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七夕賞、プロキオンS、マリーンSなど

  • 2012年07月02日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜福島11R・七夕賞(GIII)
・エーシンジーライン
「前走(名古屋大賞典3着)はスタート直後につまずいて大きなロスがありながら、よく頑張ってくれました。その後は放牧に出してここを目標に帰厩。順調に調整できています。体つきも前走ぐらいになってきているし、当週のひと追いで態勢は整うでしょう。脚質的に平坦小回りもいいし、自分のペースで運べれば楽しみです」(坂口則調教師)

・エクスペディション
「前走(小倉大賞典10着)は案外なレースでした。夏場の方がいいタイプで、今は体調面も言うことありません。調教の動きもしっかりしているし、順調そのものですよ。昨年は小倉で連勝したように小回りコースは合っているから、福島も対応してくれそう。今の状態ならチャンスはあると思っています」(石坂調教師)

・サンライズベガ
「前走(エプソムC16着)は半年の休み明けだったし、馬体も減っていたからね。本来はあそこまで負ける馬ではないし、まだ本調子ではなかったみたい。レース後は使ったなりの良化が見られるし、元々使いつつ良くなるタイプ。そのあたりも考えて一度エプソムCを使ったし、前走のようなことはないと思っています」(音無調教師)

・ミキノバンジョー
「前走(福島テレビOP1着)で逃げたのはジョッキーの判断だったけれど、ペースを落としてうまく進めてくれた。今回は中1週で再度の福島遠征になるけれど、栗東に戻ってすぐに馬体も戻ったし、ダメージは感じられません。大崩れのないタイプだし、どこからでも運べる自在性があるのでここでも楽しみです」(大橋調教師)

◆日曜中京11R・プロキオンS(GIII)
・シルクフォーチュン
「前走(かしわ記念6着)は案外でしたが、コーナーが4つのコースで馬が戸惑ったように見えましたし、前日入厩でカイバ喰いが悪くなってしまったこともあります。敗因ははっきりしていますし、仕方のないところでしょう。レース後はここを目標に調整して順調です。今回はコーナーが2つのコースですし、力は発揮できるはず。今週のひと追いで態勢も整いそうですから、改めて期待したいですね」(堀添調教助手)

・ファリダット
「前走(天保山S1着)はなかなか強い勝ち方でしたね。ダートに転向してから安定しているし、馬も気分良く走っています。使うごとにレースぶりが良くなっているのもいいですね。この中間も変わらず順調に来ていますし、力を発揮できる状態。なんとかタイトルが欲しいですね」(松元調教師)

・スーニ
「前走(さきたま杯5着)の後も在厩のまま調整してきました。乗り込みも順調で、ここまではいい雰囲気です。使いつつ良くなってくるタイプですし、汗をかきやすい時期になって余計な脂肪も取れ、いい筋肉がついてきている印象です。思い斤量も背負い慣れていますし、クセがないので乗り替わりも問題ないでしょう。調子も上がってきているので楽しみです」(高島調教助手)

・インオラリオ
「前走(栗東S6着)はスムーズに運べましたが、レース前に放馬した影響があったようで直線の伸びを欠いてしまいました。レース後は短期放牧に出してここを目標に調整。順調に乗り込んでいます。新しくなった中京コースは未経験ですが、特に問題なく対応してくれるでしょう。厩舎としても初めての重賞挑戦ですし、しっかり仕上げて送り出したいですね」(吉村調教師)

・セレスハント
「前走(北海道SC1着)は強い内容でした。ジョッキーがうまく乗ってくれましたね。レース後は栗東に戻って調整。輸送でやや体は減りましたが、馬体の張りなどは変わらずきていますし、順調ですよ。1400mでもコーナー2つのコースなら問題ありませんし、夏場もいいタイプ。期待しています」(井上調教助手)

【美浦トラックマン】
◆日曜福島11R・七夕賞(GIII)
・タッチミーノット
 前走目黒記念は出遅れが最後まで響いて不本意な7着。馬体面も中間の追い切りがもう1本不足気味だったこともあり、太目が絞り切れなかったのも敗因のひとつ。今回も前走時と同様の中5週でのローテーションとなるが、28日の1週前追いが珍しくウッドコースに入ってハード内容。横山典騎手を背に6Fから一気に加速し、ラスト1Fをキチッと追って6F83.6-3F40.0-1F12.4秒をマークしたが、時計がかかる今のウッドコースで1F12.4秒はかなり速い時計で、反応自体も最近になく素早いものだった。このひと追いと、もう1度強めの内容を消化してくれば太目の馬体はキッチリ絞れてくるはず。昨年は中山開催となったこの一戦を2着、続く新潟記念4着と、夏場は滅法得意としており、上がり時計がかかる馬場も歓迎。スタートさえ互角に出ればチャンス到来。

・ダイワファルコン
 前走のエプソムC。道中は前を壁にしてなだめながらの追走だったが、力みが見られ直線は外から伸びかけたものの最後は頭を上げて失速。中間ひと息入ったことで自分のリズムで走ることができず不完全燃焼。1週前の追い切りは1000万クラスとはいえ稽古で走るコスタパルメーラを6Fから2.7秒追走。それでもゴール前では抜群の手ごたえで圧倒。ひと叩きされて硬さが抜け息使いも変わった。今度は正攻法で好位からにレース可能。

◆日曜中京11R・プロキオンS(GIII)
・アースサウンド
 以前は馬場入りするなり動かなくなったり、道中も走る気を見せなかった馬だが、1週前追いは常識的にかかって終始スムーズな動き。ここにきて、ようやく気性面の成長が見えてきた。まともに走れば、スピード能力は一級品で、グレードレースでも十分通用するもの。典型的なサウスポーだけに、ここ4戦の成績はまったく度外視できるし、兵庫ジュニアGPで好走したように、千四までは守備範囲。

◆日曜中京11R・マリーンS(OP)
・エーシンモアオバー
 長期のブランクがありながら、2番人気に推された前走の大沼Sだったが、ハナに行くことができずに惨敗。馬体は決して太くなく、好調時と比べても見劣らない状態と映ったが、やはりこの馬は逃げないと持ち味がまったく生きない。中1週の競馬となる今回は、もちろん行きっぷりが変わるはずで、ポテンシャルの高さからも大きく変わって当然。「逃げ馬に前走いらず」という格言を忘れるわけにはいくまい。

◆日曜福島10R・彦星賞(1000万下)
・トミケンユークアイ
 4月以来になるが、入念な乗り込みを消化。1週前はダートコースで65.8-37.9 、鞍上が
軽くうながすと好反応を見せて、ラスト1ハロンを11.8秒。稽古は良く見せるタイプだが、それにしても反応・伸び脚ともに抜群の鋭さを披露。久々感はまったくなく、不安のない状態が整っている。古馬相手になるが、ここ2戦のオープン特別で戦ってきた相手はかなりの好メンバー。先行力をフルに活かせる福島コースで、斤量的に恵まれそうなハンデ戦なら、勝ち負けの競馬になる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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