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宝塚記念、大沼ステークスなど

  • 2012年06月18日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・宝塚記念(GI)
・オルフェーヴル
「前走(天皇賞・春11着)は普段とは違うダートコースでの調教も影響したのか、馬自身がストレスを抱えていた印象。レース後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標にして調整してきました。トモの張りや踏み込みはいい頃に比べるとあと一歩という感じですが、毛ヅヤや息遣いは良化を感じます。もう少し調整期間があればという気はしていますが、状態はいい方に向いてきていますよ」(池江調教師)

・ルーラーシップ
「前走(クイーンエリザベスIIC1着)後はここを目標にして調整してきました。そのため、帰厩直後はまだ馬体に余裕がありましたが、追うごとに締まってきていい体つきになってきました。1週前追い切りも、ちょうどいい負荷がかけられたと思いますし、申し分ない内容でした。このまま順調なら、いい状態でレースに臨めると思います」(山田調教助手)

・アーネストリー
「前走(鳴尾記念5着)はハナにこだわらなくてもいいと思っていたけれど、予想以上に後ろのポジションになってしまったし、さらにペースも遅かったから、仕方ないところはあります。それでもこの馬なりによく伸びていたからね。レース後はここを目標に順調に乗り込めているし、今回は前々で競馬を進めるつもり。昨年勝っているレースだし、巻き返してほしいところですね」(佐々木調教師)

・ウインバリアシオン
「前走(天皇賞・春3着)は動くに動けない展開の中、ジョッキーもうまく乗ってくれて、強い競馬をしてくれたと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。1週前追い切りも力強かったし、いい状態でレースに臨めそうです。終いは確実に伸びてくれるし、いいレースを期待したいですね」(中山調教助手)

・エイシンフラッシュ
「ドバイから帰国後は、山元トレセンへ放牧に出て5月中旬に帰厩。ここを目標に順調に調整できています。1週前追い切りは内田騎手に跨がってもらいましたが、『昨年春の天皇賞に乗ったときと変わらない状態』といい感触を掴んでくれたようです。帰国緒戦なだけに分からない部分もあるけれど、力を出せる状態に仕上がってきています」(田代調教助手)

・ショウナンマイティ
「前走(鳴尾記念2着)は直線はよく伸びてくれました。後ろから行く馬なので、どうしても前を捉えきれないことはありますが、自分の競馬はできています。前走でもほぼ仕上がっていたし、間隔も詰まっているので、1週前追い切りは終いだけサッとやりましたが、折り合いがついていい内容でした。相手は揃いますが、決め手が活きるような展開になれば楽しみです」(梅田智調教師)

・トゥザグローリー
「前走(鳴尾記念1着)は、積極的なレースをしたことが勝利に結びつきました。スタートから出して行って、前に壁がなくても折り合ったのは大きな収穫ですね。レース後は本当に状態が良く、体調も良好です。間隔が詰まっているので1週前追い切りは坂路でサラッとですが、自然と時計も速くなったし、順調そのものですね。右回りで坂のあるコースも合っているし、楽しみにしています」(池江調教師)

・トレイルブレイザー
「前走(目黒記念9着)は、鼻出血を発症してドバイ遠征を断念し、放牧で楽をさせた影響かもしれません。帰厩後は順調に来ていますが、1週前追い切りの動きはまだいい頃のものではありませんでした。使って良くなるタイプなので、前走を叩いた上積みを期待したいし、当週にもビシッとやる予定なので、そこでどれだけ変わってきてくれるかでしょう」(池江調教師)

・ビートブラック
「天皇賞(春・1着)はいい競馬をしてくれた。レース後1週間ほどで疲れが取れて、引き続きいい状態。1週前追い切りも理想的な内容だったし、天皇賞を勝った時よりも引き締まったいい体になっている。この距離にもそれなりに対応してくれると思うし、積極的な競馬をするつもり。あとは良馬場でやりたいですね」(中村調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・宝塚記念(GI)
・ナカヤマナイト
 前走鳴尾記念は上がり3F33秒3の末脚を伸ばしながら、結局は前半のスローな流れに脚を余した感の4着。それでも体調面で大きな崩れもなく、着実に力をつけており、GI戦でも底力負けしない体力が身についてきている。その後中2週のレース間隔となるため、14日の1週前追い切りは単走で5F69秒4-3F35秒4と抑えぎみの内容。そでれもウッドの外めを迫力の脚どりで駆け抜けており、中間の好調ぶりは合格点。今冬のAJCC2着で、距離は経験済み。前半から厳しい流れが予想される今回は、中団で巧く馬群を捌ければ、上がり3F33秒台決定力で台頭の可能性十分。梅雨時で少しでも馬場がしぶればさらに威力を増すだけにビックチャンス到来。

◆日曜函館11R・大沼ステークス(OP)
・エーシンモアオバー
 ここは半年ぶりの実戦になるが、得意の平坦小回りの函館を目標にすでに時計を7本マーク。十分すぎるほど乗り込んできた。もともとが気の良い仕上がり早で、久々はまったく気にしないタイプ。一週前(水曜)の調教では、格下のトーセンマドローナ(1000万)を追いかけて力強く併入(65秒8-50秒6-37秒9=強めに)。これだけ動けるのは、心肺機能がしっかりと出来上がっている証拠といっていい。レースでは毎回楽々とハナを奪って、グイグイと飛ばす快速型。陣営の目諭見としては、大沼ステークス→マリーンステークス(次開催)連勝だが、もちろんその可能性は十分にある。

◆土曜福島11R・安達太良S(1600万下)
・ストロングバサラ
 先々週ビッシリ追って1週前は多少控えぎみだが、テンションが上がりやすい馬だけに、中間の調整はこの程度で十分。動きに重さがなく気合のりも良好。好状態でレースに臨めそうだ。新潟でも1勝しているが、良積は右回りに集中している馬。福島の千七ダートは4戦して全て2着(1回は1着降着)だし、一昨年の安達太良Sで半馬身差2着と抜群の実績。今回は狙いを定めた一戦だ。

・テープカット
 1600万へ昇級しての前2走。6、10着と準オープンでは力不足を感じさせる着順だが、共に直線で前が壁になり脚を余した形。スムーズな競馬なら通用する内容に思われた。1週前の追い切りは、レース後中1週のため坂路コースで4F53秒8-上がり39秒3と控えめだったが、キビキビした走りでデキの良さをアピール。追い込み型でも右回りの小回りがベスト。楽なハンデが予想され狙い目。

◆日曜阪神9R・皆生特別(1000万下)
・レト
 1年4か月ぶりの競馬になった3月頃は、体が緩く、歩様は硬く、とても本調子とはいえない状態だったが、休養明け3戦目には早くも快勝。その後も順調に来て、グングンと調子を上げている。1週前はダートコースで73秒-42秒3と軽く流してきただけだが、良い頃の鋭い脚さぱきで、パンと張った丸みのある体を抜露。完全復調と言える状態を整えている。アーリントンC3着、ラジオNIKKEI賞3着がある素質馬。状態さえ戻れば、1000万クラスに居る馬ではなく、あっさりと通過して来る。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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