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キーンランドC、新潟2歳S、エルムSなど

  • 2012年08月20日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜札幌11R・キーンランドC(GIII)
・ダッシャーゴーゴー
「前走(CBC賞3着)は直前の雨もあって斤量の59キロがさらに響く格好になりましたが、堂々とした競馬でしたし、3着でも悲観する内容ではありませんでした。その後も順調に調整して、ここを目標に函館競馬場へ移動。状態はいいですね。今回は斤量も56キロですし、あとは馬場が悪くなければ力を出せると思います」(安田景調教助手)

・パドトロワ
「前走(アイビスSD1着)は初めての直線1000m競馬でどうかと思いましたが、想像以上に強い勝ち方をしてくれましたね。レース後は函館競馬場へ戻って調整していますが、疲れもなく元気いっぱいです。引き続きいい状態をキープしているし、体つきも張りがあって充実。洋芝も合っているので楽しみです」(鮫島調教師)

・グランプリエンゼル
「前走(CBC賞9着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。帰厩後は1週前追い切りまで栗東で行い、その後札幌へ向けて移動しました。あまり仕上がりに手間取らないタイプなので、あとは当週のひと追いで態勢は整うでしょう。このところなかなかいい結果が出ていませんが、重賞勝ちのあるコースですし、変わり身を見せてもらいたいですね」(渋田調教助手)

・シュプリームギフト
「前走(UHB賞1着)は抜け出すときの脚が速く、最後までしっかり走って本当に強い勝ち方でした。レース後は函館競馬場へ戻って調整していますが、特に疲れはありません。中1週のレースになりますが、引き続きいい状態で出走できそうだし、重賞のメンバー相手にどんなレースができるか楽しみです」(須貝調教師)

◆日曜新潟11R・新潟2歳S(GIII)
・カラフルブラッサム
「前走(新馬戦1着)はゲートで待たされて立ち遅れ、二の脚もつかず後方からの競馬になってしまいました。それでも直線はいい脚で伸びて、調教の良さが出てくれましたね。レース後も特に問題なく順調に調整できているし、今回は新潟の外回りコース。直線が長い舞台でどんなレースをしてくれるか楽しみです」(鈴木孝調教師)

・タガノラルフ
「前走(中京2歳S2着)は中団からいい脚で伸びてくれたし、内容のあるレースだったと思う。追ってからしぶといこの馬の良さが出たね。レース後は疲れもなく乗り込みは順調。使うごとに馬がしっかりしてきたし、前走のような競馬ができればマイルに距離が延びても問題ないだろう。ここでも楽しみだよ」(松田博調教師)

・メイショウオオゼキ
「前走(新馬戦1着)は少ない頭数でスムーズな競馬ができたことが良かったですね。余裕のある体つきだったし、使ってからの上積みは十分あると思います。この中間も順調に来ているし、1週前追い切りの動きも上々でした。多頭数になった時の対応など課題はありますが、ここでも期待しています」(池添調教助手)

◆土曜札幌11R・エルムS(GIII)
・エスポワールシチー
「前走(帝王賞2着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に乗り込んでもらってきたので緩みはなく順調です。札幌競馬場へ入厩後も特に気になるところはなく、すぐに速い調教へ移行できました。大きな目標は先になりますが、涼しい気候もいいようで馬はいい状態だし、59キロの斤量でも楽しみです」(森崎調教助手)

・エーシンモアオバー
「前走(しらかばS7着)は先手を奪えたものの、後続からつつかれる形で見た目以上に厳しい競馬。それでも差の無いレースはできているし、悲観する内容ではありません。レース後は函館競馬場に戻って調整していますが、引き続き好調をキープ。今回は斤量も前走より楽になるし、スムーズに逃げられて自分のペースで進められれば楽しみ」(大久保調教助手)

・ローマンレジェンド
「前走(ジュライS1着)は後続を大きく突き放してレコード勝ち。本当に強い内容だったと思う。レース後はここを目標にして函館競馬場へ移動して調整していますが、特に問題なく順調そのものです。状態も引き続きいいけれど、ここはダートの一線級が相手。そうそう甘くはないと思っています」(荻野調教助手)

【美浦トラックマン】
◆日曜札幌11R・キーンランドC(GIII)
・ビウイッチアス
 最近は馬に落ち着きが出て、テンにかからなくなったせいか、全体の時計は遅くても、終い弾むようなフットワークで1週前追いは絶好の動き。馬体減りがなく気合のりも良好。状態面は文句なしと思える。前走は初の直線先メートルで馬がとまどった感じ。適正がなかっただけで、度外視できる。今度は得意の千二で、斤量も有利。直前輸送のない現地競馬と、好走の要因が揃った。巻き返しを期待できる。

◆日曜新潟11R・新潟2歳S(GIII)
・トーセンレディ
 デビュー前の調教で古馬をアオッて注目されていたが、それに違わず直線中団からインをついて抜け出しそのまま押し切って能力の高さを示した。ブリーズアップセールの一番馬らしくバランスの良いフォームで首をしっかり使い将来性の高さを感じさせた。その後は、ここ1本に目標を定めジックリ乗り込まれ、1週前の追い切りでは古馬500万のブルーメリディアンを6Fから3馬身ほど追走して84秒4〜上がり39秒4を互角の手ごたえで計示。長く良い脚を使う馬で新潟の外回り1600も好材料。

・ザラストロ
 8月に調教を再開して、すでに3本の時計をマーク。先週はポリトラックで65秒1-37秒6、1秒1先行させた新馬2頭に直線外から馬なりのまま並びかけて、ラスト1ハロンを12秒4。ゴーサインさえあれば、いつでもギアを上げられるほどに気合満点の走りを披露。脚さばきはさらに鋭さを増し、現時点での完成度の高さを見せつけてきた。新馬勝ちは逃したが、逆に言えば他馬より1戦多く競馬をこなしているのは大きな好材料。抽選になる予定だが、それ以外は状態・条件ともに不安材料はなく、勝ち負けの競馬になる。

◆日曜新潟9R・両津湾特別(1000万下)
・ニンノオウガイ
 1週目に登録をしたが、出走馬が多く残念ながら除外に。ということで2週間スライドとなったわけだが、しっかりと北馬場+坂路で乗り込まれており、状態面はすこぷる良好。むしろローテーション的には除外は正解としてよく、馬は活力にあふれている。昇級となった前走もラストはしっかり伸びたが、大外枠からのスタートということで、多分に距離損があったことも事実。もう少し内めの枠を引いてロスなく乗れれば、最後の爆発力が変わるはずだ。自分の持ち時計はキッチリ走るタイプで、一千万でも潜在能力は互角以上。勝ち負けになる。

◆土曜新潟11R・朱鷺S(OP)
・ファイアーフロート
 3月の六甲S以来で5か月ぶりの実戦。美浦に戻ってからは8月9日と16日の計2本追い切りを消化。9日が格下を4馬身追走から、ラスト1Fで並びかけ互角併入。5F69秒6〜39秒1の時計で少し重さが感じられたが、16日の1週前追いは同じ格下馬と併せ、G前軽く仕掛けて2馬身先着。時計も6F81秒5〜3F38秒7と短縮しており、9日の調教とは一変の好内容を消化。強い追い切りはこの2本だけだが、仕上がり早らしく太め感もなく、直前追いでもう一度キチッと追い切ってくれば息もちも十分に整うはず。新馬1400戦は昨年の条件戦だったといえ、好時計で逃げ切り勝ち実績があるコース。夏場も得意なだけに、休養明けでもいきなり好走の可能性は十分。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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