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新潟記念、札幌2歳S、小倉2歳Sなど

  • 2012年08月27日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜新潟11R・新潟記念(GIII)
・トーセンラー
「前走(小倉記念2着)は勝ち馬に瞬発力の差で負けてしまった。ただ、スムーズに立ち回れていたし、小回りコースでも力を出せたのは収穫。悲観する内容ではないでしょう。この中間も活気があって引き続きいい状態だし、外回りの直線の長いコースに替わるのはプラス。良馬場なら楽しみです」(田代調教助手)

・エクスペディション
「その前の七夕賞が見どころのない内容だったから、変わり身があるか不安だったけれど、前走(小倉記念1着)は本当に強い競馬。直前ビッシリやったことやメンコを外したことなどいろいろ勝因は考えられるが、小倉コースが合うということだろう。この中間も順調で、体調もいい。初コースの分やってみないと分からないところはあるが、前走のような競馬をしてくれれば楽しみ」(石坂調教師)

・アスカクリチャン
「前走(小倉記念6着)は馬込みで動きづらいところがあったし、厳しい競馬になってしまった。レース後はすぐにここを目標に定めて調整。暑い時期は得意なタイプで体調は引き続きいいし、1週前もビシッとやれている。ここの結果次第でサマー2000シリーズチャンピオンの可能性もあるし、新潟は相性のいいコースだから期待したい」(須貝調教師)

・メイショウカンパク
「前走(関屋記念14着)は久々だったことを考えれば、それほど悲観する内容ではなかったと思います。直線は一瞬伸びかけていたからね。使ってから気配はそう変わらないが、今までも使いつつ良くなってきた馬だからね。上積みは見込めると思っています。距離が延びるのはプラスだから、改めて期待したいですね」(佐藤調教助手)

◆土曜札幌11R・札幌2歳S(GIII)
・ラウンドワールド
「前走(コスモス賞1着)は直線いい脚を使ってくれたし、強い勝ち方だったね。初戦こそ負けたけれど使って馬も良くなっているし、この中間も順調。カイバもしっかり食べているし、いい状態でレースに臨めると思う。ここでもいい競馬をしてくれるんじゃないかな」(松田博調教師)

・ロードクラヴィウス
「前走(新馬戦1着)は遊びながら走っている感じで、フワフワしていましたね。それでもきっちり勝ってくれましたし、素質は高い。まだ華奢な体つきですし、良くなるのは先だと思いますが、この中間も順調に来ていますし、芝、重賞のメンバーでどんなレースをしてくれるか楽しみです」(安田景調教助手)

・グランデアモーレ
「前走(新馬戦1着)はまだ追い足りない中でよく勝ってくれた。レース中はフラフラしたりまだ若さを見せていたが、その分使った上積みもあるだろう。この中間も順調だし、1週前追い切りは新馬と3頭併せでさすがの動きを見せていたし、実戦を経験して落ち着きも出てきた。ここでも楽しみだね」(松田博調教師)

◆日曜小倉11R・小倉2歳S(GIII)
・エーシンセノーテ
「前走(フェニックス賞1着)はいい仕上がりで臨めました。放牧に出してリフレッシュしたことが良かったようで、落ち着きもあったし、思った以上に強い内容でしたね。滞在でカイバ喰いもしっかりしていたし、1週前追い切りの感じもいい。体も大きく見せているし、いい状態で出走できると思います」(清山調教助手)

・マイネルエテルネル
「前走(新馬戦1着)はスピードの違いを見せて楽な手応えでハナに立って、そのまま強い勝ち方。あれでもまだ遊び遊び走っていたし、レースを経験しての上積みはかなり見込めると思います。フェニックス賞へ向かうプランもあったが、無理せずここへ。1週前追い切りもいい動きだったし、ここでも楽しみですね」(西園調教師)

・メイショウユウダチ
「前走(新馬戦1着)は強い勝ち方でしたね。この中間も順調に来ているし、1週前追い切りの動きも上々。本質的にはダートのタイプかもしれないが、使った上積みもあるし、いいスピードがあるからね。距離は1200mがベストだと思っているのでここでも期待したいですね」(飯田調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜新潟11R・新潟記念(GIII)
・タッチミーノット
 七夕賞以来で2か月ぶりの実戦だが、中間は珍しく坂路調教を取り入れての調整。2週前の15日に4F51秒4-3F37秒7-1F11秒6を余力十分にマーク。そして22日の1週前は本来の南Dコースで単走追い、それも1Fをビシッと追うハード内容。5Fからペースを上げ、直線残り1Fではステッキが入り、一気に反応して5F66秒8-3F38秒7-1F11秒8。1週前追いでモタつきが目立った前2走と比べ、G前は弾けた印象。それで太め残りだった馬体も絞れることは必見。あとは直前にもう1本キチッと追ってくれば万全。昨年は春の大賞典6着、この新潟記念4着と今一歩詰めを欠いたレースが続いたが、長く良い脚を使うタイプだけに、外回りの2000m戦は適条件。残り600からの決定力比べなら33秒台の差し脚が威力を発揮する。

・ケイアイドウソジン
 前走の七夕賞。スタートが良くなくテンに仕掛けて行っての2番手。4角で少し手応えが怪しくなったが、直線で盛り返すような脚を使って0.1秒差の4着。スムーズに先行できれば…を感じさせた内容。中間の調教量は少ないが、仕上げに手間取るタイプではなく2週前の稽古で5F67秒6-上がり38秒4を楽々計示。そして1週前の追い切りでは終いの反応を確かめるようにゴール前ビシッと追って5F69秒6-上がり39秒6。最後の1Fは期待通り敏感に反応して12秒5。スンナリ番手を取れればチャンスある。

◆日曜新潟9R・三国特別(500万下)
・ケイジーウィンザー
 5月の新潟戦は使い詰めできた疲れが出たのか、本来の粘り腰を見せられずに移敗。その後は放牧に出されて休養。8月15日に久々に時計を出し、1週前もビシッと気合をつけられた。3か月ぷりに馬体を見た印象は、「落ち着きが増してトモにも筋肉がついた」。まだ成長段階の4歳馬。休ませた効果で、心身ともに大きく変わったということだろう。そして今回はといえば、クラスが下がって500万からの再スタート。もちろんいきなり勝ち負けの期待をしていい。以前は単調な先行型だったが、タメて差す競馬ができるようになって信頼度もグンとアップ。いずれは1000万に昇級しても楽しみな素資馬といえる。

◆土曜新潟9R・浦佐特別(500万下)
・ディサイファ
 1週前追いは終い重点の調教だったとはいえ、迫力ある伸び脚。気合のりがいいし、馬体にも締りが出てきた感がある。前走は上がりが速かったせいか、意外と伸びなかったが、スタート難を解消して好位で競馬をできたことが収穫。競馬を覚えて本格化すれば、まだまだ上を狙える器と思える。シーズン末期で外から伸びる馬が目立ってきており、折り合って直線勝負に賭ければ、このクラスは卒業できる。

◆土曜新潟10R・弥彦特別(1000万下)
・レイカーラ
 休養を挟んで2連勝。その反動はなく、この中間も坂路と馬場で入念に乗り込まれ、さらに調子を上げている。先週はウッドチップで67秒9-38秒4、3馬身先行させた2歳馬が、直線目一杯に追っているのを横目に、最後まで手綱を動かすことなく、余力たっぷりにゴールイン。直線では常にゴーサインを待っているほどの気合のり、脚さばきの鋭さも増し、1度使った効果を大きく見せてきた。まだまだ底を見せていない素質馬、52キロで出走できる強みも大きく、ここも勝ち負けの競馬になる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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