今週の注目はなんといってもスプリンターズS。昨年の覇者カレンチャン、サマースプリントのチャンピオンであるパドトロワ、11走して未だに馬券圏内を外していないロードカナロアといった主役級から、勢いのあるエピセアロームなど脇を固める伏兵までズラリ揃った面白いレースになりそうです。

　個人的に注目している馬は、みな今朝の坂路を駆け上がってくれたのですが、その中でも最も遅い時間だったのがカレンチャン。日差しの強い時間でしたが、今朝の気温は17℃だったこともあり、まだ過ごしやすい気温だったと思います。

　画像でお分かりいただけるかどうか分かりませんが、今朝の登坂では結構な戦闘モードだったカレンチャン。前走時の普通キャンターとは少し違ってきており、やっぱりひと叩きしたことで馬自身もしっかりと自分がすべき役割を分かっているように思えました。

　ロードカナロアは前半の時間帯でしたが、前走時と特に変わった印象はありません。頭の位置、首が胴と水平になるような重心の低いフットワークで相変わらず「いかにもスプリンター」な走りを見せてくれました。

　5連勝後の3戦で勝ち星から遠ざかったこともあるのでしょうか、同厩舎のカレンチャンやダッシャーゴーゴーと比較すると、どうも勢いが薄いような気がしてしまいます。中2週という詰まった間隔もありますから、仕方ないのかも知れませんが、先週感じていたその雰囲気も今朝も感じてしまいました。

　そのダッシャーゴーゴー、過去2年のスプリンターズS参戦時より、ぐんと良く見えます。今年はキーンランドCからのローテーション。これが良い方向に出ているような気がしてなりません。1週前追い切りの動きも抜群でしたし、過去2年とは違う結果も期待できるのではないでしょうか。

　そして気合十分な坂路でのキャンターだったのがスプリングサンダー。スプリントGIへの参戦が初となる今回ですが、1週前追い切りでは坂路4F50.4秒と一番時計をマーク。時計が速いだけでなく、ラスト1Fも13秒掛からない、坂の傾斜を苦にしないところがこの馬の最大の長所でしょう。

　画像を見ていただいてお分かりのように、かなりテンションが高いように見えました。これは1本目の登坂でしたが、2本目は更に煩かったんですよね。前に馬がいたので、それを抜きたいと思っているように映りましたから、これは1週前追い切りの効果でレースには好影響だと考えたいところ。あとは最終追い切りを見守りたいですね。

◆次走要注意
・9/22　阪神2R　2歳未勝利ナオミノエガオ(4人/10着)
　レース前の最終追い切りでは勝ち負けを意識できる動きを見せていましたが、実戦では終始見せ場のない内容に終わってしまいました。調教を見ていると、とてもこれで力を出し切っているとは思えません。阪神競馬場に適性がないと判断したいところ。

[メモ登録用コメント]　最終追い切りがCWで6F82秒、1F12.5秒を切る時計なら勝ち負け

・9/23　阪神1R　2歳未勝利ジンセイハオマツリ(2人/5着)
　新馬2着という実績が2番人気に押し上げていましたが、中1週ということもあり、坂路での追い切りも軽い(時計が遅い)状態で出走。個人的には想像していた通り、伸び切れずに負けたという印象です。戦前から勝っても負けても放牧ということだったので、次走は放牧明けになるでしょう。未勝利を脱出する力があるのは分かっているので、あとは最終追い切りである程度しっかり動けば、まず大丈夫です。

[メモ登録用コメント]　最終追い切りが栗東坂路で4F54秒以下なら勝ち負け

◆今週末馬券圏内
・9/30　阪神10R　道頓堀Sケンブリッジエル
　秋の阪神開催、芝1200mは山内研二厩舎の鉄板スポット。前走のケンブリッジエルは芝1400mですから、この1F短縮はまさに鉄板の条件替わりです。自身は2年ほど勝ち星から遠ざかっているのですが、その時の最終追い切りが坂路4F52.3秒。これに近い数字をマークしてくれば、久しぶりの1着も十分ありそうです。

[メモ登録用コメント]　最終追い切りが栗東坂路で4F52.5秒以下なら勝ち負け

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