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スプリングS、阪神大賞典、フラワーC、ファルコンSなど

  • 2012年03月12日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中山11R・スプリングS
・グランデッツァ
「前走(ラジオNIKKEI杯2歳S3着)は前々でレースを進めて勝ちに行く競馬。敗れたとはいえ内容は悪くなかったと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に調整してきて順調です。休養前に比べても体は締まって見えるぐらいで仕上がりは上々ですよ」(平田調教師)

・ディープブリランテ
「前走(共同通信杯2着)は競馬に行ってテンションが高かったことが影響したのかも。一度使っていいガス抜きができたようで、今はそんなところは見せていません。1週前追い切りは岩田騎手に乗ってもらったけれど、折り合いの感覚はつかんでくれたと思う。今回は前に行く馬もいるし、ここも期待しています」(矢作調教師)

・ゼロス
「前走(若駒S1着)は行く馬がいなかったので逃げる形になったが、イメージ通りの競馬ができました。レース後も順調に調整できていて、1週前追い切りも動きは良かったです。ここは今までとはメンバーも違ってくるけれど、今年のクラシックは混戦だし、今の中山の荒れた馬場も味方してくれるかもしれないと思っているんです」(領家調教師)

◆日曜阪神11R・阪神大賞典
・オルフェーヴル
「前走(有馬記念1着)後は放牧に出してリフレッシュ。今回は今までの放牧の中で一番ゆっくりとさせました。2月24日に帰厩しましたが、さすがに馬体には余裕がある感じでした。馬場が悪く、追い切りの時計は出ていませんが、1週前はしっかりと動けていましたし、当週はさらに良くなるでしょう。徐々に馬体も締まってきて、レースには有馬記念と同じぐらいになりそう」(池江調教師)

・ヒルノダムール
「前走(京都記念3着)は馬体が戻って状態は良かったんだけど、力を出し切っていないレースになってしまいました。ダメージはなくすぐに乗り出せたし、順調に調整。1週前追い切りもしっかりとやったけれど、時計も予定通り。馬場が悪かったことを考えれば上々だし、前哨戦からピークに仕上げていくつもり。本番に向けて勢いをつけていきたい」(昆調教師)

・オウケンブルースリ
「前走(ダイヤモンドS14着)はスムーズなレースができなかったことが一番。状態は良かったので残念ですが、幸いレース後のダメージはなく順調に調整できているし、1週前追い切りも、馬場が悪く時計はかかっているものの、動きは上々。元々折り合いに不安がない馬で長距離はぴったりだし、強い相手はいるが期待したい」(音無調教師)

・ギュスターヴクライ
「前走(ダイヤモンドS2着)は勝ち馬にうまく逃げられたけれど、内容は良かった。元々力のある馬だけれど、ここにきてようやく軌道に乗ってきた感じですね。レース後も疲れはなく順調に調整できているし、状態は引きつづき良好。今回は相手がグッと強くなるけれど、折り合いや距離に不安はないので、今の充実ぶりでどれだけやれるか楽しみ」(荒川調教師)

◆土曜中山11R・フラワーC
・メイショウスザンナ
「前走(セントポーリア賞1着)は牡馬相手に強い競馬でした。レース後も順調に調整できており、状態もキープできています。1週前にキッチリ追い切っているので、輸送のある当週はサッと感触を確かめる程度にする予定。中山でも2着に来ているし、コースの不安はないので、なんとか賞金を加算したいですね」(高橋忠調教師)

・セシリア
「前走(未勝利戦1着)はいい勝ち方だったし、オークスを狙っていきたいと思わせる馬。イライラしたところは見せていないものの、いくらか馬体がギリギリに見えるので、レースまでにしっかりと立て直していきたいですね」(矢作調教師)

◆土曜中京11R・ファルコンS
・トウケイヘイロー
「前走(シンザン記念4着)は外枠からの競馬で、やや掛かり気味に行ってしまったのが痛かった。敗れたとはいえ敗因ははっきりしていますし、左回りの1400mは実績がありますからね。前走後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に思い通りの調整ができています。いい条件ですし、なんとか賞金を加算したいですね」(清水久調教師)

・レオンビスティー
「前走(シンザン記念8着)は1200m戦を使った後のレースだったから、そのあたりが影響したのかもしれません。サクラバクシンオー産駒と言ってもバリバリのスプリンターという感じはしないし、この距離はいいと思います。状態もいいので改めて期待したいですね」(矢作調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・スプリングS
・アルフレード
 朝日杯FS以来になるが、2月の半ばから調教を再開して12週前にはアイムユアーズと併せ馬を消化。 1週前はウッドチップで70秒2-38秒6、マイネルテンクウを2馬身追走して、直線で3馬身突き放してゴールイン。終い重点の内容だったが、パワフルな走りはGI馬としての貫禄と迫力を兼ね備えていた。当然目標は次の皐月賞でピークの状態とはいかないが、この休養で馬体に厚みを増し、成長している事も確か。ただの早熟馬ではなく、パワーアップしてきた姿を見せてくる。

・マイネルロブスト
 7日の1週前追いは武豊騎手が跨って意欲的な4頭併せ。先行する3歳馬2頭を5F標で2秒ほど追走。古馬ミラクルフルーツを3馬身前に置き、3コーナーから一気に加速。直線に入ってからは馬体を3頭の外に持ち出し、残り1Fで一気に突き抜け、後続の3頭を4馬身以上差つけての先着。5F66秒3〜3F37秒8〜1F12秒6とタイムも優秀で、1週前追いとすれば申し分のない内容を消化できた。これで最終追いは終い重点に、1Fをキッチリ追い切ってくれば十分。12月の朝日杯FS、1月の京成杯と2戦連続2着だが、2か月ぶりでも好仕上がり。小回り中山を苦にしないだけに今度こそ本領発揮。

◆日曜阪神11R・阪神大賞典
・ジャガーメイル
 8日の1週前追いはドバイ遠征に出るダークシャドウと併せる豪華版。5Fで2馬身先行するダークに3Fで並びかけ、残り1Fはピッタリ馬体を併せて目一杯に追ってきた。相手は馬なりで、脚色的には見劣ったが、1Fは重心が沈み文句なしの動き。5F63秒2〜3F35秒9の時計は前回時より劣っているが、G前の粘り強さはさすが。これで先々週までの重さが薄れ、後は最終追いで終い重点に追ってくればキッチリ仕上がってくるはず。ここから天皇賞へのステップとなるが、休み明けは苦にするタイプではなく、ここで好走しないと復活へは繋がらない。

◆土曜中山11R・フラワーC
・アイスフォーリス
 1月のフェアリーS後、間隔をあけてリフレッシュ。先週はポリトラックで格下馬を1秒7追走して、61秒6-48秒5-35秒8の猛時計をマーク。直線目一杯に追われてきたが、最後まで脚どりが乱れる事はなく一直線に伸びてきた姿は、牝馬とは思えないほどの迫力を持っていた。前々走は道悪、前走はマイル戦と、ここ2戦は敗因もしっかり。2000mの競馬で勝ち上がり、この中山1800mでは弥生賞3着のアーデントと好勝負をしている素質馬。中距離なら能力全開、重賞でも通用する力を持っている。

◆土曜中京11R・ファルコンS
・レオアクティブ
 前走の朝日杯フューチュリティS。直前の調教がポリで5F70秒7と軽く体重が8キロ増だったが全く太め感はなかった。最後方でジックリ待機し直線大外から鋭く伸びて3着。終いの瞬発力を全開させるには1600mの距離は1F長く思えた。今回は3か月ぶりになるが、急ピッチで乗られ2週前に5F63秒5を楽々計時。そして1週前は稽古駆けするカトルズリップスを5Fから1秒追走して66秒9〜上がり37秒4。馬体は細く映るぐらいに仕上がり俊敏な動きを披露。気性が強く初戦から力は出し切るタイプ。ベストの1400mで必勝。

◆土曜中山9R・鎌ヶ谷特別
・ソウルフルヴォイス
 前走時も馬体は仕上がっていたが、レース感覚が戻っていなかった感じで、終始チグハグなレースぶり。ひと叩きの効果で、そういう面が解消されそうだし、1週前追いは終い重点とはいえ素軽さ満点の動き。変わり身を期待できそうだ。GIIIの福島牝馬Sでフミノイマージンやコスモネモシンと差のない競馬をしたように、グレードレースにも手が届きそうな馬。自己条件はアッサリ勝てる。

◆土曜中山10R・韓国馬事会杯
・ディープサウンド
 正月1週目以来の出走になるが、2月半ばから時計を出はじめ、入念な乗り込み。少ない本数で仕上がる馬だけに、今週は素軽さ満点の動きを見せた。テンションが上がりやすいタイプだけに、このパターンが好走につながりそうだ。気性面の問題で出世が遅れたが、2歳時にナカヤマナイトに完勝するなど、オープン級の力を持った馬。前走のように折り合いがつけば、このクラスも突破できる。

・ミヤビファルネーゼ
 前走の節分Sは、スタートで出遅れた上にその後かかる感じで好位へ。最後の切れ味を持ち味としている馬だけに参考外のレース内容。この中間ひと息入れたが、1週前の追い切りで1000万のホノカアボーイを6Fから1秒ほど追走。それでもゴール前で鋭敏に反応しあっという間に2馬身突き放し79秒5〜上がり37秒6の好時計をマークした。ダイナミックな走りは間違いなくオープン級。万全の仕上げで狙いは緒戦。

◆土曜阪神10R・なにわS
・パーフェクトケン
 もともとがコズミやすい体質。北の角馬場で十分な準備運動をして、体をほぐしてから坂路に向かうのがこの馬の調教パターン。ビシッと追って49秒8〜37秒4という速いタイムを叩き出したのだから、仕上がりが悪いはずがない。今回もブランクは長いが、過去に鉄砲で3勝(2着1回)しているように、まったく久々は苦にしないタイプ。得意の右回り+ベストのダート1200mなら、軽視は禁物というものだろう。

◆土曜中京10R・金山特別
・クリーンメタボ
 中1週ということで北の角馬場主体の調整だが、まだ復帰後3戦目とあって上積みは十分。前走、ラストしっかり伸びたように、やはりこの馬は典型的なサウスポー。決して非力なタイプでもなく、新装なった中京コースとの相性はピッタリといえる。全体に器用さがなく、多分に展開に左右される面はあるが、極端なスロー以外なら末脚は堅実。ツボにはまればアッサリがあっていい。引き続き距離もベストの2200m。今回も「見せ場以上」とみる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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