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函館記念、函館2歳Sなど

  • 2012年07月09日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜函館11R・函館記念(GIII)
・ネオヴァンドーム
「前走(都大路S1着)は着差以上に余裕があったし、強い内容でした。レース後は短期放牧に出してリフレッシュし、ここを目標に帰厩。1週前追い切りの動きが良かったし、ここにきてトモがしっかりしてきた印象だね。だいぶ力をつけているし、小回りなら2000mでも対応できると思います」(荻野調教助手)

・キングトップガン
「前走(目黒記念10着)はもう少し前で運べれば良かったけれど、硬い芝でもよく頑張ったと思います。レース後は短期放牧を挟んで栗東で調整し、函館入り。カイバ喰いも良く元気いっぱいです。スローの上がり勝負は分が悪いけれど、得意の洋芝でどこまでやってくれるかでしょう」(野田調教助手)

・ミッキーパンプキン
「前走(巴賞6着)はいい状態で臨めたので楽しみにしていたのですが、好位で進められたのにもかかわらず、ここからというところで手応えが怪しくなっていました。いい位置で競馬ができたのですが、道中ハミを越していた影響があったようです。レースの疲れはなく、中1週でもいい状態でレースに臨めそう。時計のかかる芝は得意なタイプだし、改めて期待したいですね」(今井調教助手)

・ロードオブザリング
「前走(垂水S1着)はきっちり自分のレースができましたし、強い内容でした。レース後も順調に来ており、前走のデキをキープできています。今は輸送も心配ないし、力を出せる状態です。ただ、トビがきれいな馬なので、馬場が緩むと良くないでしょう。良馬場でやりたいですね」(山田調教助手)

◆土曜函館11R・函館2歳S(GIII)
・ティーハーフ
「前走(新馬戦1着)は早めに抜け出す形だったけれど、まだ余裕があったぐらい。レース後は4日に函館入りしていますが、輸送も無事クリアしてくれて、その後も問題なく順調に調整できています。使って気配はグッと上向いているし、かなり奥の深さを感じさせる馬ですからね。重賞のメンバーでも楽しみです」(深川調教助手)

・アットウィル
「初戦は1本追い足りないかなという状態だったが、いい走りをしてくれました。1週前追い切りは霧のためよく見えなかったけれど、ジョッキーは一度使って良くなっていると言っていたからね。使っての上積みも見込めるし、センスが良くどんなレースでもできそう。楽しみですよ」(領家調教師)

・コナブリュワーズ
「前走(未勝利戦1着)は最後抜け出してソラを使っていたように、着差以上に強い競馬でした。楽な競馬だったから疲れも残らなかったし、この中間も順調に調整できています。使いつつ体が締まっていい状態だし、一戦ごとに良くなっているのでここでも楽しみです」(大橋調教助手)

・ローガンサファイア
「デビュー前から追い切りの動きが良く、期待していたけれど、かなりのセンスを感じさせるレースでしたね。体つきを見てもまだ赤ちゃんみたいだし、使ってさらに良くなりそう。元々勝ったらここへと思っていた馬。カイバもしっかり食べてくれているというし、次も楽しみですね」(佐々木調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜函館11R・函館記念(GIII)
・マイネルスターリー
 前走、東京のエプソムカップ。別定の57キロを背負いながら、4角先頭の積極策で勝ち馬からはコンマ2秒差の3着と好走。夏場に向けて調子を上げるタイプらしく、確実にレース内容が変わってきた。一旦栗東に戻ってからの函館参戦となるが、もちろん状態はさらに上向き。本来の追力が完全に戻っている。函館記念は一昨年勝っており、昨年の巴賞(前哨戦)でも優勝したとおり、洋芝+小回り適性は文句なし。今回も主役を張る資格は十分にある。

◆土曜新潟11R・柳都S(1600万下)
・イーグルドライヴ
 2月の大島特別を制した後5か月ぶりの一戦。再仕上げの形となり、6月中旬、美浦に戻ってからは急ピッチの調整。6月27日にウッドで4F54秒4-3F40秒6、7月4日に格下ドゥーアップと併せ4F53秒7〜3F39秒3と、帰厩後は2本の追い切り時計しか出ていないが、いずれも素軽さ十分の内容で、500キロを超す大型馬ながら重目を感じさせないフットワークを見せつけている。昨秋の復活後急成長している馬だが、スンナリとした流れの競馬に強く、先行有利の開幕週の馬場(ダート)を味方に、スタート互角で出て先手が主張できれば連勝の期待が持てる器。

◆土曜新潟10R・五頭連峰特別(1000万下)
・ホーカーテンペスト
 ニュージーランドT以来の競馬になるが、ラジオNIKKEI賞を除外されたため、そのぶん乗り込み量はアップ。6月の初めに調教を再開して、すでに9本の時計をマーク。先週はウッドチップで52秒7-39秒5、以前の気性の激しさは見られず、しっかりと、折りあって余力たっぶりにゴールイン。ムダ肉のない体つきで、万全と言える状態が整っている。前走は出遅れて後方待機、イン狙いに賭けたが、やはり馬群をさばき切れず、末脚全開とはいかなかった。それでも1分33秒9で走り、カレンブラックヒルとコンマ7秒差。1000万クラスなら、能力の違いを見せつけてくる。

◆日曜新潟10R・苗場特別(1000万下)
・カフェシュプリーム
 前走の三浦特別は、昇級戦のうえ好位のインでモマれ気性面でのモロさを出してしまい途中から行きっぷりが悪くなった。それでも最後は盛り返したように、スムーズな競馬さえできれば1000万でも通用の能力は見せた。この中間も順調に乗られ強い稽古を入念に消化。そして1週前の追い切りでは坂路コースで4F49秒3〜上がり36秒0と今週の1番時計を叩き出した。今度はベストの1200で狙い打ち。

◆日曜新潟12R・3歳上500万下
・ラスヴェンチュラス
 細くなっていた馬体が回復して、先々週はコースで5Fからの追い切り。1週前追いも坂路で終いビッシリ追われ、キレのある動きで一気に先着。動きの良さが目立つし気合のりも上々。仕上がり早の牝馬で、いきなり力を出せそうだ。牝馬限定戦とはいえ、オープンで差のない競馬をしていた馬。このクラスでは能力が抜けているし、切れ味勝負の馬だけに、開幕週の平坦馬場で、持ち味がフルに生きる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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