今週は地方競馬関連の大きなニュースが2つあった。
まずは「そのだ金曜ナイター」の正式発表。9月7日からのスタートで、金曜日のみナイター開催ということは、以前から一般紙などでは伝えられていたとおり。すでに園田競馬場ではナイター開催に向けた工事も進んでいることから、特に驚くような目新しい内容はなかった。
公式サイトのお知らせの中で目についたのは、
※競馬場周辺住民の皆様の生活環境を守るため、徒歩でのお帰りはご遠慮いただき、ファンバスのご利用をお願いいたします。
という注意書きが目立つように赤字で書かれ、さらにファンバスの増便も案内されていたことだ。
公共交通機関利用のお願いは、競馬や他の公営競技だけに限らず、万単位のファンが集まるスポーツなどでは当たり前のことだが、徒歩まで制限するというのはちょっとめずらしいのではないだろうか。
ナイター開催に関しては、一部地区の地域住民との折衝が最後まで難航したが、このあたりを徹底させることが妥協点だったのだろう。なるほど地域住民の心配は、犯罪などもあったのだろうが、夜間に多くの来場者が行き来することでの騒音などもあったのか。
とはいえ最終レースの発走時刻が20時30分ごろで、競馬場の閉場は21時となっている。21時といえば、特殊な仕事をしている家庭以外は、寝静まっているという時刻でもないだろう。たしかに園田競馬場の周辺は住宅街だが、それであればこそ、21時という時刻なら仕事などからの帰りで徒歩の人はたくさんいるはずだ。にもかかわらず徒歩で帰ることまで制限するとは、ちょっとそこまでは言いがかりなんじゃないの、という気がしないでもない。
今後気になるのは、非開催日の夜間の場外発売も認められないままなのかといういうことだ。
現在、地方競馬では、自場でナイター開催が行われていなくても、他場のナイター開催の場外発売を行なっている競馬場は少なくない。しかしそれがまったく行われていないのが園田競馬場だ。
たとえばJBCが大井や川崎のナイター開催で行われるとなれば、ほとんどの競馬場で場外発売が行われるが、園田競馬場だけは夕方までで場外発売が打ち切られていた。つまり園田競馬場では、馬券はレースの数時間前までに買うしかなく、当然競馬場でのレース放映もない。
今年のJBCは11月5日(月)、川崎競馬場でのナイター開催だ。園田競馬場は自場でナイター開催を行うようになっても、JBCの場外発売は月曜日という理由で、今年も夕方までで打ち切らざるをえないのかどうか。ちょっと注目したい。
そして今週の大きなニュースのもうひとつは、10月2日からJRAのネット投票で地方競馬の馬券も買えるようになるということだったのだが、文字数が尽きてしまったので次回に。