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マーメイドS、函館スプリントSなど

  • 2012年06月11日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・マーメイドS(GIII)
・グルヴェイグ
「前走(香港JCT1着)はスッといい位置につけて、直線しっかり伸びるという完勝と言える強い勝ち方をしてくれましたね。ここにきて体質が強くなってきており、レース後もダメージはなく順調。引き続きいい状態で出走できそうです。先々を考えても、ここで好結果を期待したいところです」(山田調教助手)

・アグネスワルツ
「前走(新潟大賞典13着)はなんとか先手を奪えましたが、結果的に厳しい展開になってしまったので、もう少し積極的に行っても良かったのかもしれません。レース後はリフレッシュさせて順調に来ているし、調教の動きも上々で体つきもいい。牝馬限定戦ですし、自分のリズムで先行できればいい競馬ができるのではないでしょうか」(宮本調教師)

・エリンコート
「前走(京都牝馬S11着)後は放牧に出してリフレッシュさせていました。5月下旬に帰厩させて順調に調整できていますよ。以前は背腰に疲れが出やすかったのですが、今は全体的にしっかりしてきた印象。1週前追い切りは動き、時計ともに非常に良かったし、今週もしっかりやって態勢を整えていきます」(笹田調教師)

・クリスマスキャロル
「前走(御室特別1着)を見ていても、ここにきて勝負どころからの反応が良くなってきて追ってからの伸びがしっかりしてきたことが分かりますね。この中間も順調に調整できていて好調をキープ。格上挑戦になりますが、その分ハンデは背負わないでしょうし、重賞のメンバー相手でもいい競馬を期待しています」(古川調教助手)

・シースナイプ
「前走(パールS1着)はいい脚を見せてくれました。レース後も引き続きいい状態をキープしています。安定した結果を出しているのは1800mですが、2000mも守備範囲。1週前追い切りの動きも上々だったし、持ち時計もあります。うまくいい位置で流れに乗ってほしいですね」(河内調教師)

◆日曜函館11R・函館スプリントS(GIII)
・ロードカナロア
「前走(高松宮記念3着)は敗れてしまいましたが、初めてのGIチャレンジでしたし、いい経験でした。その後は放牧に出して成長を促していましたが、馬自身はさらに良くなって完成の域に近づいてきた印象です。1週前追い切りもいい動きでしたし、秋に向けてここは落とせないという気持ちです」(安田翔調教助手)

・ドリームバレンチノ
「前走(安土城S1着)はいい内容での勝利。勝ちきれないレースが続いていたけれど、元々力はある馬でしたからね。レース後も順調に調整できており、6日に函館へ向けて出発。コンスタントに使ってきているので、あとは調整程度で十分でしょう。相手は強くなりますが、ここでいいレースができれば先々まで楽しみなので期待したい」(加用調教師)

・エーシンリジル
「前走(鞍馬S2着)は敗れたとはいえいい内容だったと思います。パワーがあって北海道の洋芝が合いそうということでここを使うことに決めましたが、状態はずっと高いレベルで安定しています。夏場も強いタイプで体調もいいですね。コース追いは経験が少ないので、栗東の坂路でしっかりと仕上げましたが、北海道までの輸送も問題ないと思います」(高野調教師)

・パドトロワ
「春雷S(7着)、福島民友C(6着)とここ2戦はちょっと物足りないレースが続いていますが、馬の状態自体はずっといいですし、この中間も高いレベルで安定。暑い季節になって汗を掻きやすくなり、体が絞れるのも歓迎ですね。スピードを活かしてスムーズな競馬ができれば楽しみです」(鮫島調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・マーメイドS(GIII)
・アニメイトバイオ
 今春の3戦こそ15、8、11着と不振が続いているが、阪神コースは2歳時の阪神ジュベナイルF2着、3歳のローズS(GII)勝ちが示すように好相性。使い込んで確実に上積みが期待できる今回は好勝負可能。スタートに課題があるだけに、距離延長も大歓迎で、直線で馬群が巧く捌ければ本来の決め手が生かせるはず。ヴィクトリアマイル戦後中4週のレース間隔となるが、中間は5月27日、30日、6月6日と、追い日ごとに時計が出ていずれも好内容の調教を消化。特に1週前追いの6日は3歳を追走から、ラスト1Fは手応え十分に6F83秒8〜3F39秒9〜1F13秒4をマーク。そこで最終追いは1Fをキッチリと追ってくれば息もちがかわるはず。デキが上向いた今回は、互角にスタートを切れればジックリ待機策から、直一気のチャンス。

・アカンサス
 1週前追いは馬場の外めを好気合でスピード感のある走り。軽く仕掛けた程度で1F12.1秒。鋭い伸び脚を見せた。馬体減りなく、好調子をキープしている。前走は直線で前が詰まる不利もあったが、先行馬向きのスローペースが敗因。同馬も終い33.2秒の脚を使っており、牡馬相手に5着なら、上々の内容と思える。秋華賞4着の実績が光り、牝馬限定戦で2千メートルなら、好勝負できるはずだ。

◆日曜函館11R・函館スプリントS(GIII)
・キングレオポルド
 使い詰めだったため前走後は、1か月のリフレッシュ放牧。5月末から調教を再開して、順調に乗り込まれている。輸送前のひと追いは美浦のウッドチップで目一杯に追われて、65秒2-37秒8の好時計をマーク。1秒9先行させた3歳馬を、逆に3馬身突き放してゴールイン。追っての反応・伸び脚ともに鋭さ満点、減っていた体に張りが戻り、良いリフレッシュ効果も見せている。有り余るスピードを持て余していたぐらいで、むしろクラスが上がったほうが競馬はし易くなる。充実ぶりが目立ち状態絶好、人気的にも絶好の狙い目になる。

・パドトロワ
 骨折明けの前2走は結果を出せなかったが、それでも勝ち馬からはコンマ4〜5秒差。まだ本来の行きっぷりには程遠かったが、それでもブランクが長かったことを考えれば悪くない内容。あくまで目標は「函館スプリントステークス」。早めに現地に移動してじっくりと調整されており、今度こそ見事な復活劇を見せてくるはずだ。秋のスプリンターズステークス(GI)2着の実績があるとおり、ローカル重賞のメンバーに入れば明らかに実績上位。函館の洋芝適性も既に証明しており、勝利に一番近い馬と考えていい。1週前にはウッド66秒5〜52秒0〜39秒7を意欲的にマーク(一杯に追う)。確実に体調は戻りつつある。

◆土曜福島11R・阿武隈S(1600万下)
・コスモラピュタ
 前4走は精神面で問題があったためか18、12、9、10着とすべて逃げて惨敗。今回は4か月ぶりの休養明けになるが、牧場でビッシリ乗り込まれで帰厩。美浦での調教は、1週前の1本だけだったが、坂路コースで4F51秒5〜上がり37秒5を余裕しゃくしゃくでマーク。気性の勝った馬で鉄砲駆けは得意。小回り平坦コースでマイペースに持ち込んでの逃げ切り有望。緒戦から狙い打ち。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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