昨2002年のJRAの2歳リーディングサイヤーランキングは、サンデーサイレンスが例によって断然の首位。2位にその代表産駒のダンスインザダークが入った。
注目は3位に新種牡馬のタイキシャトルが入ったことだった。もちろんタイキシャトルは中央・地方を合わせたフレッシュマンサイヤーランキングで首位を記録している。
タイキシャトル(父デヴィルズバッグ)は、マイル戦以下ではG1・5勝を含め、ほとんどパーフェクトだった馬。また、父のデヴィルズバッグは、同じヘイロー直仔のサンデーサイレンスと、マームードのクロスを持つ配合が似ている点で、短距離のスピードレースに強いことは予想されたが、はっきり芝向きでもあった。
朝日杯3着のテイエムリキサンが早くから頭角を現したが、もっとも光ったのはゴールデンキャスト。9月末の「ききょうS」1400mを1分21秒1のレコード勝ちだった。
それも一気に逃げ切ったのではなく、前半は控えて進み大外一気。上がり34秒4での楽勝だった。同じ週、古馬1000万特別を上回ったから立派だ。
骨折明けといっても、軽い剥離骨折だから競走能力には全く関係なし。本来の力は出し切れそうだ。これ以上距離が伸びると適正が問題になるが、マイルなら追走が楽になる分、むしろ有利だろう。
今週の栗東の坂路およびダートは全体に時計が速く、楽々と好時計を出す馬が目立ったが、立て直した14番ワンダフルデイズ。4番ウインクリューガー、さらに7番ドローアウターの動きはとくに光っていた。ともに先行できる点で13番ゴールデンキャスト逆転もある。