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フェブラリーS、ダイヤモンドS、ヒヤシンスSなど

  • 2012年02月13日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・フェブラリーS
・トランセンド
「JCダートは、大外から先手を奪う格好でしたし、楽な展開ではありませんでしたが、きっちり押し切ってくれました。強い競馬でしたね。レース後は厩舎で調整してきて、年明けぐらいから徐々にペースを上げてきましたが、変わりなく順調。1週前追い切りでもこの馬らしい猛時計をたたき出して、動きも文句ありません。ドバイに行くからには、いい結果を残したいと思っています」(安田調教師)

・エスポワールシチー
「前走(平安S2着)でもいい行きっぷりでしたし、最後も止まっているわけではありません。だいぶ本来の姿に戻ってきているとは思います。レース後は思った以上に回復が早く、順調に調整できています。主戦の佐藤哲三騎手が負傷で乗れないのは残念ですが、武豊騎手に依頼できましたからね。すべて任せたいと思っています」(安達調教師)

・ワンダーアキュート
「前走(東京大賞典2着)は、あのスマートファルコンにハナ差。課題の輸送も克服できたし、収穫の多いレースでした。レース後も順調に乗り込んでいて状態は引き続きいいですよ。1週前追い切りもいい時計でしたし、あとは当週にやればちょうどよく仕上がるでしょう。ようやくGIを狙えるところまできたし、勝ちに行きたいですね」(佐藤正調教師)

・グランプリボス
「前走(阪神C2着)は、レース前の調教の動きが良化していましたし、復調の兆しがうかがえる内容でした。その後は放牧に出してリフレッシュ。いい状態で戻ってきてくれました。1週前追い切りは内田博騎手に乗ってもらいましたが、いい動きで好調です。相手は強いですし、ダートはやってみないと分かりませんが、パワフルな動きからは適性もあるのではないでしょうか」(渋田調教助手)

・シルクフォーチュン
「前走(根岸S1着)はこの馬らしい末脚を見せてくれましたね。昨年夏以降、ぐっと筋肉量が増してきているし、以前とは違う馬のよう。レース後もいい状態をキープできています。相手は強くなりますが、よそ行きの競馬をしてもしかたありませんし、ここも追い込みに賭ける自分の競馬を貫くだけです」(藤沢則調教師)

・ヒラボクキング
「前走(平安S1着)は予想以上の走りを見せてくれましたね。エスポワールシチーを倒したのは大きな収穫です。あれだけの競馬をしたあとだし、大きな上積みは期待できないかもしれませんが、順調に調整できているのは何より。マイルは未知の部分があるが、うまく流れに乗ってレースができれば楽しみです」(大久保龍調教師)

・ダノンカモン
「前走(根岸S5着)は、追い切りの動きがやや重く感じていたのですが、レースでも勝負所でモタモタしてしまった印象でした。レース後は反動もなく順調に調整。1週前追い切りの動きも、反応が良化していました。前走はいかにも休み明けというレースでしたし、使った上積みは見込めると思います」(池江調教師)

◆土曜東京11R・ダイヤモンドS
・オウケンブルースリ
「前走(JC10着)のあとは放牧に出してリフレッシュさせていました。ここを目標に乗り込んでもらって帰厩。しっかりと調整できているので仕上がりはいいし、あとひと追いすれば態勢は整いますよ。ハンデが重くなるのは仕方ないだろうから、それでこの距離でひと踏ん張りがきくかどうかがポイントになるでしょう」(音無調教師)

・ギュスターヴクライ
「前走(早春S1着)は休み明けでしたが、いきなりからしっかりと結果を出してくれました。久々でもあれだけ動けたのは収穫だし、ビシッと競馬をしてもらったので、使った上積みはかなり見込んでいいでしょう。レース後も順調に乗り込んでいますし、距離もこなせると思います」(佐藤調教助手)

・スマートロビン
「前走(日経新春杯5着)後も順調で、重賞で戦っていくだけの体力がついてきた感じがします。長距離は合っていますし、ハナにこだわらず2、3番手でうまく前に壁を作って進められれば。ジョッキーも2戦目で手の内に入れてくれていると思いますし、期待していますよ」(松田国調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆土曜東京11R・ダイヤモンドS
・ヤングアットハート
 前走白富士S快勝後中2週のレース間隔となるが、激戦後の反動もなく、中間は入念な乗り込みを消化。9日の1週前追いはポリトラックに入って格下500万ケイアイアポロンとの併せ馬。5F標で1秒4追走から、残り1Fで並びかけ余裕の併入。5F66秒〜3F38秒4は目立つ時計ではないが、ラスト1Fを11秒8で駆け抜けたあたりが好調子にある証といえる。これで直前追いは1Fビシッと追い再度11秒台が出れば万全のデキに仕上がるはず。昨暮れのステイヤーズSは惨敗しているが、2400m〜2500mの距離は実績十分で、スタミナ面での心配皆無。ジワジワ末脚が伸ばせる展開ならここもチャンス十分だ。

・マイネルキッツ
 昨暮れのステイヤーズS完勝後でひと息入ったが、1月下旬から調教のピッチを上げ、2月2日、9日は絶好の動きを見せつけている。9日の1週前追いは1000万マツリダガッツを1.7秒追走から、残り1Fで捉えての併入。5F69秒7〜3F40秒2〜1F13秒6の調教は平凡でも、脚どりが力強く、直線の動きに躍動感があり、馬体面は9分通り仕上がっている。この後は直前追いで終いキチッと追ってくれば万全のデキになるはず。昨春の低迷から脱出劇を演じた前走が本来の姿。明けて9歳となる今回は斤量面との戦いが厳しいが、距離はベスト。少し時計がかかる馬場コンディションを考えると連勝の可能性も十分。

・コスモヘレノス
 トレセンに戻ってからの速い時計は2本だけだが、牧場でじっくりと乗られてきた体つき。1週前には格下2頭と併せて、7ハロンからビッシリと。柴田大知騎手が手綱をとって、100秒3〜83秒5〜67秒1〜51秒6〜37秒8をマーク(一杯に追う)。ゴールを過ぎてからも1コーナーまで気合をつけられて、闘志にも火がついた感じだ。実績どおりの長距離ランナーで、このレースは昨年2着と相性も抜群。久々でも好勝負必至と見る。

◆土曜東京10R・ヒヤシンスS
・プーラヴィーダ
 1週前追いは計測装置のトラブルで時計は出なかったが、柴田善臣騎手が跨ってスピード感ある動き。稽古駆けは確かだが、状態面もかなり良さそうだ。デビューから4戦は稽古の良さを生かせなかったが、ダートに変わった3走前から2連勝。前々走は、先週京都で快勝したダノンゴールド等を押さえきっての勝利と、ダートに関しては一線級の能力を見せている。芝の前走は度外視して狙っていける。

・トミケンユークアイ
 初勝利は芝で勝ったが、ダートに路線を変えて3、1着と適正の高さを示している。先週はウッドチップで68秒4-38秒9、単走で軽く仕掛けられたが、最後まで余力十分にゴールイン。小気味良い切れのある走りは鋭さ満点、さらに状態は上がってきた。少し寸の詰まった体型で、スタミナタイプというよリスピードタイプ。パワーを要する中山1800より、時計の出る東京1600のほうがこの馬には合っている。状態・条件ともにベスト、ここでも勝ち負けの競馬になる。

・メジャーアスリート
 デビューから3戦は芝のレースを使い勝ち切れないでいたが、4戦目のダート戦で軽く仕掛けてハナを切り速いラップを踏みながら後続を寄せ付けず圧勝。500万下もアッサリ勝ち上がり、前走は川崎の全日本2歳優駿を2着。中間はひと息入れたが急ピッチで調整され1週前の稽古はウッドコースで5F67秒〜上がり38秒7。古1000万のブレーヴゴールドを追走しての先着と価値ある内容。2戦2勝の東京戦でスピードの違いを見せる。

◆日曜東京10R・アメジストS
・ヴァーゲンザイル
 休養明けでも控えめ気味な調教でレースに臨んでいた同馬が、今回は1週前から3頭併せで意欲的な調整。ようやく素質馬が本格化してきた感があるし、力強い伸び脚で動きも良好。前走時以上の状態で出走できそうだ。今回は格上げ戦になるが、青葉賞で0.6秒差の勝負をしているように、3歳時からオープン級の能力を見せていた馬。格下感は全くないし、東京の2000mもベストと思える。

・トランスワープ
 前走の1000万下。大型馬で太めに映ったが4角でも抜群の手応えで2番手。直線を向いて逃げ馬を交わすと鋭敏に反応して、一気に後続を突き放した。明らかにひとクラス違った内容で圧勝。1週前の追い切りはウッドコースで大外を回り5F67秒5〜上がり38秒6を絶好の手応えでマーク。まだ馬体は太く見えるが、筋肉が締まり体の減りは前走以上を感じさせた。ほとんどがスローで流れる今の東京戦。昇級戦でも楽に抜け出せる。

◆日曜東京12R・金蹄S
・コスタパルメーラ
 先週はウッドチップで69秒1-39秒6、いたって普通の時計だが、稽古駆けしないこの馬にとって軽く仕掛けてこの時計は立派。ここ2戦は馬体重を増やしていたが、体が引き締まり、メリハリのある馬体が戻ってきた。同条件の前々走が示すように、先行力とスタミナを活かせる東京2100はベスト条件。状態面の変わり身も大きく、絶好の狙い日になる。

・アイノカゼ
 転厩初職となった年明けの中山戦を快勝。右回りにあまり実績のなかった馬だが、心身ともにパワーアップ。障害に参戦した効果もあったようで、以前とは別馬のようにたくましさを増している。この中間は短期放後に出されていたが、左回り(東京)のダート2100m戦にピタリと照準を合わせて、まずは万全の出走態勢。1週前の追い切りでは、オープン馬を上回る脚いろて互角併入。今の勢いがあれば昇級でも十分に通用する。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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