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皐月賞、アンタレスS、中山グランドジャンプなど

  • 2012年04月09日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中山11R・皐月賞
・ワールドエース
「前走(若葉S1着)は、皐月賞前に再度コーナー4つのレースを経験させるために使いましたが、折り合いはスムーズで強いレース。あとは本番までにゲートをしっかり確認しておきます。レース後も順調に調整できていますし、状態も変わらずいいですよ。切れ味を活かすレースが持ち味だが、中山コースを考えても中団にはつけたいので、ゲートを五分に出たいですね」(池江調教師)

・グランデッツァ
「前走(スプリングS1着)は順調に調整できていて期待はしていましたが、予想以上に強い競馬でした。レース後は特に疲れも見せず順調ですし、1週前追いきりも馬なりで併せ馬。当週やればきっちり仕上がるでしょう。本質的には良馬場がいいが、前走は悪い馬場もこなしているし、どんなレースでもできる馬。普通に走ってくれればチャンスはありそうですよ」(平田師)

・ゴールドシップ
「前走(共同通信杯1着)はうまくスタートを決めて好位で競馬。直線も追ってしっかりと伸びてくれました。それまで歯がゆい競馬が続いていただけに、ジョッキーがうまく乗ってくれて理想的な内容でした。レース後は1週間ほど短期放牧に出し、その後は厩舎で調整。中山コースは初めてですが、特に心配していません。状態もいいので楽しみですね」(須貝師)

・ディープブリランテ
「前走(スプリングS2着)も前半折り合いを欠いた分最後押し切れなかった感じでした。レース後はうるさい面もなく順調に調整できています。1週前追い切りは前に馬を置いて折り合い、しっかり先着といい内容でした。以前よりもだいぶしっかりしてきましたし、あとはいかに折り合ってスムーズなレースができるかだと思います」(渋田調教助手)

・アダムスピーク
「前走(弥生賞8着)はスムーズさを欠いてしまって、不完全燃焼のレースでした。幸い使ったあともダメージはなくすぐに乗り出せたし、その後も順調。1週前追い切りは遅れたものの、相手はその週にGIを使うジェンティルドンナだし、仕上がり度合いも違いました。馬場が荒れていたのもつらかったし、遅れは気にしなくていいでしょう。能力は高いし、引き続き期待しています」(石坂師)

・トリップ
「前走(弥生賞2着)は2走前のラジオNIKKEI杯(4着)よりも馬がしっかりしていて良かったし、しっかり賞金を加算できたからね。レース後も順調に乗り込んで、上積みを感じる状態。調教で負けたことがないぐらい動く馬だが、柔らかさもあって具合はいいね。力のいる馬場はこなすが、良馬場でスムーズな競馬をしてほしい」(松田博調教師)

◆土曜阪神11R・アンタレスS
・ゴルトブリッツ
「前走(仁川S1着)は、心房細動後の状態を考慮し、放牧先でじっくり調整して間隔を開けました。その効果もあって、非常に強いレースでしたし、まだ底を見せていませんからね。この中間はじっくり厩舎で調整してきましたが、状態は引きつづき良好。阪神コースとも相性がいいので、なんとかいい結果を期待したいですね」(高島調教助手)

・ニホンピロアワーズ
「前走(名古屋大賞典1着)は強い内容でしたね。レース後も順調に乗り込めており、1週前追い切りもいい動きでした。馬は元気いっぱいで、不安の無い状態ですからね。この馬らしい状態になってきているし、いいレースを期待しています」(大橋調教師)

・ダイシンオレンジ
「前走(名古屋大賞典2着)は勝ち馬にやられてしまいましたが、久々だったことを考えれば内容は悪くありませんでした。一度使って上積みが見込めるし、この中間も順調に乗り込んでいるのでこれから良化してくれると思いますよ」(庄野調教師)

・インパルコ
「前走(アルデバランS10着)はゲートこそうまく出てくれましたが、ハンデが重かったことは響きました。状態も本来のデキにはあと一歩でしたから、レース後は無理せず放牧に出してリフレッシュ。帰厩後は順調に調整できていますが、まだ動きが重い気がするので、ここを使ってグッと良くなってきそうですね」(池江調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・皐月賞
・コスモオオゾラ
 あまり強く追わない厩舎だが、1週前ということもあって終いビッシリ追ってきた。残念ながらエラー表示になってしまったが、かなり速い時計が出たはず。迫力ある動きで気合のりも良好。中間は牧場でジックリ乗り込み、好調子をキープしている。前走が示すように、かなりのレース巧者。フルゲートの激戦でも、同馬なりの競馬ができそうだし、何より荒れ馬場が味方しそうだ。

・マイネルロブスト
 4日の1週前追いは2頭を前に、5Fでは1秒4追い駆け、一旦直線1Fで並びかけたが、そこから再びエンジンがかかり一気に2頭を1.3秒以上突き放す快走ぶり。5F65秒8〜3F36秒3〜1F12秒3は今の時計がかかるウッドコースにしては出色のタイムだ。稽古駆けタイプといえすでに9分通りの仕上がり状態にあることは確かで、最終追いは終い重点に5F69秒前後、そして1Fをキチッと追ってくれば万全のデキになるはず。スプリングSの敗因は道悪につきる。決め手優先の馬場、上がり時計が今のコンディションで末脚を生かすタイプ。人気が下がってきただけに、思い切った後方待機で直線勝負に徹すれば一気の差し切り勝ちは夢ではない。

・ロジメジャー
 スプリングS・3着で出走権を得たいわゆる格下馬だが、今の充実ぶり、デキの良さを示すに十分な1週前追い切りを消化。4日はDウッドに入って古馬1000万オメガブレインと同格ロジサンデーとの3頭併せで、道中追走の形から、直線は真ん中に入って余裕十分の手ごたえ。最後は3頭でピッタリ馬体を併せゴールインしたが、5F68秒3〜3F39秒2〜1F12秒9と平凡な時計といえ、脚どりは更に力強く、動き馬体も躍動感タップリ。これで最終追いは再度68秒台で、余裕の動きという内容でもキッチリ仕上がってくるはず。持ち時計がなく、力もまた未知な部分があるが、逆に今の勢いは他の陣営にはないもので、2分00秒前後の時計決着で、ゴール前大接戦の競馬になれば想像以上の力発揮はありそうだ。

◆土曜中山11R・中山グランドジャンプ
・マジェスティバイオ
 前走は当然のように本番のグランドジャンプを見すえた仕上げ。「なんとか9分どおり」といった印象を受けたが、それでも63キロを背負いながら、文句なしの完勝劇。多少、相手関係に恵まれたことは事実でも、力の違いをまざまざと見せつける結果となった。もちろん使っての上積みはかなり大きく、実績、コース経験の強みを加味すれば、当然冬→春連覇の期待大。馬場状態に左右されるような軟弱さもなく、かなり信頼度の高い人気馬といっていいだろう。もともとが飛越巧者だったが、ここにきてさらに安定感を高めており、不安材料はまったくない。

◆土曜中山9R・山藤賞
・ファイナルフォーム
 経験馬相手に1番人気と決して過剰な期待ではなく、全く危なげのない競馬でデビュー戦を圧勝してきた。1週前はウッドチップで70秒9-40秒8とセーブしてきたが、押さえるのに苦労するほどの手ごたえで気合満点の姿を披露。実戦を1度使ったことで、自ら走る気を見せるようになり、大きな上積みを見せている。好位からスムーズに抜け出したレースぶりから、器用さも兼ね備えている馬。昇級戦でもキャリアの不安よりも、好素質への期待のほうが大きく、勝ちっぷりに注目したい。

・クリールカイザー
 前走の水仙賞。カリカリしてテンションが高く馬場へ先に入れた。3角から少し折り合いを欠きぎみに4角で先頭集団の外。直線で抜け出したが、勝ちに行ったぶんゴール直前で差された。この中間は、ひと息入れてジックリ調整され、1週前の追い切りは同格セイカフォルトゥナと併せ5F68秒0〜上がり37秒7。先行の形だったにしても、抜群の手ごたえで1秒先着と圧倒。落ち着き出て精神面で進境。脚をタメて差す競馬がベスト。

◆土曜中山10R・総武S
・ドレミファドン
 大事に使われているため、まだキャリア8戦だが、ダート戦では[3-2-1-1]と底を見せていない馬。この中間もじっくり乗り込まれ、1週前はウッドチップで格下馬を4馬身の追走して68秒4-38秒5。直線軽く仕掛けると好反応を見せて、ラスト1ハロンを12秒8。普段は稽古では動かないタイプだけに、今回の動きは反応・伸び脚ともに目立つ内容だった。1番人気を裏切ってしまった前走だが、脚抜きの良いダートで逃げ切られた展開を考えれば、3着とはいえ期待通りの伸ぴ脚は見せている。状態絶好、良馬場なら地力の違いを見せつける。

◆日曜中山12R・春興S
・ミヤビファルネーゼ
 前走の韓国馬事会杯。いつも通りに後方からのレース。4コーナーから追い上げて大外へ。直線で力強く伸びたが0.2秒差の3着。道悪は苦手なだけに内容は濃い。1週前の追い切りは1000万のアサクサマリンバを5Fから4馬身追走。それでも手綱を引っ張ったままで鋭敏に反応し65秒1〜上がり37秒1。とくに最後の1F11秒4は光った。良馬場で流れに乗りさえすれば末脚爆発。

◆日曜福島11R・奥の細道特別
・シンボリボルドー
 前走の中山戦では、しぷとく末脚を伸ばして2着確保。実績の乏しかった中央場所で結果を残せたように、ここにきての充実ぷりには目を見張るものがある。ここは中2週の競馬。中間は北の角馬場主体の調整だが、タフな馬らしく疲れは皆無。暖かい季節になって、馬体の張りもグンと良化してきたように映る。メンパー弱化の福島+得意の2600メートル戦なら、もちろん好勝負必至。スタミナと持久力比べなら、文句なくナンパーワンの評価が必要だろう。

◆日曜阪神11R・淀屋橋S
・ダイメイザクラ
 除外がらみて出走が延びたが、勝った前走の中京戦が大幅なマイナス体重。馬体を戻すという意味では、間隔をとれたのは大きなプラスとしていい。以前は一千万条件でもチョイ足らずという馬だったが、ここにきての充実ぶりには目を見張るものがあり、常に相手なりに走ってしまう根性も大きな魅力。初の準オープン挑戦の今回も、互角以上の評価が必要だろう。2週続けて素晴らしい動きを見せたように、体調も文句なしの◎。一発大駆けを期待したい。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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