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いよいよ、そのきん!

  • 2012年08月31日(金) 18時00分
 いよいよ来週(9月7日)から、そのだ金曜ナイターがはじまる。

 日本の競馬場では、廃止された旭川を含めればナイター競馬はこれで7場目。ナイター競馬が行われていない競馬場でも、夏の間は薄暮開催としてなし崩し的に発走時刻を遅くしているところも少なくないので、日が暮れたあとの競馬というのも、もはやめずらしいものではなくなった。

 しかし園田競馬場の場合は、地域住民の理解が得られなかったからなのか、また開催日は時間を区切って周辺道路を交通規制していることもあったのだろうか、頑ななまでにレース時刻が夕方以降にずれていくようなことはなかった。そしてようやく実現したナイター開催ゆえ、関係者はかなり盛り上がっているようだ。

 兵庫県騎手会はFacebookにアカウントを立ち上げ、ナイター照明の点灯試験の様子などを伝えている。その写真を見ると、かなり照明は明るくきれいなようだ。場内実況の竹之上アナもFacebook上で「あと◯日」とカウントダウンしている。またどなたが伝えていたのかは忘れたが、ナイター開催に合わせて新たな飲食店が何店舗かオープンし、トイレもきれいに改装が行われているそうだ。

 一方で、そのだ・ひめじけいばの公式サイトでは、7月24日付けで「そのだ金曜ナイターの開催について」というタイトルで、開催日や時間などのお知らせがあるのみ。ほかに、関西地区のJRAの競馬場やウインズで無料入場券配布の告知はあるが…。

 そのだ&ひめじけいばメルマガ事務局が発行するメルマガでは、ナイター初日にタレントの間寛平さんが来場することや、兵庫県内のゆるキャラが集合するなどのお知らせがあるが、この原稿を書いている8月30日の時点で、公式サイトにはそうしたイベントのお知らせもない。

 ナイター開催には新たなファンの来場を期待しているのではないのか。であればこその、飲食店の新規オープンや、トイレの改装だろう。おそらく公式サイトでも当日までにはそうしたことが告知されるものと期待するが、そうしたファンサービス的なことはもっと早めに掲載すべきだと思う。

 たとえば工事中の飲食店の写真などを掲載すれば、ファンの期待感が増すことは間違いない。一度離れてしまった競馬ファンも、ナイター開催が始まることに加え、競馬場自体も変わるのであれば、また競馬場に行ってみようと思うかもしれない。そうした告知はもっと積極的にやるべきと思う。

 とにかく、園田競馬場のナイター開催は楽しみだ。キャッチフレーズとなっている「そのだ金曜ナイター」の響きもいい。スカパー!の中継などではお笑いテーストの告知CMをやっているが、それによると「そのだ金曜ナイター」は「そのきん」と略すらしい。「そのきん」も定着すると思う。

 そのきん初日には、ぼくも園田競馬場に行く予定だ。

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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