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安田記念、鳴尾記念、ユニコーンSなど

  • 2012年05月28日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・安田記念(GI)
・サダムパテック
「前走(京王杯SC1着)はスタートこそやや立ち遅れたけれど、スムーズに中団を追走して、最高のタイミングで仕掛けてくれましたね。この馬らしい強い競馬だったと思います。間隔が詰まっているので、1週前追い切りは終い重点でしたが、ラストの伸びは上々。今回も前走同様ウィリアムズ騎手が乗ってくれることになりましたし、東京コースとの相性もいいので楽しみです」(西園調教師)

・エイシンアポロン
「前走(マイラーズC14着)はやや太め残りで、馬場状態も良くなかったから、不完全燃焼のレース。その分、競馬のあとはほとんどダメージなく、順調に調整できています。一度使ったことで状態はグッと上向いているし、1週前追い切りの動きも文句なし。東京コースも相性がいいし、このまま順調に調整できればいい状態でレースに送り出せそうです」(中山調教助手)

・ローズキングダム
「前走(天皇賞・春15着)は折り合って進められたけれど、ペースが落ち着いてしまって、展開が向かなかったことが一番でしょう。あの距離を走ったあとだけれど、思ったほどのダメージはなく順調。変わりなくいい状態できています。マイルは久々になるけれど、流れに戸惑うようなことはないだろうし、実績のある東京コース。良馬場なら楽しみです」(橋口調教師)

・ドナウブルー
「前走(ヴィクトリアM2着)は課題の長距離輸送も2度目とあって無事にクリアしてくれました。テンションも心配していたほどは上がらず、いい状態でレースに向かうことができましたからね。レース後も馬体減りはなく、疲れのない状態です。今回は牡馬相手の一戦ですから決して楽ではありませんが、今は馬も充実していますから、前走ぐらい走ってくれれば楽しみです」(古川調教助手)

・マルセリーナ
「前走(ヴィクトリアM3着)は、道中内で動くに動けず苦しい展開。それでも直線前が開いてからはしっかりと伸びているし、次に繋がる内容ではあったと思っています。レース後は特に疲れもなく、テンションが上がるようなこともありません。間隔は詰まっているけれど、いい状態をキープしていますよ。昨年の秋頃に比べて体つきがスッキリして、走り方も変わってきた感じ。今なら牡馬相手でも遜色ないと見ているよ」(松田博調教師)

◆土曜阪神11R・鳴尾記念(GIII)
・アーネストリー
「前走(大阪杯6着)は結果はもうひとつでしたが、この中間は痛いところがなくなって、間違いなく前走より状態は上。1週前追い切りの動きも良かったし、ここでも地力は上位ですからね。今度は変わってきてくれると思います」(佐々木晶調教師)

・ショウナンマイティ
「前走(大阪杯1着)は強いレースでした。その後はいったん放牧に出し、安田記念を目標にして帰厩。しっかりと乗り込んでいたので緩みもなく順調に仕上がっています。今のところ安田記念は除外対象とのことでここへ照準を合わせましたが、1週前追い切りの動きも迫力があったし、いい状態でレースに臨めそうです」(梅田智調教師)

・トゥザグローリー
「前走(中山記念10着)はまったく走っていないし、その分レース後も元気いっぱいだったほど。予定していたドバイ遠征はオーナーサイドとの協議で断念し放牧に出して、宝塚記念を目標に調整。ここを使って本番ということになるけれど、中山記念前よりも調教の動きがいいし、あのようなことはないはずです」(池江調教師)

◆日曜東京12R・ユニコーンS(GIII)
・エアハリファ
「前走(伏竜S3着)は敗れたとはいえ好位で流れに乗っていたし、内容は悪くありませんでした。1週前追い切りは川田騎手を乗せてやりましたが、動きは申し分ありませんでしたし、ジョッキーもいい感触を掴んでくれましたよ。ダートでまだ底を見せていないし、能力の高い馬。ここでもいいレースを期待しています」(山田調教助手)

・オースミイチバン
「前走(兵庫CS1着)は強い競馬を見せてくれました。以前に比べて調教でもしっかり動けるようになってきたし、それに伴って結果もついてきていますね。レース後も順調ですが、コンスタントに使ってきている分、上積みという点ではどうか。ただ、底を見せていない魅力はあるし、このメンバー相手でも頑張ってほしいですね」(佐藤調教助手)

・ネクタル
「前走(500万下1着)後は一度放牧に出して、ここを目標にして帰厩させました。元々の硬さはありますが、速いところに行けばそれも気になりません。使うごとに力をつけているし、ここまでは順調そのもの。1週前追い切りは岩田騎手に乗ってもらいましたが、動きは上々でした。あとはとにかく抽選突破を祈るだけですね」(横井調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・安田記念(GI)
・ガルボ
 4月のダービー卿CTを制した後は目標をここ1本に絞っての調整。5月1日から速い追い切りを消化し、中間は計6本のタイムが出て十分に乗り込んだ。16日の2週前追いではOPコスモロビンを1.3秒追走から余裕の併入で5F63秒1〜3F36秒0の好時計。そして23日は再びポリトラックに入って、今度は単走で馬場の大外を回って5F65秒0〜3F36秒4〜1F11秒9.残り1F地点で追い始めると一気に重心が沈み文句なしの伸び脚だった。これで直前追いは単走で66秒前後を余力残しでマークすれば万全。今年に入ってからは抜群の安定感。速い時計決着、一瞬の決め手比べにも実績を残しており、まさに充実一途。勢いなら全くヒケを取らない。スタートを互角に出て、好位追走の競馬ができればビックチャンス到来。

・ストロングリターン
 24日の1週前追いはウッドコースに入り、珍しく追走追い。5Fから一気にペースを上げ、その後はスムーズに折り合いがつき、終始スピード感十分の走りで5F67秒7-3F38秒8-1F13秒を余力残しでマーク。前走は6か月半振りで、もう1本追い不足感が残ったが、今回は休み明けを叩いて気配がガラリ一変。中2週のレース間隔でジックリ乗り込んでの調整だけに、大きな上積みが期待できるはず。昨年は同厩のリアルインパクトにクビ差負けの2着だったが、使い込んで多少疲れが残っていてのものだけに、体調面万全の今回は巻き返し必至。速い時計決着でも上がり3F33秒の鬼脚を使えるだけに、ジックリ構えての直一気は十分に期待できる。

・リアルインパクト
 前走のマイラーズCは、それほど太めには映らなかったが、筋肉が緩く馬体にハリを欠いて気迫が感じられなかった。レースでも3角過ぎの坂の下りから余裕がなくなり、嫌気を出して殿り負け。3走前の阪神Cでもそういうところを見せ精神面での弱さで参考外と見た。1週前の追い切りは、その精神面の弱さ解消を図り3頭併せの真ん中に入れ5F67秒9-上がり38秒9。今度は筋肉も締まり全身に気迫を漲らせてきた。追い切りも岩田騎手が跨り巻き返し必至。

・ペルーサ
 1週前追いで珍しくビッシリ追ってきたように、追走したとはいえ、多少重さが残る動き。今週の時点では正直、完調手前と思えるが、レースまでには、まだ2本追い切れるし、これと輸送で馬体は絞れそうだ。前走も折り合いを専念するあまり、一枚落ちと思える相手に負けてしまったが、テンから速く流れるマイル戦で、こういった気性面の不安が消えるはず。初の千六で変わった一面が見られそうだ。

・フィフスペトル
 前走のマイラーズC7着は少し物足りない結果だったが、勝ち馬とコンマ6秒差。3着馬とはコンマ2秒差と、着順ほど大敗したわけではない。この中間は入念な乗り込みを消化、1週前はウッドチップで80秒6-65秒5-38秒3の好時計をマーク。1秒先行させた格下馬が目一杯に追っているのを横目に、軽く手綱を動かした程度で楽々と併入。走る気満々で脚どりに力強さも加わり、間隔があいた前走より、状態は確実に上向いている。ハイペースの京王杯AHでは1分31秒9の好時計勝ち、GIにしてはペースが落ち着いたマイルCSは2着と、どんな展開でも力を出せる馬。最大目標のこのレースに状態をピタリと合わせ、当然巻き返してくる。

◆日曜東京12R・ユニコーンS(GIII)
・メジャーアスリート
 オープン特別2着の勢いで挑戦したNHKマイル(GI)だったが、結果は15着と惨敗。行き場を失う不利があったことも確かだが、さすがにメンバーが強すぎた。しかし今回は、相手弱化+得意のダート1マイル戦。それなら大きく変わって当然だろう。東京のダート1600メートルでは過去にレコード勝ちの記録もあり、条件的には文句なくベスト。好発を決めて、強気に前々で流れに乗ってしまえば、一気の押し切りも可能とみる。

・ストローハット
 ダート初挑戦ながら、後続をアッと言う間に突き放した前走が圧巻の強さ。共同通信杯ではコスモオオゾラに先着しての4着馬が、路線を変えて、本領を発揮してきた。前走後はこのレースを目標に少し間隔をあけたが、5月の半ばには調教を再開。先週はウッドチップで67秒5-38秒7、リアルインパクトに2馬身遅れの形だったが、これは3馬身追走してのもの。鞍上は軽く手綱を動かした程度で、まだまだ余力を残し、脚どりの鋭さが目立つ好内容だった。芝での切れる末脚を見ると、パワータイプの中山ダートより、スピードタイプの東京ダートのほうが断然に良い馬。重賞でも器の違いを見せつける。

・オールドパサデナ
 1週前追いは1勝クラスのオーシュペールが相手だったとはいえ、2〜3馬身の追走から鋭く伸びて先着。動きの良さが目立つし、入念に乗り込んで仕上がりも上々。来週のひと追いで、万全の状態になりそうだ。1戦ごとにレース内容が良化して、まだまだ底を見せていない好素材。ここに入っても全く見劣りしない馬体と能力の持ち主。東京のダートがベストと思えるだけに、ここはモノにしたい一戦だ。

◆日曜東京9R・青梅特別(1000万下)
・コパノカーン
 中山1800メートル→東京1300メートルのダート戦を強い内容で連勝。器用なタイプでレースに注文がつかず、正直に走る気性も魅力十分といえる。しかも4歳馬ということで、この開催からは準オープンから再び一千万へと降級。前走で勝っている条件に出られるのだから、これは断然有利としていい。中間は北馬場と坂路併用で乗り込み、体調は高値で安定。3連勝の期待十分といえる。

◆土曜東京10R・由比ヶ浜特別(1000万下)
・エネアド
 前走の500万下。スタートで出遅れたが、後方のインでジックリ待機。直線で徐々に外へ出し前が開いたところで一気に抜け出して快勝。500万では地力の違いを見せた内容。中間は気性の強い馬だけにテンションが上がらないようにジックリ調整され、1週前の追い切りはウッドで5F71秒8-上がり41秒6。時計は遅くてもキッチリ折り合って精神面での進境も感じさせた。今度は昇級戦になるが、1000万クラスならアッサリ勝てるだけの器。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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