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レース動画のスマホ対応

  • 2012年04月13日(金) 18時00分
 名古屋競馬が、今シーズンからライブ中継の映像をUSTREAMでも配信をはじめた。

 地方競馬のネットでのレース映像は、地方競馬全国協会のサイトをはじめ、オッズパークや楽天競馬のサイトでも配信されているが、あらためて主催者が独自にUSTREAMでの配信もはじめたのは、スマートフォンなどのモバイル端末に対応するためだろう。USTREAMでのライブ映像の配信は、地方競馬ではホッカイドウ競馬に続いて2場目となる。

 個人的な話で申し訳ないが、買おうかどうしようかずっと迷っていたiPadを先日ようやく手に入れた。買うのを躊躇していたのは、地方競馬のレース映像が見られないため。レース映像が見られなければ、仕事にはあまり役立たないと考えていたからだ。しかしそれでもついに買ったのは、四十代も後半になって、先端技術についていけなくなるように感じることが多くなり、そうしたことになんとかついていこうという悪あがきのためでもあった。

 そうした中で、地方競馬がUSTREAMでのライブ配信をはじめてくれると、iPadでも映像を見られるようになってありがたい。

 一方で、海外の競馬サイトの映像はiPadでも見られるものが多いのに、なぜ日本では競馬の映像が見られないのか。なるほど、これは競馬の映像が見られないのではなく、日本ではパソコンのOSとしてWindowsが圧倒的なシェアを占めてきたため、動画の多くがWindows Media Playerでの再生を前提しているからだと気づいた。

 たしかにこれまではWindowsで馬券が買えて動画が見られて、あとは携帯で馬券が買えれば良かっただろう。しかし早ければ2年後くらいには携帯がなくなってスマホに取って変わられると言われている時代だ。ちなみに競馬総合チャンネルの携帯専用サイトもスマホ対応への移行では苦労したらしい。特にこれからの若い世代は、スマホやタブレット端末が標準となり、パソコンを持たないという人がほとんどになるのではないか。

 馬券発売ではスマホ対応がかなり進んでいるようだが、競馬の動画配信でもスマホやタブレット端末への対応を早めに進める必要があるのではないだろうか。

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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