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【マーカンド&ドイル騎手 夫婦対談】出会いは10代の頃「競馬の職業に就いていない人との結婚は有り得なかった」(後編)

  • 2022年12月15日(木) 18時01分
海外競馬通信

▲ドイル騎手&マーカンド騎手夫婦対談の後編(c)netkeiba.com


10月末から短期免許で来日中の、トム・マーカンド騎手(24)&ホリー・ドイル騎手(26)ご夫婦。イギリストップクラスのおふたりとあって、来日前から話題となりました。

今回、貴重な夫婦対談が実現! 後編では、アスリートカップルの“リアル”に迫ります。仲間であり夫婦でありライバルでもある、そんな特殊な関係に対してのホンネとは。そしてこの特別な機会に、プロのジョッキー同士としてお互いの良いところを明かしていただきました。

(取材・文=松山崇)

※取材日は12月9日です

騎乗できる期間が短いからこそ重視するのが“オッズ”


──今回の取材にあたって、トレセン関係者の方にお二人の印象をお聞きしたのですが、マーカンド騎手に関しては「とにかく凄く追える」という声が圧倒的でした。

マーカンド 皆さんにそう思ってもらっているのは凄くありがたいですね。ただ、幸いなことに、結果が出ているから、そういう風に見てくれているという部分は凄く大きいと思うので、これからも結果を重視してやっていきたいと思っています。先週のホリーが勝ったレースも人気薄で、多くの人が勝つなんて思っていなかったのに勝ちました。そういうことの積み重ねで、少しずつ評価を上げていけたらなと思っています。

──ドイル騎手には「女性とは思えないダイナミックさ」「体格も凄い」「いつもニコニコしていて応援したい気持ちになる」などの声が聞かれました。

ドイル ありがとうございます。イギリスでも最初は「女性」ということを強調される部分がありましたが、チャンピオンジョッキーの2位に入ったことで「女性の」というくくりはなくなりました。日本でもそうなるよう、しっかり結果を残していきたいと思っています。

海外競馬通信

▲日本でも「女性」というくくりを取り払えるようにしたい(c)netkeiba.com


──さきほど、「人気薄で結果を残すことが大事」とおっしゃっていましたが、騎乗馬の人気は気になりますか?

マーカンド オッズはみていますし、凄く助かっていますね。私たちみたいに全然情報がないジョッキー達にとっては、凄く大事な指標になっています。「1番人気の後ろについていこう」といった戦略を立てることもできますし。

ドイル イギリスの場合、このジョッキーだから人気だろう、このトレーナーだから人気だろうというところがあって、必ずしもオッズが能力や状態を反映しているとは限りません。しかし日本の場合、長期休養明けの馬が上位人気に支持されて、実際にしっかり仕上げられていて勝つことも少なくありません。そういう意味でも、日本では特にオッズが重要だと感じています。

見習いの頃から変わらない姿勢「そばにいて凄いなと」


──JRAでは、女性騎手が少ないという歴史もあって騎手同士の結婚という例がなく、トップジョッキー、トップアスリート同士の結婚という点に興味を持つファンも少なくありません。

ドイル 周りからしたら不思議な関係に思えるかもしれませんが、私たちにとっては、ごく普通のことです。昔から二人でずっと一緒にいますし

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