾みをつけたい一戦は確か。

・エネアド
1週前追いは牡馬にしては馬格がないだけに、多少控えぎみの調整だが、戸田調教師が自ら跨って気合ののった動き。道悪で好走した反動もなく、好調子をキープしている。東京スポーツ杯ではディープブリランテにチギられたが、馬場の巧拙が影響したもの。こちらは細身でがキレるという、ディープインパクト似のタイプ。良馬場、長い直線で決め手比べになれ、逆転は十分可能だ。

◆日曜京都11R・京都記念
・ダークシャドウ
 天皇賞(秋)以来の競馬になるが、年明けに帰厩してから入念な乗り込みを消化。1週前はウッドドチップで64秒4-36秒3の好時計をマーク。先週は時計のかかる馬場でバテる馬が続出している中、追われたのはゴール手前50メートルからと、余力十分の動きを被露。気合のりも良く、久々を全く感じさせない状態を整えている。天皇賞(秋)は前が壁になり追い出しが遅れたが、それでもエイシンフラッシュやトゥザグローリーを退けての2着。状態面に不安はなく、GI制覇に繋げる競馬を見せる。

◆土曜東京11R・クイーンC
・イチオクノホシ
 前走の阪神ジュベナイルF。距離が長くなったため中団より後の馬込みの中で折り合いに気を使う。直線は外に持ち出し力強く伸びたが、スローペースだったことで脚を余した。それでも折り合いに問題がなく収穫のあったレース。この中間はこのレースに目標を定め入念に乗り込まれ、1週前の調教は古500万のアユミチャンを5Fから2秒ほど追走して4F51秒3-上がり36.8秒をゴール前で軽く仕掛けて計示。馬体は完璧に仕上がり万全の態勢での出走。東京の長い直線で差し切り濃厚。

・オメガハートランド
 前走のフェアリーSは、13番枠から終始馬群の外々を回される競馬。中山マイル戦では致命的な不利だが、それでもクビ・ハナ・ハナ差の4着。ゴール前の伸び脚はひと際日立ち、負けてなお強しの内容だった。410キロ台の小柄馬だが、馬体を減らすことはなく、1週前はウッドチっプで68秒4-38秒8。併せたエクセラントカーヴに脚いろで見劣ったが、これは相手が走りすぎ。小柄馬がしっかり追えているように、好状態をキープしている。東京マイルなら脚を余す心配はなく、この馬の切れ味を思う存分に見せつけてくる。

・アラフネ
 前走阪神JFは初の西下、2か月ぶりの実戦、そのうえ出遅れが響き14着と大敗したが、その後は年末から調教時計を出し始め、ジックリと乗り込んでいる。主に坂路で調整し、追いきるときはウッドコースに入るパターンだが、年明けとともにハード内容を連発。息もちは十分に整っている。稽古ではあまり良く見せないタイプだけに、1日の1週前追いは格下コスモグレースフルを4馬身追走から、残り1Fで並びかけたが、ここから再び引き離されて結局1馬身遅れてしまったが、細身の牝馬がこれだけ強めの内容を消化できることは馬体減のない証と言える。5F68.6秒-3F38.4秒の時計もこの馬として速い部類で、これで最終追いは1Fを重点的に追ってくれば万全の状態になるはず。しぶとさが身上の馬だけに、大混戦が予想される今回は本領発揮。

・ターフデライト
 1週前追いはハロー明けで走りやすい馬場だったとはいえ、追走から終い1F11.4秒をマーク。切れ味満点の鋭い動きを見せた。前走は内枠が災いしてインに閉じ込められる不利。不完全燃焼に終ったが、それでも0.3秒差と着順ほど負けておらず、一応の脚は見せてくれた。新馬戦を快勝した東京コースなら、この馬の決め手がフルに生きるし、2戦続けて重賞に挑戦しているように、厩舎の期待度も大きい。

◆土曜京都11R・アルデバランS
・エアマックール
 賞金がらみて除外になってしまうことが多く、なかなか適条件を使えずにいるが、今回はベストと思えるダートの1900メートル戦。距離不足の前走は出遅れたこともあって流れに乗れずに終わってしまったが、今回は本来の好位差しの形をとることができそうだ。重賞クラスになると、見せ場止まりで終わってしまうこともあるが、オープン特別となれば話は別。1週前には後藤騎手が乗って69秒7-54秒7-40秒5を軽快にマーク。体調も間違いなく上向いている。

◆土曜東京10R・銀蹄S
・トキノエクセレント
 京都への遠征が続いたが、まったく疲れなど見せずに、1週前もキチンと併せ馬。いかにも稽古駆けらしい動きで、格下をまったく問題にしなかった。典型的なダートの1400メートル巧者で、ベストはモタれずに走れる東京のこの距離。今回は格上げ戦ということで相手も強くなるが、ベースが速くなるぶん、折り合いも楽になるはず。切れ味はまったく見劣ることはなく、再度狙う一手だろう。

◆日曜東京9R・大島特別
・サルジュ
 前走はすんなりと2番手を追走できたのだが、不良のダートを気にしたのか後半失速。持ち前のしぶとさを生かせない結果となってしまった。しかし、まだまだキャリアの浅い成長段階の馬。これはまったくの参考外としていい。1週前の追い切リでは、格下のミリオンディスクを問題にしなかったように体調は絶好。テンのペースが緩くなる東京のダー卜1600メートルなら、本来の先行策からの粘り込みを期待していい。しかも今回は軽量で臨めるハンデ戦。期待はさらに大きくなる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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