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オークス、東海Sなど

  • 2012年05月14日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・オークス(GI)
・ジェンティルドンナ
「桜花賞(1着)は期待どおりの走りをしてくれました。チューリップ賞の前に熱発してひと息入ったものの、あのレースを使ったことで上向いたし、良かったと思っています。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、帰厩後は順調そのもの。1週前追い切りの動きも文句なしでした。折り合いに心配がないし、ここでもいい競馬を期待しています」(石坂調教師)

・ヴィルシーナ
「桜花賞(2着)は、勝ち馬に離れたところから差されてしまったからね。体を併せる形ならまた違ったと思うし、力のあるところは見せてくれました。レース後はいったん放牧に出してリフレッシュさせてから帰厩。ここにきて馬体に張りが出てきたし、順調に調整できています。折り合いに不安がないから距離は延びても大丈夫だし、いい競馬をしてほしいですね」(友道調教師)

・エピセアローム
「桜花賞(15着)は内枠が当たったので楽しみにしていましたが、今回は内々でずっとプレッシャーを受けるような形になってしまいました。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、帰厩後は順調に調整できています。精神的に落ち着きもあるし、いい状態でレースに向かえるでしょう。前走がこの馬の力ではないし、距離は延びても展開ひとつで対応してくれるはず」(石坂師)

・キャトルフィーユ
「前走(忘れな草賞1着)はうまくゲートを出てくれて、スムーズなレースをしてくれました。その後も順調に調整できていますし、元気いっぱいですね。1週前追い切りは福永騎手に跨がってもらいましたが、いい感触を掴んでくれたようです。折り合いに心配のない馬なので距離延長も心配していませんし、素質はここでも見劣りしないので期待しています」(山田調教助手)

・メイショウスザンナ
「桜花賞(5着)は折り合いもついていて、終いもしっかり伸びていたので、敗れたとはいえ次に期待が持てる内容でしたね。この中間も順調に乗り込んでいるけれど、1週前追い切りではまだ反応が物足りないように思いましたから、当週にもビシッとやってみるつもりです。距離延長でも問題ないタイプだし、ここでも楽しみですね」(高橋忠調教師)

◆土曜京都11R・東海S(GII)
・ゴルトブリッツ
「前走(アンタレスS1着)は3コーナーで砂を被ってちょっとモタつきましたが、最後はいい伸びで快勝。レース後は厩舎で調整してきましたが、調整は順調に来ています。昨年同様のローテーションですが、当時よりもパワーアップしていますし、秋へ向けてここで賞金を加算したいですね」(高島調教助手)

・ソリタリーキング
「前走(ブリリアントS1着)はダートに戻って想像以上に強い競馬をしてくれました。若い頃から期待していた馬だけれど、ここに来てかなり充実してきた印象だし、レース後も特に疲れなく元気いっぱい。ここでも前走のような競馬をしてくれればと思っています」(石坂調教師)

・ニホンピロアワーズ
「前走(アンタレスS5着)は斤量がどうこうというよりも、スタートで出遅れてしまい、向こう正面から行く形になったことと、早めに動いて脚を使ったことが最後に響いた感じでしたね。レース後は変わらずいい状態をキープしているし、もう少しじっくりと構えて脚を溜める競馬ができれば楽しみです」(大橋調教師)

・ワンダーアキュート
「前走(ダイオライト記念4着)を見ても地方の深いダートより中央の速い馬場が合っているようだし、ここは巻き返したい一戦。厩舎でじっくり調整してきて調子はいいし、順調そのもの当週のひと追いで態勢は整うでしょう。昨年勝っている相性のいいレースだから楽しみにしています」(佐藤正調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・オークス(GI)
・ミッドサマーフェア
 1週前追いは終い重点とはいえ、持ったままの手応えで1F11.8秒をマーク。前走快勝の反動もなく、動きの良さが目立っている。勝ち上がるまでに4戦を要したが、未勝利の頃から好調教を連発していた馬。前走が楽勝とも思える内容だったように、本格化した今なら、3歳牝馬では、ナンバーワンの能力を持っていると思える。距離延長も有利な材料で、今回は大きな仕事をしてくれそうだ。

・アイムユアーズ
 桜花賞の反動は少なく、4月中に調教を再開。先週はポリトラックで69秒1-38秒2、折り合いをつけて終いを伸ばす内容だったが、鞍上の指示にピタリと従い、ラスト1ハロン12秒4。体全体を大きく使った走りは、450キロ台の数字以上に体を大きく見せ、一戦ごとの成長とともに絶好調をアピールしてきた。800mの距離延長は未知数だが、母の母にはダイナカールがいるように、血統的背景を持っている馬。未だ3着以下なし、好位から安定して力を出せるタイプで、ここも勝ち負けの競馬になる。

・オメガハートランド
 桜花賞は長距離輸送が響いて馬体重が10キロ減。レースでも流れに乗り切れず、馬群を捌くのにもひと苦労。それでも上がり3Fは34秒5で上がっており、勝ち馬とは0.7秒差の12着。力の差はなかった一戦だった。その後は減った体も元に戻っており、中間は坂路とウッドを併用して十分に乗り込んだ。特に10日の1週前追い切りは古馬2頭との3頭併せから、直線真ん中に入ると意欲的な内容。内、外に残り1Fで一旦置かれ気味になるところから、石橋脩Jがゴーサインを出すと一気に反応し、逆にG前では手応えが一番良くなる程の切れ味で併入。5F68秒2-3F38秒8の時計は平凡でも、粘り強い動きが馬体減回復の証と言えるもの。距離は一挙に延長されるが、終い勝負に徹すれば足は互角。前半ロスなくコーナーを回り切れば大駆けのチャンス。

◆土曜京都11R・東海S(GII)
・サイレントメロディ
 1週前の追い切りとすれば、申し分のない動きだった。ヴィクトリアマイルに出走したアパパネと併せて、98秒9-83秒1-67秒5-52秒9-38秒5をマーク。7ハロンでおよそ3秒半先行しながら3馬身ほど遅れたが、これは目一杯に追わなかったため。放牧明けの前走(マーチS=GIII)を快勝したが、その反動はまったくなく、いかにも上がり馬らしい勢いを見せていた。出世は遅れたが、もともと素質を大きく評価されていた期待馬。GIIのここは相手も強くなるが、十分に通用可能な下地(決め手)はある。

・シビルウォー
 船橋の交流戦ダイオライト記念は久々が影響し、見せ場もなく8着。その後はここ目標に中間計4本の追い切りを消化。3日が1000万アサクサマリンバを3馬身追走から仕掛けてキッチリ併入。そして10日の1週前追いはOPミヤビファルネーゼを2馬身追走から、食い下がって併入。2週連続ポリトラックコースで意欲的な併せ馬。それだけに休み明けの前回と違って息の入りが良くなり、ラスト追ってからの反応も機敏さを増して叩いた効果が十分に出ている。それで直前は単走で折り合い専念の内容を消化してくれば万全のデキに仕上がるはず。昨年は不良馬場、後方からの競馬となってしまい不本意な結果だったが、2000m前後の距離はベストで、スンナリ4、5番手追走ができる流れも大歓迎。休み明けを叩いての上積みも十分なだけに今回は勝機。

◆土曜東京11R・メイS(OP)
・ミヤビファルネーゼ
 前走の春興S。スタートで出遅れて後方からのレース。3コーナー過ぎからジワジワ追い上げ4角では射程圏。直線で大外から地力で抜け出して勝利。見込まれた56キロのハンデだけに価値ある内容。この中間も楽をさせることなく順調に乗り込まれ、1週前の追い切りは同格シビルウォーと併せて4F51秒2-上がり37秒6。そして最後の1Fもしっかりハミを取って抜群の手ごたえで12秒2。昇級戦でもオープン特別ならチャンス十分。

◆日曜東京8R・ガーベラ賞(3歳500万下)
・トシザグレイト
 前走後中10日で調教を再開、1週前はウッドチップで70秒7-40秒1。軽く流した程度だが、バネを利かせた切れのある脚さばきは鋭さ満点。450キロ台と牡馬にしては小柄な馬だが、馬体減りの心配もなく、パンパンに張った馬体を見せている。エネアドには完敗の2着だったが、出遅れから猛追を見せた前走は、1勝馬クラスとすれば非常に優秀な内容。状態万全、末脚に自信を持った今、東京コースなら不発はなく、勝ち負けの競馬になる。

◆日曜京都11R・深草S(1600万下)
・タンジブルアセット
 3か月ぶりで臨んだ前走の鹿島特別。入念に乗り込み9分以上のデキにあったが、それにしてもダッシュ良くハナを切り最後まで楽な手ごたえで圧勝。地力の違いを見せた。この中間もハードと思える日程で調教を積まれ好調教を連発。1週前の追い切りはダートコースで5F66秒1-上がり38秒2。この馬にしては速い時計とはいえないが、シャープな脚さばきで、さらに集中力に磨きをかけてきた。昇級戦でも勢いを買う。

◆日曜新潟11R・駿風S(1600万下)
・ラルティスタ
 1週前追いは回転の速いフットワークでキビキビした伸び脚。軽く追った程度で11秒台の伸び脚を見せた。このタイプは短距離というか、距離は短ければ短いほどいいはず。ここを目標に万全の仕上がりと思える。新潟の直線競馬は3戦2勝という実績。スマートムービー、アフォードを押さえた、昨秋、雷光特別の内容が良く、千メートルならこのクラスでも十分通用する馬。ここ2戦を度外視して狙える。

◆土曜新潟11R・大日岳特別(1000万下)
・サンマルヘイロー
 新潟の千、千ニのスペシャリスト。前走500万とはいえ、後続に2馬身差をつける快勝。まったく危なげなく差し切ったのだから、確実に力をつけている。ここは中1週の競馬になるが、連日北の角馬場でじっくりと運動。疲れは微塵も感じられず、再度ピークに近い状態での出走となる。今回は相手強化の昇級戦だが、ハンデに恵まれそうなだけに十分に通用するはず。陣営は日曜の準オープンの千メートル挑戦も真剣に考えているほどで、その期待の大きさがうかがえる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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