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小倉記念、レパードS、しらかばSなど

  • 2012年07月30日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜小倉11R・小倉記念(GIII)
・ダノンバラード
「前走(関ヶ原S1着)は左回りが不安でしたが、小牧騎手がうまく持ち味を活かして乗ってくれました。レース後も順調に乗り込めており、1週前追い切りは予定より時計が速くなったほど。重賞で相手も強くなるので楽ではありませんが、引き続き好調をキープしているし、ジョッキーとも手が合うので楽しみですよ」(池江調教師)

・トーセンラー
「前走(七夕賞2着)は道中動くに動けず、仕掛けがワンテンポ遅れたことが最後響いた形。レース後は順調に調整できているし、1週前追い切りの動きも良かったですよ。ハンデ次第になるけれど、いい状態をキープできているし、良馬場なら楽しみです」(田代調教助手)

・アスカクリチャン
「前走(七夕賞1着)は距離を延ばしたのが正解で、強い勝ち方をしてくれました。レース後はここを目標に順調に調整しています。暑い時期もいいようで、体調も文句ありません。ハンデは重くなるだろうけれど、斤量が堪えるタイプではないし、ここでいい結果を出して前走がフロックではなかったと証明したいですね」(須貝調教師)

・エクスペディション
「前走(七夕賞8着)はいい状態で臨めただけに敗因がつかみづらい内容だった。レース後は特に気になるところもなく順調に来ているし、体調もいい。前走が物足りない内容だっただけにどこまで変われるかは分からないけれど、昨年この時期に小倉で連勝しているように条件は合っているから、そのあたりに期待したいですね」(石坂調教師)

・ミキノバンジョー
「前走(七夕賞3着)はうまく逃げて最後までよく粘ってくれました。左前を落鉄していたし、そのあたりも響いたようですが、評価できる内容だったと思います。中1週で福島遠征をしたあとだし、息を整える程度の調整だけれど、引き続きいい状態。ここにきて力をつけているし、冬場よりも柔らかみがあって充実しています。小倉は相性のいいコースだし楽しみです」(大橋調教師)

◆日曜新潟11R・レパードS(GIII)
・アドマイヤレイ
「前走(500万下1着)は放牧明けで強い競馬を見せてくれました。もうひとつ芝で結果が出なかったのでダートに矛先を変えましたが、適性を感じる内容でしたね。レース後はここを目標に調整していますが、追い切りの動きも上々で引き続きいい状態ですね。重賞ですが、3歳馬同士なら期待して良さそうです」(友道調教師)

・キングブレイク
「前走(彦星賞2着)は最後ヒルんだのか馬群を割ってこれませんでしたが、古馬相手に力のあるところを見せてくれました。レース後はいったん放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に順調に調整できています。3歳馬同士なら重賞でも十分やれると思いますし、この条件はレースがしやすそう。期待しています」(羽月調教師)

・フリートストリート
「前走(JDD9着)は休み明けとあってやや体に余裕がある状態。それでも能力でなんとか、と思っていましたが、結果は残念でした。レース後は特に問題なく順調に調整できています。まだヒヤシンスSを勝った時のような迫力のある馬体には戻っていませんが、当週のひと追いでいい方に向いてくれれば楽しみです」(山田調教助手)

・ホッコータルマエ
「前走(JDD5着)は内で動くに動けず力を出せないレース。スムーズならもう少しいい競馬ができたと思っています。レース後はここを目標に順調に乗り込んでいます。以前より調教で時計が出るようになってきたし、力をつけてきていますね。長距離輸送も不安はないし、スムーズな競馬で力を出し切ってほしいですね」(西浦調教師)

・メテオライト
「前走(青梅特別4着)は初めてのマイル戦だったし、古馬とも初対決。それを考えればよく頑張っています。その後は目標にしていたレースの除外もあって、在厩でじっくり調整してきました。本質的にスピードタイプというわけではないので、ゆったり進められる1800mの方がいいし、格上挑戦でも3歳馬同士なら楽しみ」(田代調教助手)

【美浦トラックマン】
◆日曜新潟11R・レパードS(GIII)
・イジゲン
 前走から9日後には坂路で時計をマーク、反動や疲れは一切見られず、元気な姿を見せている。1週前はウッドチップを、軽く流した感じで67秒8-38秒9。身のこなしが柔らかく、バネを利かせた蹴り脚は鋭さ満点。ひと息入れた前走よりも体が引き締まり、動き・馬体ともに大きな上積みを見せている。ダート路線に移っての2連勝はいずれもワンサイドな競馬。初めてモマれる競馬で3戦目に土がついたが、その後1000万クラスをあっさり勝ち、ダートでは4戦3勝。前走破ったキングブレイクが出遅れながら、ユニコーンSで6着に入っているように、3歳馬同士なら重賞級の力を持っているのは間違いない。状態面に不安もなく、勝ち負けの競馬になる。

・メイスンキャプテン
 前3走はいずれもスタート後手が響いての8、8、8着。それでもラスト3Fは常に37秒前後の脚で押し上げており、少しでも流れが速くなったり、上がり3Fの時計がかかれば十分に通用する素材は確か。ユニコーンS後2か月レース間隔があいたが、6月20日からの坂路、ウッド、Dコースを交えて入念な調整ぶりで、7月19日の2週前追いで500万条件馬を1.3秒追走から、ラスト1F目一杯に叩いて5F65秒7〜3F37秒7の好タイムをマーク。そのため26日の1週前追いは、再度Dコースに入ったものの、相手に併せる内容で、5F70秒4〜3F39秒3〜1F12秒1を馬なりのまま優勢併入。時計こそ平凡だったが、スピード感十分の走りはすでに仕上がり切った印象。新潟ダート初挑戦だが、今の力の要る馬場は好材料で、力比べになれば本領発揮。

◆日曜札幌11R・しらかばS(OP)
・プレシャスジェムズ
 この中間は芝の中京記念にも登録していたが、予定どおリダート+ハンデ戦の札幌へ。3か月ぷりの前走の川崎戦は息がもたずに惨敗したが、夏場に強い牝馬らしく叩いて確実に体調アップ。2週前には単走で82秒4〜67秒2〜52秒4〜38秒7を馬なりでマークし、直前は71秒0〜55秒3〜40秒7。いずれも、スピード感満点の素晴らしい動きだった。実績は牝馬重賞に集中しているが、ハンデ戦なら牡馬相手でも十分に通用するはず。追った翌日(7月26日)に札幌に向けて旅立つが、ここは一気の逃げ切りに期待したい。

◆日曜新潟10R・飯豊特別(1000万下)
・ゴーハンティング
 前走の江の島特別。好位でうまく折り合いはつけたが、直線入り口で悪い馬場に脚を取られ置かれぎみ。何とか入着を果たしたものの、軽い馬場でスピードを生かすタイプだけに参考外とみた。この中間はテンションが上がり過ぎないように間隔を開けたが、1週前の追い切りで500万のインディーグラブを5Fから4馬身ほど追走して67秒2〜上がり37秒4を抜群の手ごたえで計示。気性が強く間違いなく短距離向上。1200でこそ本領発揮。

◆土曜新潟10R・三面川特別(牝1000万下)
・ラスヴェンチュラス
 前走は休み明けでプラス20キロの体重だったが、これは休み前に細化していた馬体が戻ったもので、もっと増えてもいいという印象。上々の仕上がりと思えた。競馬は出遅れぎみのスタートで位置取りが悪くなったが、32秒台の末脚で同着の勝利。さすがという決め手を見せた。反動なく1週前も素軽さ満点の動き。オープン級の能力を持った馬で、このクラスはアッサリ通過できるはずだ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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