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エプソムC、東京ジャンプSなど

  • 2012年06月04日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・エプソムC(GIII)
・トーセンレーヴ
「前走(マイラーズC8着)は逃げた勝ち馬の流れになってしまったし、前々で競馬をしたことで体が伸びたまま走っていた印象。脚を溜めていけば確実に伸びてくれたはずです。レース後はいったん放牧に出してリフレッシュさせましたが、馬はしっかり仕上がっていますよ。重賞を勝てるだけに能力はあるし、中団ぐらいで脚を溜めていければ楽しみです」(池江調教師)

・ダノンシャーク
「前走(マイラーズC2着)は練習の成果もあってゲートをうまく出てくれたし、時計の速い馬場にも対応してくれて、敗れたとはいえいい内容のレースでした。レース後も体調は安定しているし、蹄の状態もいい。1週前追い切りの動きも申し分ないものでした。ここにきて競馬が上手になっているので、なんとか決めてもらいたいですね」(大久保龍調教師)

・レッドデイヴィス
「前走(マイラーズC5着)はやや出遅れてしまって後ろから。最後も内を突いてジワジワと伸びているけれどね。レース後は目標にしていた安田記念が賞金的に出走できないということでここへ。予定がスライドになったけれど、順調に調整できています。1週前追い切りもいい動きだったし、当週は単走でサッとやれば十分でしょう。条件的にもいいので、秋に向けてなんとか賞金を加算したいですね」(音無調教師)

・シルクアーネスト
「前走(湘南S1着)は道中モマれて厳しいレースになったけれど、最後はキッチリと結果を出してくれましたね。その後はここを目標に順調に調整。以前に比べてトモがしっかりしてきたし、今は充実して絶好調と言える状態ですよ。左回りは合っているし、この距離にも実績はありますから楽しみ。いい結果を出してサマーシリーズに向かいたいですね」(池添調教師)

・メイショウカンパク
「スタートがあまり良くないタイプで、前走(新潟大賞典3着)は外を回る形で厳しかったが、最後はよく差を詰めてくれました。もともと使いつつ良くなるタイプで、レース後も順調。状態はいいですよ。自分でレースを作れる馬じゃないだけに展開次第なところはありますが、最後まで集中して走ってくれれば楽しみです」(佐藤調教助手)

・ヤマカツハクリュウ
「前走(京王杯SC5着)はすんなり好位で進められたし、直線も最後までしぶとく粘って差し返すところを見せてくれた。そのあとは安田記念を視野に入れていたが、賞金的に厳しそうと分かったのでここを目標に調整。順調に乗り込んでいるよ。しぶとい脚を使うタイプだし、ここでいいレースができれば先々の選択肢も広がるので期待したいですね」(松田博調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・エプソムC(GIII)
・セイクレットレーヴ
 1週前追い切りは、稽古駆けの古馬ルシャンベルタンを3〜4馬身追走する形から、相手一杯に対し、持ったままの手応えで1馬身先着。動きの良さが目立つし、気合い乗りも良好。状態面は文句なしといえそうだ。GI挑戦の前走は、最後方に近い位置から2着馬とはクビ、ハナ、クビ差の5着。一線級相手でも、十分通用する決め手を見せた。今回は初の古馬相手になるが、GIIIのメンバーなら、引けを取らない。

・ダイワファルコン
 安田記念を除外となり、1週待たされたのは事実だが、その分強い調教を多く消化できたことで、前走時とは一変のデキに仕上がってきた。30日の1週前追いはウッドチップコースに入って単走で大外を回るハード内容。6Fから折り合いがついて、ラスト1F軽く仕掛けると、ゴール前は一気に伸びて豪快な走り。6F81.2-3F37.7-1F12.7秒の時計も合格点が与えられ、ここ2走の不振を一掃する絶好の内容だった。これで直前は再度単走で5F67秒前後の時計が出れば万全の状態で臨めるはず。1800戦は4勝もしているように適距離。高速馬場も心配なし。暑い時の戦いはまだ未経験だけに、涼しさが残る今のうちに初重賞勝ちを決めたいところだ。

◆土曜東京8R・東京ジャンプS(J・GIII)
・ジャストルーラー
 前走の平地500万の荒川峡特別。5か月ぶりで目標とする東京ジャンプSへ向けてひと叩きのレース。無理をしないで流れに乗せる好位追走。久々にしては最後までしぶとく粘り、0.3秒差の4着。レース後、中1週のため5F72.0-上がり41.5秒とセーブしたが、1度叩かれたことで筋肉が締まり、前走時とは気合い面でガラッと変わってきた印象。今の時計の速い馬場で逃げ切り期待。

・ハクサン
 稽古と実戦とが直結するタイプ。折り合いに難しさがあるため、毎回のように石神騎手は工夫をこらして調教をつけているが、今回は人馬の呼吸がまったく乱れることなく、文句なしの◎。馬場の大外をグイグイ伸びて、追ったところなく53.9-39.5秒をマーク。間違いなく前走以上の状態といっていい。重賞の今回は相手も手ごわくなるが、強いメンバーの「淀みのない流れ」が合うタイプで、好位で三分三厘まで我慢ができれば終いは弾けるはず。最後まで芝を走れるコース形態も大きなプラスとなる。

◆土曜東京11R・アハルテケS(OP)
・ゴールドバシリスク
 日曜にコースで追うなど、この中間も意欲的な調整。1週前追い切りもシュヴァルツシルト、ピエモンテを内から追いかけ、素軽さ満点の動き。太め感はまったくなく、前走時並の状態で出走できそうだ。1600で外から鋭く追い込んだ前走は、短距離の追い込み馬というイメージを払拭した感がある。実績が示す通り、いい脚を長く使うことが武器の馬で、このコースがベスト。ラスト東京で大勝負。

・シャイニングアワー
 前走は5か月ぶりの一戦。内枠ということもあり、前半から流れに乗りきれず、最内でもまれ続けて14着と大敗。強い追い切りが2本で、息の入り、馬体面でも良化途上の印象。それが、今回は坂路と南Wコースを交えてジックリと乗り込んだだけに、動きに切れ味を取り戻し、いい時のデキに近づいてきている。30日の1週前追いはWコースで5F70.4-3F39.8-1F13.2秒と、時計自体平凡だったものの、キチッと追って息の入りが一変。ゴール前でモタつきが目立った前走時に比べると、動きそのものがシャキッとしてきた。オープンに昇格後、決め手を欠いたレースが続いたが、今回はハンデ戦で、得意の力が要る馬場。先行力が生きる流れから、本来のしぶといレースぶりで台頭のチャンス。

◆土曜東京10R・江の島特別(1000万下)
・ルルーシュ
 ここまでの全成績[3-1-1-1]。唯一の着外は札幌2歳Sの4着と、まだ底を見せていない馬。前走の2着も昇級初戦で、さらに初めてと言えるハイペースを克服しての2着と、収穫のこい内容だった。1週前はウッドチップで83.6-67.7秒、馬場の大外を回ってきたが、最後まで手綱を動かすことなく、ラスト1ハロンを12.8秒。降級戦になる今回は当然の人気を背負うが、状態面はさらに良化。条件・体調ともに不安材料はなく、ここは通過点の一戦になる。

・ダイワフェリス
 前走の3歳500万下。好スタートを切り、2番手で折り合いをつける。直線も追われてからしっかり伸びて1F手前で先頭。そのまま押し切って完勝。まだ物見をしたり精神面が成長途上で能力の高さを示した内容。1週前の追い切りは4F54.1-上がり39.2秒と控え目だったが、510キロ台の馬体をムダなく使い、さらに集中力アップを感じさせた。今度は昇級戦で古馬相手になるが、3歳馬は3キロ減と有利な斤量。好勝負可能。

◆日曜東京9R・三浦特別(1000万下)
・コスモケンジ
 前走まで使い詰めだったため、降級になるここまで間隔をあけてリフレッシュ。先週はポリトラックで66.9-38.3秒、軽く流してきた感じで楽々とこの時計をマーク。500キロを超える大型馬だが、動き・馬体に重苦しさは一切なく、休養前より好気配を見せている。東京1400ダートで2勝し、3走前は準オープン戦で3着。ベスト条件に照準も合わせ、今回は負けられない一戦になる。

・トキノエクセレント
 除外がらみで出走が延びてしまったが、そうこうする間に条件移動となってしまい、1600→1000万へと降格。しかも、すぐにダート1400メートルという適鞍があったのだから、逆に「ツキ」のある馬といっていい。折り合いを重視するあまりに、位置どりを悪くしてしまい、さばけずにチョイ足らずというレースが多いが、タメが利いた時の切れ味は一級品。このクラスなら、どう乗っても一気に突き抜けられる鋭さがある。もともとが稽古駆けらしく、この中間も北馬場で好調数を連発。体調もピークに近い。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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