スマートフォン版へ

天皇賞・春、青葉賞など

  • 2012年04月23日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・天皇賞・春
・ウインバリアシオン
「京都記念(6着)後、筋肉痛のような症状があったので放牧に出して立て直し、前走(日経賞2着)は仕切り直しの一戦。大きく逃げた勝ち馬は捉えられなかったが、最後しっかり脚を使っていたし、内容は良かったと思います。その後は順調に乗り込んでおり、状態も上向き。今までで一番いい雰囲気で調整できているし、着実な成長を見せているので楽しみ」(中山調教助手)

・オルフェーヴル
「前走(阪神大賞典2着)はああいう形になって人気に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいでした。その後調教再審査は11日に無事にパス。調教再審査に向けて慣れないEコースでの調整が続いたのでいくらかダメージはあったと思いますが、しっかりケアしてきたので大丈夫。1週前追い切りに跨がった池添騎手も背腰の感じは変わりないと言っていました。今回は菊花賞よりもさらに1ハロン延びるのでペースも遅くなるだろうけれど、一度使った上積みはありますからね。京都の外回りというのもプラスになるはず」(池江調教師)

・ギュスターヴクライ
「前走(阪神大賞典1着)は確かにラッキーなところはあったけれど、出入りの激しい内容にも自分のペースを守って強い馬を負かしたのだから、力をつけていますね。レース後はダメージなく順調そのもの。今は馬が充実していると感じます。1週前追い切りの動きも上々で、このメンバー相手にどれだけやれるか楽しみですよ」(佐藤調教助手)

・トーセンジョーダン
「前走(産経大阪杯3着)は仕上がり途上で馬も落ち着き過ぎていたほどだったけれど、ゴール前で差し返す勢いだったし、力のあるところは見せてくれました。ひと叩きしてしっかりと筋肉がついてきたし、順調そのものですよ。距離は初めてだけれど、折り合いに不安のない馬だからここでもいい勝負ができるのではないかと期待しています」(池江調教師)

・ヒルノダムール
「前走(阪神大賞典4着)は条件を考えればよく走ってくれているが、直線勢いがついたところで不利があったからね。レース後は多少反動があって回復に時間がかかったが、時間もあったのできっちり立て直していい状態に戻っています。この中間から調教でシャドーロールをつけているけれど、落ち着きが出てきた様子。ここは目標にしてきたレースだから、いい結果を期待したい」(昆調教師)

・ユニバーサルバンク
「前走(大阪−ハンブルクC1着)はしっかりした伸びを見せていい勝ち方だったね。レース後は特に疲れもなく調整できています。1週前追い切りは少し終いがかかったが、乗り込み自体は順調だし、状態は引き続きいいね。長距離輸送は苦手なタイプのようなので、今回京都でやれるのもいいし、血統的に長丁場は合っているはず。どれだけやれるか楽しみだね」(松田博調教師)

・ローズキングダム
「前走(産経大阪杯4着)は休養を挟んで馬体が戻っていたし、調教でもこの馬らしい動きを見せていたので期待していました。馬場が良ければもう少し際どい勝負になったはず。レース後も馬体をキープできているし、引き続き順調です。使い込むと良くないタイプだけれど、今回は叩き2戦目。この距離でいかに折り合えるかがポイントになるけれど、体調はいいので楽しみですね」(橋口調教師)

◆土曜東京11R・青葉賞
・クランモンタナ
「前走(すみれS2着)は惜しい競馬だったけれど、力のあるところは見せてくれたね。その後は放牧を挟んでここを目標に調整してきました。体調自体はいいけれど、坂路で併せてやった1週前追い切りの動きがちょっと物足りなかったので、当週のひと追いでどれだけ変わってくるか。能力は高いのでダービーの権利を取りたいですね」(音無調教師)

・タムロトップステイ
「前走(アザレア賞1着)は前々で流れに乗って強い勝ち方。その前(アルメリア賞)3着のときの勝ち馬が毎日杯2着だし、レベルを考えるとメンバー次第では好勝負可能じゃないかな。大型馬の分、汗を掻きやすい季節になって調子はグンと上がっているし、1週前追い切りの動きも上々。揉まれてもひるんだりしない強さがあるし、スムーズに流れに乗れれば楽しみ」(西園調教師)

・ヤマニンファラオ
「前走(ゆきやなぎ賞1着)は好位置からしっかりした伸びを見せて快勝。その後も順調に来ているし、1週前追い切りの動きが良かったからね。まだ子供っぽいところがあるけれど、それだけ伸びしろもあるということ。距離はまったく問題ないし、なんとかダービーの権利を取りたいですね」(河内調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・天皇賞・春
・ジャガーメイル
 前走の阪神大賞典は、3か月ぶりの出走のため調教での脚さばきが硬く8分程度のデキ。さらに悪い馬場に脚を取られて直線半で甘くなり仕方のない5着。1週前の追い切りは、いつも通りポリトラックで追われ、6F78.2-上がり35.6秒の好時計を叩き出した。一度叩かれたことで前肢の硬さは完全に快勝され、歯切れのいいキビキビした走りを取り戻した。今回はジャパンC3着以上のデキに感じられ、打倒オルフェーヴルへ。

◆土曜東京11R・青葉賞
・フェノーメノ
 スロー必至の組み合わせで、待機策に出た弥生賞は完全に作戦ミス。6着とはいえゴール前猛追して、2着馬とはコンマ2秒差。重賞でも互角以上の能力は見せていた。その後は寄り道をせず、ここに目標を決めて、順調に乗り込みを消化。 1週前はウッドチップで82.0-66.4-38.7秒。稽古駆けのラッキーバニラを4馬身追走から、逆に2馬身突き放してゴールイン。追っての反応良く、力強い脚どりは迫力満点。ここに来ての成長を見せつける好内容だった。現時点ではやはり先行策がベストの馬、前走の負けで作戦に迷いはなく、権利だけではなく勝ってダービーヘ進む。

・サトノギャラント
 スプリングS→皐月賞→青葉賞というローテーションはかなり厳しいが、中間の調整ぶりを見る限りその反動は皆無に等しい。今回はさすがに中1週のレース間隔を考え、1週前追いこそできなかったが、休み明けを使い込んで3戦目らしく息もちが上向いていることは確か。歩様にも硬さがなく、好調をキープの状態。東京戦は3走前、出遅れながらも直線ゴボウ抜きを決めている相性のよさ。距離2400mに対するスタミナ、決定力もヒケを取ることはない。ダービーへの出走権を是が非でも得なければならない一戦。前半巧く折り合いがつけば、一気の差し切りも十分ある。

◆日曜福島11R・福島民友C
・アポロフェニックス
 稽古駆けタイプとはいえ、1週前追いは余裕の手応えで49秒台の好時計をマーク。回転の速いフットワークでスピード感満点の動きを見せた。気合ものって、状態面は文旬なしと思える。GIに挑戦した前走も、12着だが0.7秒差。前残りの競馬で、終いしっかり伸びており、それほど差のない競馬をしてきた。福島千二は条件戦とはいえ快勝した実績があるし、能力は互角以上。

・スプラッシュエンド
 前走は馬場状態を考慮し意欲満々の連闘策に出たが、これが時計がかかれば通用の狙いどおりの結果で、直線ゴボウ抜きでの勝利。今回は初のオープン挑戦。再び前走のような決め手発揮に「?」がつくが、開幕してから4週目、最終日の馬場は今までどおりなら直一気型有利だけに、前半巧く流れに乗れれば連勝の可能性はあるはず。前走後2か月レース間隔があいたが、中間は強い追い切りを3本消化。特に1週前追いとなった18日は念を入れて2本馬場に入っての併せ馬。5F69.7-3F40.2秒と抑えた内容だったが、それでも芝の感触を十分に確かめ、動きも素軽さ十分だった。同じ小回りの札幌コースを克服しているだけに、福島コースも苦にすることはないはず。大外一気に期待。

◆土曜東京9R・陣馬特別
・ラッキーバニラ
 前2走の琵琶湖特別、館山特別はともに道悪競馬。飛びが大きく緩い馬場に脚を取られてリズムを崩しての逃げ。不完全燃焼で参考外のレース。1週前の追い切りはめずらしく力を必要とするウッドコースで、3歳オープンのフェノーメノと意欲的に追われ、6F83.2-上がり38.7秒。さすがに瞬発力の差で2馬身ほど遅れたが、これだけハードに追われたのは久しぶり。馬場コンディションの素晴らしい東京コースで改めて期待。

◆日曜東京9R・晩春S
・ラインジェシカ
 1週前追いは終い重点とはいえ、走る気を全面に出して、素軽さ満点の伸ぴ脚。毛艶の良さも目立ち、前走時の好状態をキープしている。左回りに実績があった馬だけに前走の勝利は本格化してきた証。勝ち味に遅い印象を払拭した感がある。東京コ―スを得意にしているし、特に芝の千四では確実に伸びてくる馬。このクラスに上がっても差がないはずだし、今回は馬券的な妙味も十分。

◆日曜京都10R・端午S
・イジゲン
 デビュー戦の芝は案外な結果だったが、ダートに舞台を移した2戦目からの2連勝は、名前どおりに次元の違いを感じさせる圧勝劇だった。その後も体を緩めることはなく、先週はウッドチップで69.3-39.7秒。併せたエパティックが目一杯に追っているのを横目に、馬なりのまま楽々と併入。体が引き締まってきたことで、脚さぱきには鋭さが加わり、一戦ごとの上積みを大きく感じさせる内容だった。すでに重賞戦線を意識させる馬。オープン特別でも壁は感じず、勝ちっぷりに注目したい。

◆土曜福島11R・飯坂温泉特別
・ブルーソックス
 前走後は、この福島のハンデ戦に狙いを定めて、追い日ごとに北馬場で併せ馬。1週前には、先行するタマノリテラシーを5ハロンでおよそ3秒追いかけて先着。脚抜きのいいダートコンディンョンだったとはいえ、64.0-49.4-36.8秒(強めに)は出色の好タイム。仕上がりの良さをアピールしていた。小回り向きの器用さがあり、実績どおり1700メートルもベストの条件。ハンデはせいぜい55キロ止まりのはずで、もちろん好勝負必至とみる。

◆土曜福島12R・土湯温泉特別
・マンダリンレイ
 ここは1月の小倉以来のレースとなるが、しっかり乗り込んで万全の仕上がり。1週前には単走で66.3-51.2-38.1秒を軽快にマーク(強めに)。細身の馬体ながら、この馬なりにフックラと見せており.休養効果が見てとれる。ダラダラと脚を使ってしまうと意外と弾けないが、道中じっくりとタメれば、鋭い決め手を発揮できるタイプ。開催がすすんで4週目の福島なら、少し時計もかかるはず。平坦小回り向きの末脚に注目したい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング