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桜花賞、阪神牝馬S、ニュージーランドTなど

  • 2012年04月02日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・桜花賞
・ジョワドヴィーウル
「前走(チューリップ賞3着)の前は追い切りでも遅れたようにちょっと物足りないところはあった。姉のブエナビスタと違ってちょっととぼけたところがあって、1週前追い切りでも抜け出してからフワフワしていたが、前走より馬体の張りはいいし、良くなってもらわないと困るからね(笑)。普通に走ってくれれば」(松田博調教師)

・ヴィルシーナ
「前走(クイーンC1着)が強い内容。あまりカイバをバリバリと食べる方ではないので、その後はここ一本に絞って調整してきました。久々は苦にしないし、順調に調整できているのが何よりですね。本来はもう少し距離があった方が良さそうだけれど、しぶとい脚を使えるので、直線の長いコースは合っていると思います。持ち味を活かして頑張ってほしいですね」(友道調教師)

・ジェンティルドンナ
「前走(チューリップ賞4着)の2週前に熱発してひと息入ったが、レース後確実に上向いているから使って正解だった。その後は問題なく調整しているし、今回は順調度が違うからね。1週前追い切りの動きも良かったし、今度は実戦に行っての反応も違うだろう。能力的にももっとやれるし、変わり身を期待していますよ」(石坂調教師)

・エピセアローム
「前走(チューリップ賞2着)は、外枠からのレースで行きたがる素振りを見せていたが、よく我慢して直線の坂も踏ん張ってくれた。レース後は順調に調整できているし、ジェンティルドンナと併せた1週前追い切りもこの馬の動きだった。ジェンティルとは五分の評価をしている馬だし、道中折り合ってくれればチャンスはあると思っている」(石坂調教師)

・プレノタート
「前走(フィリーズレビュー3着)は最後方からいい脚を使ってよく差を詰めていましたね。間隔が詰まっているので、この中間は体調を整える程度で十分と思って調整してきました。いい状態をキープできていますよ。外回りコースに替わるのは歓迎だし、スムーズに運べればそう差はないと思っています」(牧浦調教師)

◆土曜阪神11R・阪神牝馬S
・マルセリーナ
「以前に比べて調教の走りがずいぶんと良くなってきている。1週前追いきりでも終いしっかり突き放していい動き。久々でも休み前とは状態が違うし、これなら自信を持って送り出せる。体つきを見ていても仕上がりはいいし、レースが楽しみだね」(松田博調教師)

・レディアルバローザ
「前走(中山牝馬S1着)はうまくハナを切ってスムーズに運べたのが大きかったですね。レース後もいい状態をキープしていますし、疲れもなく順調です。ヴィクトリアマイルに向けてスピード競馬を経験しておきたいと思ってここを使うのですが、距離も対応できるでしょうし、本番に繋がる走りを期待したいですね」(笹田調教師)

・スプリングサンダー
「前走(阪急杯2着)は牡馬相手に力のあるところを見せてくれました。牝馬限定戦で阪神の1400mであるここは目標にしてきたレース。馬は良くなってきているし、ベストの条件ですからね。目一杯の仕上げで結果を残したいと思っています」(昆調教師)

◆土曜中山11R・ニュージーランドT
・ジャスタウェイ
「前走(アーリントンC1着)は開幕週の馬場を後方から差し切る強い競馬。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、帰厩後は順調に調整できています。以前はレースを使ったあとにガクッと反動が出ていたけれど、今はそれがないし、心身の成長を感じますね。中山は初めてだけれど、阪神の坂も経験しているし心配はしていませんよ」(須貝調教師)

・ブライトライン
「前走(ファルコンS1着)は道中しっかり我慢できていたし、それが直線の伸びに繋がったのでしょう。距離短縮もプラスでしたね。レース後は特にダメージもなく順調に来ているし、いい状態をキープできています。距離は1ハロン伸びるので、道中うまく折り合えれば楽しみです」(鮫島調教師)

・オリービン
「前走(アーリントンC2着)は直線抜け出したところを勝ち馬の末脚にやられてしまいましたね。レース後は特に変わりなく順調に調整できています。1週前追い切りの動きも文句ないし、輸送も経験しているので不安なくレースに臨めますよ。この距離は合っていると思うし、今回も期待しています」(橋口調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆土曜阪神11R・阪神牝馬S
・カトルズリップス
 前走うずしおSを鮮やかな逃げ切り勝ち。期待されていた素質がやっと開花した印象で、再度今回の1400戦ならオープン相手でも力は十分に通用するはず。その後、中3週レース間隔があいたが、1週前追いは南の本馬場に入って意欲的な併せ馬を消化。3歳未勝利馬を大きく1.6秒追走から、結局は1馬身ほど届かずにゴールインしたが5F60.1-3F34.0-1F11.4秒と実戦なみの時計が出ており、このひと追いで息もちが良くなること確か。今の時計がかかる馬場は大歓迎で、ましてや牝馬限定戦。そしてベストの1400となれば本領発揮は間違いなし。逃げ策に多少からんでくる馬がいたとしても、そのスピード能力で突き放す可能性は十分にありそうだ。

・フォーエバーマーク
 近4走は6、13、17、11着と逃げ、もしくは先行して惨敗しているが、スタートダッシュとスピードは非凡。展開さえ向けば大駆けする期待の持てる馬。今回は立て直しを図り、ひと息入れたが、坂路コースでジックリ乗り込まれ、1週前に追い切りは、先行2頭を4Fから2秒追走。それでも1F手前で押さえ切れない手応えで鋭く反応し12.6-上がり38.0秒。ベストの1400なら逃げて突き放せる可能性大。最後までしぶとく粘る一発期待。

◆土曜中山11R・ニュージーランドT
・チャンピオンヤマト
 さすがに前走は苦しい条件が重なってしまった。休み明けプラス昇級(それも重賞)では、ハナを奪ったものの一気に飲み込まれて大差負け。しかし、スピード能力の高さは十分に見せており、今後のステップを考える上では、決して無駄にはならない一戦としていい。その後はトレセンにとどまって、このマイル戦に狙いすました調整。相変わらず動きは素晴らしく、大化け可能なムードが漂う。使い込まれた芝コンディションなら、パワー兼備のこの馬には絶好の舞台。穴馬としての資格は十分にあるはずだ。

・セイクレットレーヴ
 1週前追いは、マイネルアウストロ、ルシャンベルタンの古馬勢を外から4馬身ほど追走し、1頭だけ余裕の手応えで2馬身先着した。力強い伸び脚で動きの良さが目立ち、間隔があいた不安はまっったくなし。以前見せていた気性面の若さも出さず、本格化してきた感がある。ここ2戦の好走が示すとおり、抑える競馬が身についてきたし、荒れぎみの馬場も苦にしないはず。坂上から、鋭く伸びそうだ。

・ホーカーテンペスト
 気性の激しい馬で中距離戦では折り合いに苦労したが、マイルに距離を短縮した前走は競馬内容が一変した。1週前はウッドチップで82.0-68.5-54.5秒。テンからカカりぎみに13秒台で飛ばしてしまったが、それでも大バテすることなくゴールイン。以前は細く見せる体つきだったが、体に丸みが出て、ここにきての成長も目立っている。激しい気性を抑えることが出来れぱ、爆発的な末脚に変えることが出来る馬。一瞬の切れが活きる中山マイルはベスト条件、状態の良さもあり、重賞挑戦でも十分好勝負になる。

◆日曜中山11R・春雷S
・ゴールドアグリ
 骨折で1年以上の休養になったが、先々週、終い追われて11.5秒の鋭い伸び脚。1週前追いも、1000万のニューレジェンドを1秒近く追走して、ゴール前は楽勝の手応え。2馬身ほど先着した。動きに重さがないし、多少余裕残しの馬体も、最終追い切りと輸送で、キッチリ絞れそうだ。新馬、重賞を連勝した馬で、能力はオープン級。気性の勝った馬で久々でも力を出せるタイプ。

・ショウナンカザン
 昨年のラピラズリS以来、4か月ぶりの実戦。放牧先から3月中旬に戻ってからは急ピッチの乗り込み。3月21日に6F84.6秒、25日が4F54.6秒をいずれも余力残しの内容だったが、1週前追いの28日は南Dコースに入って格下500万ショウナンカライスと6Fから意欲的な併せ馬を消化。6Fから1.4秒と大きく追走から残り1Fで馬体を併せ、相手一杯に対し、ゴール前だけ軽く仕掛けた程度で併入。6F81.9-3F38.8-とまだタイムには不満が残るが、1F12.4秒で機敏に反応したあたりは合格点を与えられる。昨年1年間が正月の淀短距離Sを勝った後は16、7、18、5、12、11、13、12着と、まったく競馬にならなかったが、今回は十分に力を発揮するはずで、あとはスタートを互角に出れば…。

◆土曜中山10R・湾岸S
・ギンザボナンザ
 前走の東風S。スタートの出遅れはいつものこと。中団の内で脚をタメての追走。直線を、向いて外に持ち出されたが、馬場が悪く本来の切れる脚は見られずジリジリ詰めただけの5着。しかし、格上挑戦だったことと、悪い馬場を考えれば内容は上々。昨年の夏から休むことなく使われているが、疲れは微塵も感じさせず1週前の追い切りでは、終い抜群の手ごたえで敏感に反応し5F68.2-上がり38.1秒を計示。折り合いのつく馬、2200も不安はない。

◆土曜福島11R・福島民報杯
・トランスワープ
 2連勝後はひと息入れてリフレッシュ。休み休みでなかなかと軌道に乗れなかった馬だが、この中間も順調に調教を消化して、文句なしの状態を整えている。1週前はウッドチップで68.9-38.9秒。外ラチ沿いを回ったために全体時計は平凡だが、最後までスピードが衰えることなく、ラスト1ハロンを12.5秒。気合い乗りの良さと、追っての反応の鋭さが目立つ内容だった。一瞬で抜け出せる瞬発力が最大の武器の馬で、開幕週の馬場は大歓迎。遅咲きの大器が一気に3連勝を決める。

・モンテエン
 昨暮れのディセンバーS、6着以来で3か月半ぶりの一戦。昨年から使い込んでいただけに今回のリフレッシュはかなり有効で、馬体がひと回り成長しており、調教の動きは以前より明らかに迫力を増している。14日にポリトラックで6F80秒台を馬なりから軽く先着。22日も同じ併せ馬で5F63.7秒を余力十分にマーク。そして28日の1週前追いは本馬場に入り、前2週と同様に1000万モンテフジサンとの併せ馬。6Fから一気にスピードを上げ、ラスト1Fだけ軽く仕掛ける調教だったが、それでも6F77.0-3F34.6秒の実戦なみの時計。1Fはいいときの重心が沈むフットワークで11.4秒と、3週連続申し分のない動きを見せており、この時点で9分通り仕上がってきた。小回りコースを苦にするわけではなく、距離2000も心配なし。ここは力の違いを見せつけるはず。

◆日曜福島11R・吾妻小富士賞
・リネンパズル
 中山戦を使う予定もあったが、より適条件を求めての福島使い。小回り向きのスピードはなんとも魅力で、開暮週の絶好の馬場コンディションを味方に、ここは勝ち負けの期待がかかる。実績どおりの平坦巧者で、3か月ぶりを叩いての上積みも十分。ハナに行ってこそのタイプだけに、もちろん積極策で一気に飛ばす―手だろう。1000万でもあと一歩の3着が複数回あり、能力的には互角以上。中間の動きも絶好といえる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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