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大阪杯、ダービー卿CTなど

  • 2012年03月26日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・大阪杯
・アーネストリー
「有馬記念(10着)後、徐々にペースを上げてきて追い切りもしっかり本数をこなしています。1週前追い切りの動きも良かったし、追ってからの反応はいい頃と同じぐらいで、順調に来ていますよ。この距離なら速い時計の決着も望むところだし、コースも合っている。いい競馬を期待しています」(佐々木調教師)

・ショウナンマイティ
「前走(大阪城S2着)は休み明けでもいい仕上がりで、最後交わせなかったとはいえ最後の脚は目立ちました。ペースが落ち着いたのが痛かったけれど、力は出せたレースでした。その後は疲れもなく順調に乗り込んでおり、いい状態ですね。一度使った上積みが見込めるデキだし、強いメンバーになったが能力的にも期待しています」(鹿戸調教助手)

・トーセンジョーダン
「有馬記念(5着)のあとは近郊のノーザンファームしがらきへ放牧に出してリフレッシュ。秋は高いレベルで戦ってきただけに背腰に疲れが出ていたし、しっかりと休養させました。帰厩後は順調に乗り込んでいるけれど、放牧明けの分まだ本来のデキまでにはない感じ。1週前追い切りはしっかりやったので、これで変わってきてくれれば。条件は合っているので、直前のひと追いで態勢が整えば楽しみです」(池江調教師)

・ローズキングダム
「有馬記念(12着)のあとは近郊のノーザンファームしがらきへ放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に調整してきました。2月末に帰厩してからは順調に調整できていますし、1週前追い切りを見ても休養の効果は感じます。いいメンバーが揃いましたが、が、休み明けでも力を出せる仕上がりですよ」(橋口調教師)

◆日曜中山11R・ダービー卿CT
・ベルシャザール
「菊花賞(17着)のあとは北海道に放牧に出し、DDSPの手術も行いました。ここを目標に3月頭に帰厩。順調に乗り込んでいます。1週前追い切りの動きもしっかりしていましたし、心身ともに成長を感じます。今回はマイルになりますが、流れが速くなるので折り合いの心配はないし、この距離がプラスになればと思っています」(松田国調教師)

・ミッキードリーム
「前走(大阪城S4着)は水分を含んだ馬場でノメッて走っていたよう。そのあたりが影響した結果だと思います。レース後はここを目標に順調に調整できています。変わらず状態はいいですね。2000mの朝日CCを勝っているが、本来はマイルから1800mぐらいがいいと思っている馬。ここでいい結果が出れば安田記念も視野に入ってくるからね。期待しています」(音無調教師)

・リーチザクラウン
「前走(アイルランドT10着)のあとは北海道に放牧に出し、ノド鳴りの手術を行いました。休養を経てここを目標に帰厩してからは順調に調整できていますよ。久々でもいい状態ですね。この距離はベストと言えるし、自分のレースができれば力はあるので楽しみです」(橋口調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・大阪杯
・フェデラリスト
 前走の中山記念。直前の調教で6F82秒0〜上がり37秒7を軽く仕掛けて計時しデキは文句なしにしても、逃げたシルポートを直線とても届かないような位置からケタ違いの伸び脚で完勝。一戦ごとにパワーアップし一流馬の風格が感じられた。1週前の追い切りは6Fから積極的に飛ばし79秒5〜上がり38秒0を馬なりでマーク。これだけハードな調教は過去になく、さらにスケールアップを図る猛稽古。5連勝へ突き進む。

・ナカヤマナイト
 AJC杯を使った後は、ひと息入れてリフレッシュ。3月に入ってから調教を再開、1週前はウッドチップで81秒1-65秒5-37秒7。4馬身先行させたアクシオンを楽々と捕まえ、逆に1馬身突き放してゴールイン。追ってからの反応が良く、気合十分の走りに久々感は全くなく、1週前の時点でも不安のない状態が整っている。ルーラーシップに3馬身差つけられたAJC杯は、道悪への対応力もあるが、1番は距離。良い脚を長くではなく、一瞬の爆発力を活かしたいタイプで、現状では1800〜2000がベスト。状態・条件ともに不安材料はなく、勝ち負けの競馬になる。

◆日曜中山11R・ダービー卿CT
・ダイワファルコン
 中山記念の大敗は、飛びの大きな馬で道悪が全て。決して力負けや体調不良ではなく、この中間も元気な姿を見せている。先週はウッドチップで68秒6-37秒9、直線軽く仕掛けるとラスト1ハロンを12秒8。単走でも追っての反応の良さが目立ち、体全体を使ったパワフルな走りは迫力満点の動きだった。5勝している中山だが、その内マイル戦は2戦2勝と、ベスト条件。状態面の不安もなく、人気が落ちる今回は絶好の狙い目。待望の初重賞勝利を決める。

・ガルボ
 21日の1週前追いはテンから、ハイペースで飛ばす意欲的な内容だったのだが、最後までスピードが衰えず5F62秒7〜3F36秒9の好タイムをマーク。速い時計が出やすいポリトラックでのものといえ、単走で持ったきりと手応えも良く、昨秋から使い詰めて来た疲労感を一掃するほどの動きを見せつけた。前走の阪急杯1400m戦は激しい流れに苦戦したが、今回は得意のマイル戦。ましてや荒れた馬場状態から、少し時計がかかる競馬必至だけに、本来の好位からスッと抜け出す策が決まるはず。向正面まで前半の流れをうまく乗れればチャンス大。

・アプリコットフィズ
 前走中山牝馬Sは3か月ぶりの実戦。その上スタート後手、道悪にも影響があっての8着。それでも直線で一瞬伸びかかった力はさすがの感。ここを叩いて中2週のレース間隔となるだけに、中間は坂路で4F61秒4〜3F45秒3と、軽めの調教内容になっていたが、叩かれた効果でフットワークが軽くなっていることは確か。冴えなかった毛づやもかなり良くなり、状態面の上積みは十分にあるはず。中山1600mは2戦とも2着だが、一瞬の決め手が優先の流れは大歓迎。休み明けを叩いた2戦目の実績も十分。あとはスタートを互角に出て、スンナリ好位追走ができれば勝利が待っている。

◆土曜中山10R・千葉日報杯
・ナンデヤネン
 前走は3着止まりだったが、経い馬場に脚をとられて、終始気合をつけながらの競馬。ラストは伸びずバテずという内容だったが、この馬の持ち味(一瞬の切れ昧)を生かすには、やはり良馬場が絶対条件ということになる。それでも、以前と比較すると折り合い面での進境著しく、心身ともに大きく成長しているのは間違いのないところ。叩き3戦目+ベストの中山1800m+ハンデ戦なら、チャンスは十分にあるはずだ。いつもどおり、北馬場と坂路併用で十分な運動量をこなして、体調も申し分ない。

◆土曜中山11R・船橋S
・ダイメイザクラ
 気のいい牝馬で稽古駆けタイプとはいえ、1週前は外目を回って48秒台の好時計をマーク。それも嘉藤騎手が持ったままの手応えという優秀なもの。スピード感満点の動きで、現在の充実ぶりを物語っている。中山への輸送なら馬体も減らないはずだし、好位差しのレースぶりを身につけた今なら、直線の坂もこなせそう。このクラスでもスピード能力は互角で、人気にならない今回が狙い目だ。

◆日曜中山10R・伏竜S
・メイスンキャプテン
 前走のヒヤシンスS。馬体が絞りきれず太めに映ったうえ、スタートで出遅れて後方から。それでも直線で力強く伸びて0.1秒差の3着。馬体が太いぶん追ってからの反応は遅いが、絞れればもっとキレのある伸びが見られるように感じた。1週前の追い切りは、格下ヘリオスフィアを6Fから1秒2追走して85秒3〜上がり40秒2。全体の時計こそ速いとは言えないが、パワー溢れる走りでさらに迫力を増した感。

◆日曜中山9R・春風S
・カフェマーシャル
 しばらく2桁着順が続いていただけに、前走がフロックのような印象を受けるが、稽古では、毎回オープン馬顔負けの動きを見せていた馬。走る気さえ出せば、このクラスは脱出できるスピードを持っている。2週前に49秒台を出しているので先週は多少控え気味だが、素軽さ満点でキビキビした伸び脚。今週も雨の影響がありそうだが、前走の通り、脚抜きの良い馬場は得意にしている。

・シセイオウジ
 前走は5着止まりとはいえ、勝ち馬からはコンマ4秒差。外枠からのスタートで、道中ダラダラと脚を使わされた分、ラスト弾けなかったが、内枠でタメが利いていれば結果も違ったはず。いずれにしても、このクラスでも通用する決め手があることは間違いない。今回も北馬場と坂路併用の乗り込みだが、体調は高値で安定。再度ベストの中山ダート1200m戦なら、もちろん目が離せない。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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