マイラーズC、フローラS、福島牝馬Sなど

2012年04月16日(月) 18時00分

【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・マイラーズC
・エイシンアポロン
「マイルCS(1着)後は中山記念からドバイの予定で調整していましたが、その過程で筋肉痛を発症。無理せずに休養させて、今は安田記念を大目標にしています。帰厩後は順調で心身ともにフレッシュな状態。筋肉痛の影響は感じませんよ。1週前追い切りの動きも良かったし、いきなりからでも力は出せそうです」(中山調教助手)

・トーセンレーヴ
「前走(洛陽S1着)は初めてのマイル戦でしたが、折り合いに不安なく素晴らしい切れ味を見せてくれました。距離適性はあると見ていいでしょう。その後は一度放牧に出してリフレッシュ。ここに向けて順調に調整できています。1週前追い切りも馬場が重い中動きはしっかりしていましたし、相手は強くなりますがここでも楽しみです」(川合調教助手)

・ダノンヨーヨー
「前走(マイルCS4着)は、それまで力が出せていないレースが続いていたので、復活のきっかけは掴んだ内容でした。レース後は京都金杯を使うプランもあったが、捻挫してひと息入れました。帰厩後はここを目標に調整して順調そのもの。調教でもこの馬らしい動きを見せていますし、いい仕上がりです。あとはゲートを五分に出てくれれば楽しみ」(音無調教師)

・ミッキードリーム
「前走(ダービー卿CT7着)は外枠から外を回らされる形で、この馬らしい先行力を活かせなかったね。レース後は減っていた体も戻って順調だし、今回は長距離輸送もないのでここを使うことに。能力的にはもっとやれていいはずだし、マイルも合っていると思うので改めて期待したい」(音無調教師)

・レッドデイヴィス
「前走(中山記念11着)はどうも少し行きたがったことが影響したのか力を出せませんでした現状はマイルが一番いいのかもしれないということで、ここを目標にしました。放牧を挟んで帰厩後はこの馬らしい動きになかったので、1週前は芝コースで併せてビシッと。これで気合いが乗ってくれば。条件もいいので期待しています」(音無調教師)

◆日曜東京11R・フローラS
・フラゴリーネ
「前走(未勝利戦1着)は直前の追い切りが本当に弾けるような素晴らしい動きだったから期待していましたが、そのとおり強い競馬でした。小柄な馬で馬体維持がポイントになりますが、うまく回復していますし、順調ですよ。瞬発力が持ち味ですから、直線の長い東京コースも楽しみです」(渋田調教助手)

・ラシンティランテ
「前走(フィリーズレビュー6着)は調教で工夫していたし、1400mということもあったので折り合いは問題ありませんでした。ただ、思った以上に馬場が緩く、そのあたりを気にしていたみたい。賞金的に桜花賞が難しかったので、放牧に出して調整してここへ。折り合い面が良くなってきている今なら距離もこなせるし、能力的にはヒケを取らない。良馬場なら楽しみです」(友道調教師)

◆土曜福島11R・福島牝馬S
・アスカトップレディ
「京都金杯、京都牝馬Sとここ2走は3着で、重賞でもいい競馬で力のあるところを見せています。その後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に調整してきました。休み明けの分少し硬さがあって本来のデキにはもう一歩だけれど、力は上位と思っているし、メンバー次第では楽しみですね」(須貝調教師)

・オールザットジャズ
「前走(中山牝馬S2着)は後方からのレースになって難しい流れだったけれど、最後はしっかりと差を詰めて力のあるところを見せてくれました。ここにきて成長を感じるし、素質が開花してきているという感じがしますね。この中間も順調ですし、大きな舞台に向けてここもいい競馬を期待しています」(清山調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・マイラーズC
・リアルインパクト
　中山記念は離された3着に終わったが、シルポートの大逃げに惑わされた結果で、評価下げする必要のない競馬。その後はひと息入れてリフレッシュ。3月末から調教を再開して、1週前はウッドチップで67秒3-37秒8。走る気満々の動きで、鞍上の仕掛けにも好反応、脚どりに乱れもなく、すでに臨戦態勢を整えている。開幕週で先行力をフルに活かせる馬場は大歓迎、安田記念の連覇に向けて、好発進を決める。

・フィフスペトル
　休み明け、重馬場、距離も1F長かった感があった前走6着は度外視。その後2か月レース間隔があいたが、3月下旬から乗り込みを再開し、28日、4月1日、4日、8日、そして1週前追いの12日と、中間は計5本の追い切り時計をマーク。12日はウッドコースに入っての単走追いだったが、後半からピタリ折り合いがつき、終始スムーズな走り。時計こそ5F70秒～3F40秒6は平凡だったが、スピード感十分の走りで、前走時より馬体面もスッキリ仕上がっている。昨秋のマイルCS・2着が示すように、直線に坂がない京都コースはフルにスピードを生かせる好相性。太めが絞れた今回は前走と一変の走りに期待。

◆日曜東京11R・フローラS
・ミッドサマーフェア
　後方から外を回り、直線だけで楽に抜け出した前走内容が、強いのひと言。未勝利の頃から動きの良さが目立っていた馬だが、追い込む競馬を身につけて完全に本格化。3歳牝馬としては一線級の能力を持った馬と思える。1週前の追い切りもスピード感があって絶好の動き。残念ながら桜花賞には間に合わなかったが、このレースをきっかけにオークスを目指す。

・チェリーメドゥーサ
　フェアリーSで5着後ひと息入れて臨んだ前走のアネモネSは、馬体こそ仕上がっていたが、終い手加減した稽古ばかりで中身が伴っていなかった。そのうえ不良馬場で鋭い決め手を発揮できず参考外とみた。この中間は順調に乗られ2週前に古500万のアップターンを6Fから1秒追走して83秒0-上がり38秒6を余裕で計示。そして1週前も終いを重視したにしても抜群の手ごたえで鋭く反応して67秒4-上がり37秒8。今回は調教過程がまったく違う。どんな競馬でもできる自在型で2000の距離も不安ない。

・ヘレナモルフォ
　前走のフラワーCは得意のしぶった馬場状態を味方に果敢な逃げ策に出たが、G寸前で息切れ。それでも勝ち馬とは0.3秒差の4着。不利な外枠からの競馬を考えると力をつけていることは確か。その後中4週レース間隔があいたこともあって中間は意欲的な乗り込みを消化。11日の1週前追いは古馬2頭相手に、真ん中に入っての併せ馬。ラスト1F軽く仕掛けると機敏に反応し、12秒2で食い下がった。今年に入って4戦目だが、引き続き状態面は絶好調そのもの。あとは開幕週特有のスローペース、絶好の馬場状態を生かせばスンナリ逃げ切れる可能性は十分にありそうだ。

◆土曜福島11R・福島牝馬S
・コスモネモシン
　前走も直線ではしっかり伸びて、勝ち馬からはコンマ5秒差6⑥着と見せ場を作ったが、もうひと伸びてきなかったのは道悪が一番の原因。やはり切れ昧勝負の馬なので、理想はパンパンの良馬場だろう。そういう意味では、開幕3週目の福島で戦えるのは大きなプラス。輸送に敏感な面があるので、前日入厩も吉と出る可能性が高い。牝馬同士なら、重賞は間違いなく勝てる力量の持ち主。この中間もしっかり乗り込んで、体調もペストに近い。

・アカンサス
　1週前追いは終い重点の調教だったとはいえ、黒光りの馬体で迫力ある伸び脚。動き、気合の良さが目立ち、状態面は文句なしと思える。前走は見せ場なしに終わってしまったが、これは道悪の影響か。オークス、秋華賞ともに0.5秒差の競馬をした能力は、ここでは互角以上のもの。本来は早めに動ける脚もあり、小回りコースも苦にしないはず。復興競馬に参戦する武豊騎手に花を添えてくれそうだ。

・マイネイサベル
　4か月ぶりの中山牝馬Sは4着とはいえ、流れを読んで先行策を取れたのは大きな収穫。その後は反動もなく10日後には調教を再開。先週はウッドチップの外ラチ沿いを回って68秒2-37秒9、直線目一杯に追われるとラスト1ハロンを12秒5。単走でも最後まで気を抜くことなく、鋭さ満点の伸び脚を披露。もう1本欲しかった前走とは、息づかい・動きともに大きく変わってきた。GIと1400で距離が短かったフェアリーSを除けば、重賞を7戦して掲示板を外した事がない実力馬。状態面に不安もなく、勝ち負けの競馬になる。

◆土曜東京10R・鎌倉S
・パワースポット
　前走の1000万した。テンションは少し高目だったが、折り合いに注意して最高方から。直線で残り500メートルから仕掛けると力強く伸びて抜け出した。この中間はひと息入れたが、急ピッチで調整され、1週前の追い切りは6Fから3歳500万のオオタニジムチョウを1秒4追走し83秒3-上がり38秒5をゴール前で軽く仕掛けただけでマーク。道中キッチリ折り合って気性面での成長を感じさせた。東京コースで全3勝。昇級戦でもここを目標に万全の仕上げ。緒戦が狙い。

◆土曜福島12R・米沢特別
・ワイズドリーム
　およそ3か月間隔はあいたが、調数の動きは覇気にあふれており、リフレッシュ効果は十分。1週前の追い切りは、朝一番に66秒6-51秒1-37秒9を単走でマーク。馬体に太め感はまったくなく、直前にもうひと追いすれば態勢は整うはずだ。気性の勝ちすぎている面があり活躍の活躍の舞台は「ひと息で走れる」ダートの短距離戦に限られるが、平坦+右回りの福島なら通用可能なスピードの持ち主。スタートを決めて先手がとれればば、いきなり好勝負可能とみる。

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