日本軽種馬協会の総合種牡馬ランキング(JBISサーチ)を見て驚いた。3月7日現在、サンデー系の種牡馬がベストテンに7頭もいる。5頭ぐらいなら見慣れているが、7頭も見たのは初めてのような気がする。
2位のディープインパクト、4位のフジキセキ、5位のゴールドアリュール、8位のゼンノロブロイ、9位のダイワメジャー、10位のアグネスタキオンがそれだ。
15位まで広げると、そこにはハーツクライ、ネオユニヴァース、ステイゴールドがいる。かりに上記7頭のどれかが脱落しても、この種牡馬たちが代わっててベストテン入りすることだろう。
この激しい逆風の中、ベストテン内で奮闘する非サンデー系の3頭は、1位キングカメハメハ、3位クロフネ、7位シンボリクリスエス。次いで13位のロージズインメイが、ベストテン入りを狙っている。
3世代目のコスモオオゾラが、3月第1週の弥生賞を勝ったことで、ロージズインメイはここまで順位を上げた。
2005年のドバイワールドCの覇者である。「ラフィアン」でおなじみの岡田繁幸氏が、社台グループに対抗すべく導入した大物種牡馬で、大変な力の入れようだった。
しかし、芝もダートも勝ち切れない産駒が目立ち、昨年4月、重馬場のフローラSでアタマ差2着になったマイネソルシエールが、これまでの出世頭。3世代目にして、初のJRA重賞勝ちというのは、やはり物足りない。
産駒の勝ち上がり率はまずまずで、クラシックに向けてのステップレースでも、そこそこのレースをする。が、その先がない。血統表を見る限りでは、明らかにパワータイプ。高速決着のスピードと瞬発力を、日本の芝で期待するのは難しそうだ。
ただ、そのぶん荒れて力のいる芝、雨でぬかるんだ芝は強い。今後も、この二つの条件下で走る産駒は、人気薄でも目をつぶって押さえておこう。