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ヴィクトリアマイル、京王杯SCなど

  • 2012年05月07日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・ヴィクトリアマイル
・オールザットジャズ
「前走(福島牝馬S1着)は上手にレースを進めての完勝。2走前の中山牝馬S(2着)でもスタートで後手を踏んだにもかかわらず終いでしっかり脚を伸ばしており、ここにきての充実ぶりが目立ちます。この中間も順調そのものですし、今の勢いならここでも好勝負可能ではないでしょうか。あとは切れ味を活かせる良馬場でやりたいですね」(山田調教助手)

・マルセリーナ
「前走(阪神牝馬S2着)は、調教の走りでも前向きさが出てきていたし、馬体の張りなどもそれまでとは全然違っていたので期待していたんだ。敗れたのは残念だけれど、本番に向けていいレースができたと思う。その後も順調に調整できていて、1週前の動きも本当に良かった。東京のマイルならじっくり進められるし、今のデキなら楽しみだね」(松田博調教師)

・フミノイマージン
「前走(阪神牝馬S3着)は直線でやや不利があったことがすべてで、内容的には強いレースだったと思っています。レース後は短期放牧を挟んでここを目標に調整。緩めずに乗り込んでいたので、馬体には前走以上に締まりがあっていい状態です。東京のマイルも経験していますし、力さえ出し切ればいいレースができるはずです」(中井調教助手)

・ドナウブルー
「前走(中山牝馬S11着)は大幅な馬体減になってしまいましたし、そのあたりが思わぬ結果に繋がったのだと思います。レース後は放牧に出して立て直し、ここを目標に調整。順調に乗り込めています。状態はいいですし、能力的にはここでも通用するはず。あとはやはり長距離輸送をクリアしてくれるかどかがポイントでしょう。前走に続いて2度目なので、慣れを見込みたいところですね」(石坂調教師)

・アスカトップレディ
「前走(福島牝馬S4着)は外枠から外、外を回らされる展開。厳しいレースになったが、それでも直線はいい脚を長く使って4着だからね。力は見せてくれた内容だと思います。レース後は特にダメージもなく順調に調整。1回使っての上積みを感じる状態だし、いいデキでレースに臨めそうです。メンバーはグッと強くなるけれど、デキの良さでいい競馬を期待したいですね」(須貝調教師)

◆土曜東京11R・京王杯SC
・オセアニアボス
「前走(ダービー卿CT2着)は勝ち馬に先に内に入られてしまったから、そのタイミングだけの負けでしょう。レース後は特にダメージもなく順調に調整できており、充実しているのを感じますね。攻め馬ではズブさを見せるようになっていますが、レースでは極端な位置取りにさえならなければいい競馬をしてくれるはずです」(渋田調教助手)

・グランプリボス
「前走(マイラーズC13着)は後ろからの競馬になってもうひとつ力が出せませんでした。マイルだと最初の1ハロンを慎重に入らざるを得ませんし、この距離なら抑えずにすんなり行けるはず。使ったあと大きな変わり身は感じませんが、気持ちのスイッチが入れば一変できるタイプですから、そのあたりに期待しています」(渋田調教助手)

・サダムパテック
「前走(東京新聞杯13着)はどうも敗因がはっきりしないのですが、一度立て直すために放牧に出していました。ここを目標に4月半ばに帰厩させ、その後は順調に調整できています。今まで一番強い勝ちっぷりと言えるのが、東京スポーツ杯2歳S。そのコースで走らせたいと思って照準を合わせました。リフレッシュ効果も見込めるし、なんとかいい競馬を期待したいですね」(西園調教師)

・レオプライム
「前走(心斎橋S1着)が強い勝ち方。これで1000万下、準オープンを連勝と充実していますね。一度放牧に出してリフレッシュさせてここを目標に帰厩させていますが、その後も順調に調整できており、引き続き状態はいいですよ。メンバーは強くなるけれど、条件は合っているので期待したいですね」(友道調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・ヴィクトリアマイル
・アパパネ
 1.左回りで追いたい2.ダートで馬に負荷をかけたい(国枝調教師)という理由で、デビュー以来初めて北馬場で追いきった。一千万下のエクストラセックを6ハロンで1秒追いかけて2馬身先着(82秒4-65秒8-51秒5-37秒8)。直線では手綱をとった蛯名騎手が目一杯にしごくと、鋭く反応して12秒台前半の伸び脚。動きに陰りはまったくない。4か月ぶりの前走は、プラス4キロと少し余裕残しの造り。それだけに叩いた上積みは大きいはずで、今度はこの馬の底力を見直さなければなるまい。

・ホエールキャプチャ
 4か月ぶりで臨んだ前走の中山牝馬S。+14キロと余裕を残した仕上げ。さらにスタート直後にハミを噛んで折り合いを欠いてしまった。そのぶん最後の伸びを欠いて0.4秒差の5着。このレース目標にしてのステップレースで悲観する内容ではない。この中間は坂路で入念に調整され、1週前の追い切りでウッドコースの大外を回って6F80秒5〜上がり38秒6をゴール前で軽く仕掛けただけでマーク。馬体も締まり今度は万全の態勢。

・アプリコットフィズ
 ここ2戦は休み明け、不得手の中山ということで、ひと息の成績だったが、前走は6着といっても勝ち馬から0.3秒差。復活の兆しを見せた1戦と思える。今週は1F11秒台で絶好の動き。明らかに良化してきたし、気性面の成長で馬体が大きく減らなくなってきたことが強み。今の状態で、最も得意とする東京千六なら、GIでも十分通用する。

・マイネイサベル
 2日の1週前追いは南ウッドに入って単走追い。元来がケイコでは良さを見せないタイプで5F69秒2〜3F39秒7と、時計も平凡だったが、ラスト1F気合をつけてからは一気に末脚を伸ばし12秒5。1週前でこれだけ動ければ調教内容は合格点。休み明けを叩いて3戦目らしく万全の仕上がり状態までに持っていけそうだ。前々走の中山牝馬S、前走福島牝馬Sと、2戦とも今一歩詰めを欠いた戦いで4、5着だが、相性の良い左回り、距離もベストの1600戦になれば本来の切れ味十分の差し脚に期待しても良さそうだ。

◆土曜東京11R・京王杯SC
・サンカルロ
 惜しいところでGI制覇を逃してしまったが、反動なく、その後も入念な乗り込み。先週は珍しく半マイルから行きだし、終い11.5秒の鋭い伸び脚。これを馬なりでマークしたから凄い。今週も格下2頭を追走し素軽さ満点の動き。状態面は万全と思える。昨年は千四にしては遅い流れで、持ち味が生きなかったが、ペースが上がって折り合いさえつけば、決め手の違いで差し切る。

・ストロングリターン
 昨年の富士S以来になるが、4月に帰厩してからは、木曜日にウッドチップ、日曜日には坂路で、入念な乗り込みを消化している。先週はウッドチップで68秒8-39秒1。1秒4先行させた格下馬に直線並びかけ、軽く仕掛けると3馬身突き放してゴールイン。追っての反応良く、一気にギアを上げてきた走りに久々感はなく、来週もう1本追えることを考えれば、不安のない状態を整えている。東京コースでは大崩れがなく、昨年はシルポートを破って初重賞勝利を決めた相性の良いレース。最大目標のGIに向けて、好発進を決める。

・サクラゴスペル
 GI初挑戦となった前走の高松宮記念だが、前半から厳しい流れになったため、本来の好位差し戦法が通用しなかったが、それで勝ち馬とは0.5秒差の9着は地力強化の証。その後中6週レース間隔があいたが、坂路とウッドを交えて入念な乗り込み。2日の1週前追いは3頭併せの最内で、1秒追走から一気に突き抜け外の2頭に3馬身差先着。5F67秒6〜3F39秒0の時計は平凡でも、1Fの12秒7で駆け抜けた豪快な走りは特筆もの。年明けの連勝時の勢いをキープしていることは確かだ。今回はその連勝時の距離1400へ戻るだけに、前走のような戦いにはならないはず。ベストの東京1400で初のGII制覇に期待。

◆日曜東京10R・立夏S
・スノードラゴン
 月1戦のペースを守り、疲れや反動の心配は全くなし。1週前はウッドチップで71秒7-40秒0と軽く流して来たが、しっかりと折り合い、落ち着いたスムーズな走りを披露。バネを利かせた蹴り脚は鋭く、引き続き万全と言える状態が整っている。クビ差だけ差されてしまった前走だが、連闘で勝った3着馬サイオンにはキッチリ1馬身差つけているように、相手を褒める内容。好位から危なげなく抜け出せる競馬には安定性もあり、人気にはなるが不安材料はなく、この馬の中心は揺るがない。

◆土曜東京10R・立川特別
・ハングリージャック
 汐留特別は感冒での取消しだったが、道悪はカラッ下手だけに使えなかったことが良かったように思われる。取り消した影響はまったくなく次の週には調教を開始。1週前の追い切りは5Fから500万のアサクサポイントを4馬身ほど追走。それでもゴール前は押さえ切れない手ごたえで68秒2〜上がり37秒9を計示。めずらしく気合を全面に出して迫力満点の走りを見せた。[1-2-0-0]とベストの東京1600。馬場さえ渋らなければ必勝。

◆日曜新潟12R・三条特別
・テンゲントッパ
 2番人気の推された前走の東京戦だったが、1か月半ぶりの実戦ということで本来の行きっぷりがなく、直線ジリジリと差を詰めただけ。しかしこの馬は、間隔を詰めて調子を上げる馬。もともとがズブイ気性ということもあり、本来の目標は中1週で臨むこの新潟戦だった。小回りだと置かれてしまう傾向があるが、どっしりと構えて乗れる新潟ダート1800メートル戦なら、持ち前の「追ってのしぶとさ」をフルに生かせるはず。東京と比べるとメンバーが少し楽になる今回は、十分にチャンスがあるはずだ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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