昨年のリベンジに燃えるラッキーナイン&リトルブリッジの香港勢2頭と、シンガポールからの刺客キャプテンオブヴィアスを徹底分析します!(取材:土屋真光)
安田記念と同じく、香港からの遠征が毎年お馴染みとなっている、秋のスプリント王決定戦であるスプリンターズS。5着だった昨年に引き続いて出走のラッキーナイン(セン5、C.ファウンズ厩舎)にとってはリベンジ戦だが、迎え撃つカレンチャン、パドトロワにとっては昨年の香港スプリントの雪辱戦でもある。さらに、昨年は圧倒的な1番人気に推されながら4着に敗れたロケットマンと同じシンガポールから、キャプテンオブヴィアス(セン7、S.バリッジ厩舎)が参戦。マレーシアでG1を2勝しシンガポールに移籍したという変り種が、どのようなレースぶりを見せるか要注目だ。
実績では香港からの2頭が甲乙つけ難い。スプリント王国と呼ばれる香港でも、東西の横綱がそのまま来日したといえば話が早いだろう。
昨年は不利に泣いたラッキーナイン
まず、この1年ですっかりお馴染みとなったラッキーナインはこれが3回目の来日。今年だけで海外遠征は3回目(ドバイ、日本×2回)となるタフネスだ。昨年は勝負どころで前が狭くなりながらの5着で、不利がなければかなり際どい結果を残していたと思わせる。帰国して臨んだ香港スプリントでは、今度は逆に遠征してきたカレンチャン、パドトロワを返り討ちにしてみせた。カレンチャンとはホームアンドアウェーで2回対戦し、ホームでそれぞれ1勝と互角の成績を残している