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弥生賞、チューリップ賞、オーシャンS、中日新聞杯など

  • 2012年02月27日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中山11R・弥生賞
・アダムスピーク
「前走(ラジオNIKKEI杯2歳S1着)後は近郊のNFしがらきへ放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩して順調に調整できています。1週前追い切りはチューリップ賞に出走するエピセアロームと併せて遅れましたが、相手が走りすぎたこともあるし、今の荒れた馬場は不得手なタイプ。いい休養を挟んで成長も見込めるし、状態はいいですよ」(石坂調教師)

・エキストラエンド
「前走(あすなろ賞1着)はセンスの高い勝ち方でしたし、そのあとも順調に乗り込めています。レースを経験するたびに力を発揮できるようになっていますし、能力の高さは間違いありません。1週前追い切りは馬場が悪く時計は参考になりませんが、動きはしっかりしていました。まだ成長途上ではありますが、ここで結果が出るようならクラシックも楽しみですし、期待しています」(清山調教助手)

・クラレント
「前走(朝日杯FS7着)はスタートで少しつまづいたこともあって、うまく流れに乗れなかった印象。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に調整してきました。1週前追い切りは馬場が悪く時計は参考になりませんが、ここまで順調に乗り込んでこれていることがなにより。力を出せる仕上がりにあります。改めて期待したいですね」(橋口調教師)

・トリップ
「前走(ラジオNIKKI杯2歳S4着)後はNFしがらきへ放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に乗り込んでもらっていました。休み前と大きく変わった感じはないけれど、帰厩後は順調に調整できているし、1週前追い切りでもジョワドヴィーヴル相手にしっかり先着といい動きを見せていました。前走ぐらいの仕上がりにはあるし、デキも上々ですよ」(松田博調教師)

◆土曜阪神11R・チューリップ賞
・エピセアローム
「1月に帰厩後、なんの不安もなく順調に乗り込めました。1週前追い切りは弥生賞に出走するアダムスピークと併せ馬。時計をかなり要する悪い馬場も問題にせず、4ハロン53.1秒。普段からすごいフットワークを見せているし、やはり能力は高いですね。時期的にやや冬毛が目立つ感じはしますが、状態はかなりいいと思います」(桑村調教助手)

・ジェンティルドンナ
「前走(シンザン記念1着)後は短期で放牧に出し、ここを目標に帰厩させました。ちょっと熱発があってひと息入れましたが、その後は1週前の金曜日に追い切りを行い、順調に調整できています。順調さを欠いたところがあるのは確かだけれど、当週に併せて追い切れば態勢は整うでしょう。力通りに走ってくれれば楽しみです」(石坂調教師)

・ジョワドヴィーヴル
「前走(阪神JF1着)は、期待していた以上の勝ちっぷり。そのあとは放牧に出してリフレッシュさせて、早めに帰厩してここを目標に調整してきました。普段のキャンターから素軽くてゴムまりのような走りをしているし、とにかく順調にきているのがなにより。1週前追い切りは相手のトリップに遅れたが、もともと攻め馬ではポーッとしているところがあるし、実戦ではしっかり走るから大丈夫だよ」(松田博調教師)

◆土曜中山11R・オーシャンS
・カレンチャン
「前走(香港スプリント5着)後、検疫放牧を経て帰厩。当初は高松宮記念に直行する予定でしたが、順調に調整できていて非常に状態がいいので、オーシャンSに登録を行いました。ただ、GI馬として恥ずかしいレースはできないので、出否は最終追い切りの後に判断するつもり。馬は元気いっぱいで好調です」(安田調教師)

・エーシンヴァーゴウ
「前走(シルクロードS15着)は道中包まれてしまって折り合いを欠いた面があったし、そのうちに馬も嫌気をさしてしまったようでした。レース後は特に問題なく順調に調整できているし、使った上積みが見込める状態。ソロッと行けば掛かるようなこともないし、巻き返しを期待したいですね」(中村調教助手)

・ダッシャーゴーゴー
「前走(JBCスプリント3着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。放牧先でうまく調整してくれたので、帰厩後も順調に乗り込めています。以前よりもトモがしっかりしてきて成長を感じますね。じっくりと調教を積んできて仕上がりもいいですし、気持ちの面でも余裕があっていい雰囲気です。競馬に行って難しいところがあるのは否めませんが、鞍上も2度目なので手の内に入れてくれていると思います」(安田調教師)

◆日曜中京11R・中日新聞杯
・ダノンスパシーバ
「前走(小倉大賞典7着)は直前の追い切りで時計が思ったよりも遅く、その分なのかやや太め残りでのレースになってしまいましたからね。今もまだやや余裕はある状態ですが、1週前追い切りは荒れた馬場の坂路で併せてしっかり先着しているし、当週やればいい状態に仕上がるでしょう。距離が1ハロン延びるのもプラスだと思います」(佐々木調教師)

・ダノンバラード
「前走(日経新春杯2着)は、この馬にとってやや距離が長いにもかかわらずうまく折り合いがついたし、早めのスパートからしぶとく伸びてくれました。この中間も順調に調整できているし、GIIIでも通用することは分かったのでね。今回は距離も2000mと合っている条件だし、GIIIならチャンスだと思っています」(池江調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・弥生賞
・フェノーメノ
 馬群に入れた2戦目の7着も、コンマ3秒差と完敗したわけではない。現状では前に馬を置かず、自ら動けるスムーズな競馬が良く、特に後続を寄せ付けることなく押し切った前走が強い内容だった。勝った後も緩めることはなく、中1週で調教を再開。先週はポリトラックで77.0-61.5-36.2秒の猛時計を、直線軽くうながしただけでマーク。体全体を使った柔らかい身のこなしには、オープン馬としての風格も備わってきた。相手は一気に強くなるが、自ら競馬を作れるのは大きな強み。中山2000なら条件に不安材料はなく、勝ち負けの競馬を期待する。

・アーデント
 前走京成杯4着後はここ目標に入念な乗り込み。2月5日から時計を出し始め、9日、15日、19日と南ウッドで4本の追い切りを消化。22日1週前追いは再度ウッドコースに入り古馬オープン・フィフスペトルとの併せ馬。6F地点で3馬身追走から、残り1Fで馬体を併せたが、そこからは古馬との差が出て結局ゴールでは半馬身遅れてしまったが、これだけハードな内容を消化できていれば息もちは十分に整うはず。あとは最終追いで終い重点に好反応を見せればキッチリ仕上がってくる。距離は前走で経験済み。一瞬の決め手が有効な中山コースを考えると、前半から上手く好位に取り付き、坂上で抜け出す策ができれば十分にチャンスがあるはずだ。

・ジョングルール
 1週前追いは南ウッドコースに入って古馬500万ヴァルナビスティーとの併せ馬。6F地点で7馬身ほど追走し、ラスト1F馬体を併せてから両馬とも一歩も譲らない内容で、最後は目一杯に追って互角併入。6F84.2-3F39.4-1F12.8秒は目立つ時計ではないが、追い比べ発揮して迫力満点の動きがここに来ての成長を示す証といえる。中山の2000m戦はデビュー勝ち、つづく寒竹賞で2着と好相性の条件。ディープインパクト産駒としては大柄に出ているが、そのバネは一級品間違いなし。スタート互角に出て、中団で馬群を捌ければビッグチャンス到来。

・ベストディール
 前走の京成杯は2か月半ぶりのレースで+10キロの体重だったが、まったく太くは映らず明らかに成長分。課題だった折り合いもスムーズについて4角からジワッと押し上げ最後の1F手前から一気に突き抜けた。気性の強い馬で、それほどハードな調教を必要とせず1週前の追い切りもウッドコースで5F70.3-上がり40.6秒とセーブ。時計は遅くても気迫を全身に漲らせ前走以上のデキをアピール。重賞2連勝も可能な器。

◆土曜中山11R・オーシャンS
・アンシェルブルー
 暮れに連闘した後、立て直しを計ってひと息入れたが、その甲斐があってここ3週は目立つ動き。特に1週前追いは、まだまだ伸びそうな手応えで49秒台をマークして、絶好の動きを見せた。昨秋は距離を延ばすなど試みていたが、函館スプリントでカレンチャンとクビ、クビ差の勝負をした馬。スプリンターとしての能力は一級品で、状態面が戻った今回は、狙い目十分と思える。

◆土曜中山10R・スピカS
・サトノタイガー
 最近は稽古でそれほど動かなくなってきたが、それでも先週はウッドチップの大外を回つて67.6-37.5秒。目一杯に追われてきたが、最後までフットワークは乱れず、パフフルな走りを披露。間隔があいた前走時より動きに余裕があり、確実に状態は上向いている。初勝利は追い込み、2勝目は逃げ切り、そして3勝目の前走は先行抜け出しと、どの位置からでも全力を出し切れるのは強力な武器。軌道に乗って充実ぶりが目立つ今なら、昇級戦も壁にはならない。

・マコトギャラクシー
 1週間前追いは三浦騎手が跨って半マイルから飛ばしたが、最後まで余裕の手応えでキビキビした動き。入念に乗り込んで好調をキープしている。前走はスローペースにハマった感があるし、同馬にとって距離も長すぎ。決して悲観する材料とは思えない。中山1800〜2000ではダイワファルコンやエーブチェアマンと好勝負した実績があり、追い込み一辺倒にしては、この条件がベストのようだ。

・ケニアブラック
 前走の初富士S。ひと息入って+10キロの馬体重だったが、それほど太くは映らず、いい頃のデキに戻った印象。ハイペースを4角から早めに仕掛け、いったんは抜け出したが最後で甘くなり2着。負けたとはいえ内容の濃いレース。この中間も十分に間隔を開けて調整され1週前の追い切りではポリコースで5F63.5-上がり36.3秒の好時計を楽々マーク。前走よりさらにバネの利かせが強くなり弾力感満点。好勝負必至。

◆日曜阪神10R・仁川S
・エアマックール
 状態アッ道中は余裕をもって追走。直線ではインにこだわり、最後はスパッと抜け出しての快勝劇だった。ずっと不振にあえいできたが、これは体調面の問題が大部分(ひどいコズミ)。そうした不安が完全に解消となれば、ダートの中距離戦ではいつでもチャンスがあるはずだ。1週前には単走で69.9-55.2-41.1秒を軽快にマーク。体調はさらに上向いているように映る。

◆日曜中京12R・パノラマビューC
・ダイメイザクラ
 ずっと小倉に滞在して500万をキッチリと卒業し、昇級の1000万でも3着。厳しいレースをしてきたとはいえ、馬はすこぶる元気。1週前にも、北馬場でうなるような気合を見せており、現在の充実ぷりが見てとれる。常に相手なりに走る超堅実型で、スピードと切れ味は互角以上の評価。決して非力なタイプでもないので、新設された中京コースの急坂もまったく問題はないだろう。しかも今回は待望の「牝馬限定戦」。中京までなら直前輸送も難なくクリアできるはずで、馬体維持ならここも自然と好勝負なる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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