来週の地方競馬は注目レースが目白押しだ。
2日(火)には金沢で白山大賞典があり、3日(水)には大井で東京盃、4日(木)にも大井でレディスプレリュードがあり、5日(木)にはやはり大井でスーパージョッキーズトライアルの第1ステージが行われる。
いずれのレースも見どころ満載だが、中でもレディスプレリュードは、JBCレディスクラシックのトライアルでもあり、また地方馬にとってはグランダム・ジャパン古馬シーズンの最終戦ともなっている。
JRA所属馬はすでに補欠の繰り上がり期限を過ぎていて選定馬が発表されているが、1000万条件の馬もいるというやや手薄なメンバー。さすがにミラクルレジェンドの壁は厚いと思うが、重賞タイトルがあるのはミラクルレジェンドのみで、地方馬も十分に馬券圏内を狙えそうだ。
となれば俄然盛り上がるのは、グランダム・ジャパンのポイント争いだ。今年の古馬シーズンは、最終戦を前に大混戦。金沢のロッソトウショウが25ポイントでトップで、笠松のエーシンクールディと北海道のサクラサクラサクラが22ポイントで続き、同じく北海道のショウリダバンザイが20ポイント。
そしてなんと、この4頭がレディスプレリュードの地方他地区枠4頭の選定馬となっているのだ。地元南関東勢は、川崎のセンゲンコスモが17ポイント、クラーベセクレタが15ポイントで、ここらあたりまでは十分に優勝を狙える。
混戦の要因は、ロッソトウショウの台頭にある。第2戦の読売レディス杯をエーシンクールディが圧勝したときは、今年もエーシンクールディが独走で連覇かと思わせた。しかし第4戦の兵庫サマークイーン賞でエーシンクールディが出遅れて3着に敗れ、ロッソトウショウはタナボタ的な勝利かと思われた。ところが第6戦の秋桜賞では、今度はロッソウトウショウがエーシンクールディを実力でねじ伏せて見せたから驚いた。
ロッソトウショウは、もともと中央時代は準オープンでも入着があったからそれくらい走って当然なのだが、長期休養のあとに金沢に移籍してきた経緯があり、ようやく持てる力を再び発揮してきたということなのだろう。管理する佐藤茂調教師も、この馬には相当期待をかけているようだった。
今はなかなか地方馬からはスターホースが出にくい時代だが、エーシンクールディも中央からの移籍馬であり、こうしたある程度の実力馬が地方に移籍してくるような流れができれば、地方競馬は今以上に盛り上がると思うのだが。
とにかく、グランダム・ジャパン古馬シーズンの最終戦となるレディスプレリュードに注目しよう。