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高松宮記念、日経賞、毎日杯、マーチSなど

  • 2012年03月19日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中京11R・高松宮記念
・ロードカナロア
「前走(シルクロードS1着)は成長ぶりを見せつけた内容でしたね。うまくはまった感じはありますが、強い競馬だったと思います。レース後も特に疲れはなく順調に調整。1週前追い切りもしっかりとやって坂路で終い11.9秒。あとは当週ビシッとやればいい状態に仕上がるでしょう。まだ完成されていない馬ですが、ここで結果が出るようなら本当にすごいですよね」(安田調教師)

・カレンチャン
「前走(オーシャンS4着)は久々ということもありましたし、外々を回ってあの結果なら内容は悪くありませんでした。1度使っていいガス抜きになったようで、レース後は順調そのもの。1週前追い切りも余力を残しつつ、いい時計をマークしているようにいい状態です。左回りも問題ないし、期待して送り出しますよ」(安田調教師)

・ダッシャーゴーゴー
「前走(オーシャンS9着)は3コーナー手前で他馬に接触する不利。力を出し切れないレースでした。幸いレース後はダメージなく順調ですし、高いレベルで安定した状態をキープしています。1度使っての上積みも感じますし、動きからは衰えも感じません。左回りも合っていると思いますので、スムーズなレースができれば楽しみです」(安田調教師)

・マジンプロスパー
「前走(阪急杯1着)が強い競馬。以前に比べて精神的に大人になったことと、トモがしっかりしてきたことが結果に繋がっているようですね。この中間も順調に調整できていますよ。間隔が詰まっているので、1週前追い切りは脚いろを確かめる程度でしたが、変わらずいい動きでした。いい状態で送り出せそうです」(宝来調教助手)

・ワンカラット
「前走(オーシャンS1着)は強いメンバー相手にいい勝ち方をしてくれましたね。その後はダメージもなく順調に調整できています。もともと間隔を開けるよりもコンスタントに使っていったほうがいいタイプ。持ち時計は速くないが、洋芝の北海道で良績があるように時計のかかる馬場はプラスですね。ここがラストランになるので、悔いのないようにしたい」(藤岡健調教師)

◆土曜中山11R・日経賞
・ルーラーシップ
「使うごとにレースぶりが安定しており、だいぶ完成の域に近づいてきた感じがします。前走(AJCC1着)後も順調で、1週前追い切りも非常にいい動きを見せてくれました。中山コースでもいい競馬をしてくれていますし不安はないので、しっかりと調整して送り出したいですね」(清山調教助手)

・ウインバリアシオン
「前走(京都記念6着)はまったく競馬をしていないし、不可解な敗戦でした。その後はひと息入れましたが、問題ないのでここへ。レースで走っていない分ダメージもなく馬は元気いっぱいですよ。馬体も増えてパワーアップしている印象だし、順調にきています。先々はGIを取れる器と思っていますし、ここは結果を出したいですね」(松永昌調教師)

・トーセンラー
「前走(京都記念4着)は休み明けだった分か、勝負どころから少し反応が鈍かったように思います。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせて、ここを目標に調整。仕上がりはいいですよ。以前に比べてだいぶ落ち着きが出て折り合い面に進境を見せています。中山コースも実績がありますから、楽しみですね」(田代調教助手)

◆土曜阪神11R・毎日杯
・ヒストリカル
「前走(きさらぎ賞2着)は敗れはしたけれど、最後いい脚を使ってくれたね。どうしてもスタートからの行き脚がつかないので、前半無理をさせない競馬が合っているよう。そういう意味でもアンカツさんとも手が合うのかもしれません。4コーナーまで我慢できる広い外回りコースもいいし、なんとか賞金を加算したいね」(音無調教師)

・アドマイヤブルー
「前走(京成杯3着)のあとは放牧に出してリフレッシュさせていました。ここを目標に調整して順調にきていますよ。まだ若さを残している現状でも以前に比べて弱さが解消されてきたのはいい傾向です。1800mは初めてになりますが、レースセンスのいい馬なので心配はしていません」(橋田調教師)

・マウントシャスタ
「前走(アルメリア賞1着)はたまたまタイミングが悪く出遅れたけれど、スローペースをしっかりと差し切ってくれたし、良馬場ならもっと強い勝ち方ができたかもしれませんね。とはいえ、この時期に2勝目を挙げられたのは大きいし、ここでなんとか賞金を加算したい。レース後も順調にきているし、もっと走れると思っています」(池江調教師)

◆日曜中山11R・マーチS
・シルクシュナイダー
「前走(アルデバランS2着)は惜しい競馬でしたが、ハンデ戦で56キロを背負っていましたし、勝ち馬とは内外の差もありましたからね。それを考えれば内容は良かったと思いますし、力のあるところは示せました。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に調整。仕上がりもいいので、あとは立ち回りひとつでしょう」(須貝調教師)

・タガノロックオン
「前走(フェブラリーS6着)はGIでもいい競馬をしてくれたね。レース後はここを目標に調整してきて順調。1週前追い切りは終いの時計がかかったが、いつもこんな感じだし、以前に比べればしっかり走れるようになっている。普段から落ち着きがあるし、体つきもたくましくなっていい雰囲気だよ」(松田博調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中京11R・高松宮記念
・サンカルロ
 1週前追いは、レッドストラーダを3Fで1秒近く追走する形から、吉田豊騎手が持ったままの手応えで先着。終い1F11.7秒という鋭い伸び脚を見せた。前走後の乗り込みが入念で気合い乗り良好。状態面の不安はなさそうだ。実績からは1400がベストと思えるが、昨年、一昨年と2度に渡って勝ち馬キンシャサノキセキと差のない勝負をしているように、このレースとの相性はピッタリ。天敵がいない今年は勝機十分だ。

・サクラゴスペル
 昨夏の休養から復帰後は4戦で1-6-1-1着と急成長してきて、ここが初のGI挑戦。全4勝が東京と新潟の左回りコースで、特に坂も苦にせず明らかに今回の中京コースは条件ピッタリ。問題は1200戦の経験が1度しかないぐらいのもので、今の勢いと状態の良さからここでも十分に通用可。中間の調教は10日に坂路で4F53.8-3F37.9秒を余力の足取り。そして、1週前追いがウッドで格下セニョリータを3秒追走から、残り1Fで並びかけゴール前は反応鋭く逆に1馬身先着。相変わらず稽古は動きに文句なしで、これで直前追いが姉妹重点にキチッと追われてくれば万全。ひょっとしたら一気にGI突破も期待できる程度成長していることは確かだ。

◆土曜中山11R・日経賞
・ネヴァブション
 前走のAJCCは、直線でわずかに差を詰めるだけで終わってしまったが、ドロドロの不良馬場に脚をとられて、能力の半分も走れなかっただけ。幸いなことにダメージは皆無としてよく、その後はこのレースに照率を合わせて調整。1週前の3頭併せでは、格下2頭を6ハロンで2秒追いかける形から持ったままで併入。この馬本来の追力が戻っていた。ここが長期休養明け3戦目になるが、もともとが使いながら調子を上げるタイプで、体調は今回が一番。得意の中山の長距離戦なら、一変があっても不思議はない。

・フェイトフルウォー
 昨春の皐月賞、ダービーは不本意な結果に終わったが、立て直した秋初戦セントライト記念を快勝。そして菊花賞に挑んだが、今一歩決定力を欠き7着。その後再び放牧に出て美浦へ戻ってからの調教再開が3月上旬で、8日の坂路が4F54.1-3F38.7秒を余力十分の脚どり。1週前追いとなった14日はポリトラックに入り、格下コハクジョーと意欲的な併せ馬を消化。時計も6F79.5-3F36.1秒と速いものが出たが、まだ重心が沈む本来のフットワークが戻りきらず、8分ぐらいのデキ。どうしても5か月のブランクは大きいが、先週のひと追いと直前もう1度ビシッと強く追ってくれば息もちは十分に整ってくるはず。鉄砲駆け実績が1-12-1着で、意外と久々は苦にしないタイプ。馬体重が510キロ前後で出てくれば、要注意は必要な存在だ。

・ヤングアットハート
 前走のダイヤモンドS。後方で脚を溜めて4角でも外へ出さずにロスなく立ち回われたが、スローペースなうえ、ジリ脚で仕方ない4着。前々走の白富士Sのように中団ぐらいから早めに抜け出して、最後までしぶとさを発揮するレースがベストに感じた。1週前の追い切りは、500万のケイアイアポロンを5Fから2秒ほど追走して67.6-上がり38.5秒。ウッドの大外を回ってのタイムで勝ちある時計。ここにきて地力強化は歴然。積極的に動けばチャンス十分。

◆土曜阪神11R・毎日杯
・フジマサエンペラー
 前走の東スポ杯2歳S。未勝利戦を強い内容で勝ち上がったにしても、いきなりの重賞。それもスタートで出遅れたうえ、道中は折り合いに苦労。それでも最後までしぶとく粘り2着確保。今回は4か月ぶりの出走になるが、じっくり乗り込まれ、1週前の追い切りは1000万のシンボリマルセイユを6Fから4馬身追走して83.1-上がり38.8秒。馬体は少し太目に映るが、それで余力残しで圧倒したのは成長力のすごさを感じさせる。久々でも初戦から注目。

◆日曜中山11R・マーチS
・ゴールデンチケット
 前走はマイネルオベリスクと始終競り合う厳しいレースになったが、これを競り落としての勝利。オベリスクが次走もアッサリ勝ち上がったことからも、好内容の一戦だったと思える。1週前追いも軽く追った程度で3F35秒台の時計をマークして、状態面のよさをアピール。実力馬が完全復活した感がある。久々の重賞挑戦になるが、GIでエスポワールシチーの3着した馬。状態さえ戻れば力負けはしないはずだ。

・サイレントメロディ
 ダートに路線を変えて、6戦3勝。負けた3戦も出遅れやスローペースに泣いた結果で、まだダート戦では底を見せていない。先週はダートコースで7分どころを回って、64.8-37.9秒の好時計をマーク。 1秒以上先行させた格下馬が目一杯に追っているのを横目に、押さえるのに苦労するほどの手応えで楽々と併入。迫えば突き放せたのは間違いなし、気合・鋭さともに満点の内容だった。平安Sの6着も前のこり決着を考えれば、よく追い込んでいる内容。スタート5分なら先行策も取れる馬、状態絶好、中山コースでも割り引き材料はない。

◆日曜中山10R・ペガサスジャンプS
・マジェスティバイオ
 1週前の追い切りは、主戦の柴田大知騎手が手綱をとって、単走で6ハロンから。間隔があいたぷん、ひと息重めと感じたのか、ゴールを過ぎて1コーナーまでしごいていたが、大外を回って83.3-66.8-52.3-38.9秒なら及第点といえる内容。直前にもう1本追えば、9分どおりの仕上げとなるはずだ。もちろん目標は4週目のグランドジヤンプということになるが、大障害馬として恥ずかしくないレースになることは間違いなし。馬格があってタフな馬なので、斤量を背負っても能力減は少ないとみる。

◆土曜阪神10R・鳴門S
・トキノエクセレント
 すべての好走条件が揃った前走の中京戦だったが、4コーナーでゴチャついてしまい、落馬がらみの致命的な振りを受けて5着。しかし、ゴール前1ハロン程度しか競馬をせずに、一気に脚を使って伸びたのだから、やはり潜在能力はかなり高い。今回は右回りの阪神コースに変わるが、4走前に現実に2着。上手くインに潜り込めば、課題とされるモタれ癖も気にする必要はあるまい。今回も道中なだめてじまい勝負。素晴らしい切れ味を見せつけるはずだ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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